ペットと暮らす人たちは、きっとその子と出会ったその日の事を憶えているのではないでしょうか。もしかしたら「一目見て運命を感じた!」なんて人もいるかもしれません。米・フロリダ州にあるマーカス・モンゴメリー(Marcus  Montgomery)さんも、愛犬と運命の出会いをした一人です。

それは2016年1月26日の出来事でした。マーカスさんの仕事は警察官。米フロリダ州にあるフォートウォルトンビーチ警察署に努めています。この日の仕事先はPanhandle Animal Welfare Society(PAWS)という動物保護福祉施設。元従業員の件で監督官に話を聞く為、その施設を訪れていました。

マーカスさんが監督官と話をしていた時です。女性スタッフが大きな荷物を持って入ってきました。それを見たマーカスさん、仕事中だというのに一気に恋に落ちてしまったのです!

マーカスさんが恋に落ちた相手はスタッフの女性ではなく、そのスタッフが持っていた箱の中身。箱の中には施設の裏口に捨てられていた小さな子犬が入っていました。その子犬は「おそらく一晩中、施設の裏口に置かれていたんだろう」というスタッフの言葉に、マーカスさんはショックを受けました。

まだこんなに小さく弱い子犬が、一晩中ひとりぼっちでいたなんて…子犬の気持ちを考えるといてもたってもいられませんでした。

その場で、この子犬を家族として迎えたいと施設に交渉。こうして運命の出会いを果たした子犬を、マーカスさんは自宅に連れて帰ってきたのです。

仕事に出たはずのマーカスさんが子犬を連れて帰ってきたので、同居していたパートナーはビックリ。けれど、先住犬のベイダーが大のワンコ好きだった事もあり、いつかベイダーに新しい友達をと考えていた2人、きっとこの出会いこそ自分たちにとっても、ベイダーにとっても運命の出会いだったのだろうと考えました。

子犬はカイロと名付けられました。先住犬のベイダーも、カイロを大喜びで迎えてくれました。優しいベイダーを大好きなカイロ。いつでも2匹は一緒です。

実はこのベイダーも、2年前にマーカスさんが里親となって家族に迎えた保護犬。寂しい思いとした事もあった2匹ですが、今ではマーカスさんたちの愛情をたっぷり受けて、幸せな毎日を送っています。

ちなみに、もしかして‥と思っていた人もいるかもしれませんが、マーカスさんは大のスターウォーズファン。2匹の名前は、ダース・ベイダー卿とカイロ・レンから命名したそうです。

3月24日、あの時の施設・PAWSを再び訪れたマーカスさん。今度は家族となったカイロも一緒です。「今、すごい速さで成長しているんだ」と言って、あの時と同じ様にカイロをぎゅっと抱きしめる写真が、PAWSのFacebookに掲載されました。そこには、あの時の不安そうな顔の子犬ではなく、マーカスさんの腕の中ですっかり安心しているカイロの姿が。

パッと見ると厳つい大男であるマーカスさんが、小さな子犬を抱きしめているこの写真は、そのギャップに「なんだか癒される」「なんて素敵な写真なんだ」「子犬を引き取ってくれてありがとう!」などと反響を呼び、SNSなどで拡散され、いくつものニュースでも取り上げられました。マーカスさんは、あまりの反響の大きさに驚きながらも「家族として犬を迎える時、保護犬の里親になるという選択肢も候補に入れて欲しい」と語っています

そして、特定の犬に対するマイナスのイメージを取り除いて欲しいと言います。ピットブルは凶暴で危険だというイメージが強く、どうしても避けられてしまう事が多いのが現状です。先住犬のベーダーも、なかなか引き取り手が現れす、長い間シェルターにいたといいます。「カイロの場合もきっと、子犬だとしても、なかなか里親になりたい人は現れなかったでしょう。なぜなら、危険といわれる犬を飼うという責任を背負いたくないのです。けれど、私は、2匹を引き取って本当に良かったと思っています。彼らとの暮らしはとても幸せですから」

日本でも、扱いにくい・凶暴などと思われ避けられてしまう犬種がいます。一方で、CMやドラマなどで活躍して人気になって多くの人が欲しがる犬種もいます。けれど、どちらの犬でも、凶暴になったり扱いにくくなったりするか、愛おしい家族になるかは、飼い主次第。決して、犬の責任ではありません。

犬と暮らそうと考えている人には、その素晴らしい暮らしを楽しみにして欲しいという思いと共に、犬達を幸せにしてあげられるのは自分たち人間だけなのだという事を、改めて理解し、迎え入れて欲しいと思います。

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