記事提供:カラパイア

イギリスの有名な儀式魔術師であるアレイスター・クロウリーの友人であり、自身もオカルティストであるウィリアム・シーブルックは、1941年1月のある雨の夜、若者の理想主義グループと共に、メリーランドの森の中の小屋で集合した。

ブードゥー教の故郷ジャマイカからたくさんのラム酒を持ち込んだが、その大きな目的は、アドルフ・ヒトラーをブードゥーの呪術で呪い殺すことだった。

このイベントは写真つきで報告され、“『ライフ』呪いのパーティに潜入”と題して『ライフ』にも取り上げられた。

おもしろいことに、このイベントはアメリカ連邦政府とも関係があるようだ。『ライフ』によると、内務省から太鼓のトムトムが貸し出された。

さらに『ライフ』の記事は、このブードゥー信者たちは、ワシントンDC在住のまともな市民だとし、儀式が行われた小屋は、チャールズ・タッパーという海軍工場の従業員のものだという。

一行は、マネキン、ナチの制服、釘、斧、トムトム、大量のジャマイカラムを小屋に持ち込み、マネキンと制服で、ヒトラーを模した等身大の人形をこしらえた。

この突拍子もないイベントが、アメリカがまだドイツと戦争状態ではないときに行われたことは興味深い。日本軍が真珠湾の海軍基地を攻撃したのは、約1年後の12月7日のことだ。

ヒトラーの人形の上で呪いを唱えるフローレンス・バーズアイ(1941年)。

シーブルックが準備したこの儀式では、イスタンという異教徒の神を呼び出して、次のような歌をヒトラーの人形に向かって吟唱した。

「おまえはヒトラー、ヒトラーはおまえだ!おまえのところに災いをもたらせたまえ。ヒトラー!おまえは人類の、そして全世界の敵。

だから、我々はおまえに呪いをかける。おまえが流させたすべての涙と血で、おまえを呪う。おまえを呪ったすべての人の呪いをまとめて、おまえに祟る」

一行は繰り返し、「我々はおまえを呪う!」と唱え、全員一緒に「我々はアドルフ・ヒトラーの心臓に釘を針を打ちこむ」と唱和する。ちなみに、シーブルック本人は、かつて食人と食事をしたことがあると自慢していた。

彼によると、人間の肉はとてもおいしいらしい。若すぎないがまだ大人にもなっていない仔牛肉のようで、これまで食べたことのない味だという。

その後、アメリカ、フランス、イギリス、ソ連などの連合国が枢軸国を倒すのは、数年たった1945年のことだ。

呪いのパーティに参加するため、メリーランドの森の中の小屋に集まる人々。

呪いをかけているのは、テッド・コールドウェル。右端の黒シャツとタイの男性が、ウィリアム・シーブルックである。ヒトラーの人形が窓を背にして置かれている。

西インドのローブ(レンタル)を着たフローレンス・バーズアイ。儀式用の髪をどうするか調整するシーブルック。

正しく呪いをかけるためのトムトムのリズムをおしえるシーブルック。右は練習するバーズアイ(冷凍食品技術を開発したバーズアイの家系)。

喉が弱かったとされる、ヒトラーの人形に呪いをかけるバーズアイ(1941年)。

武器を用意してヒトラーの人形に近づく参加者。

「ヒトラーの目を燃やせ!昼も夜も開けたままにして、彼の安息を奪え」と歌いながら、ヒトラーの人形を突き刺すルース・デイヴィス。

小さなヒトラーの人形の前に鶏の骨をかざす。シーブルックによると、これは飢餓のシンボルだという。

ヒトラーの呪いの儀式。

呪われ、徹底的に虐待されたヒトラーの人形が、儀式の残骸の中央に横たわる。ハイチの風習では、これらの丸太は参加者の椅子として使われるという。

斬首によって、アドルフ・ヒトラーの人形の短い寿命が終わる。

ヒトラーを松の木の根元深くに埋め、蛆に喰わせる。埋葬の後、タムタムの音と儀式と高ぶった感情、そしてもちろん飲酒で、参加者はくたくたに疲れ切る。

出典:dangerousminds

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