記事提供:カラパイア

外出先から帰宅すると、玄関のカーペットがビリビリに引き裂かれ、ゴミ箱のゴミが散乱し、大切な置物が床の上で割れていたなどという経験はおありだろうか?

犯人はもちろんやんちゃ盛りの愛犬だ。それでもワンちゃんは悪びれもせず、尻尾を振り振り、ご主人様の帰りを出迎えてくれるだろう。

犬はとても社会的な動物だ。専門家によれば、4時間以上犬を独りにするべきではないのだという。しかし、現実には長時間独りで過ごす犬は大勢いる。

イギリスで実施された調査によれば、同国内で飼われている900万匹の犬のうち、230万匹が日頃から5時間以上放置されているようだ。

飼い主が長時間家を留守にすると、むだ吠え、攻撃性の増加、室内での粗相、食欲減退、遊びへの無関心など、様々な問題を引き起こす。

そして調査からは、実に4分の1以上の飼い犬がこうした問題を抱えていることが明らかとなっている。

犬は数千年もの時をかけて人間と共に暮らし、狩りや牧羊などの共同作業をこなすように進化してきた。その大半がご主人様とできるだけ一緒に時間を過ごしたいと願っているだろう。

しかし、現代社会での生活はもはや飼い主と犬が常に一緒にいることを許さなくなっている。犬にしてみれば、仕事を奪われ、失業者になったような感覚かもしれない。

それでも彼らはエネルギーを発散する場を必要としているのだ。

そうした孤独の影響は犬種によっても異なる。犬それぞれの個性があるため一概には言えないが、コリー、レトリーバー、スパニエルといった本能的な労働意欲を有する犬種は、独りになると退屈しやすく、問題行動を起こしやすい。

女性が常に家にいる時代は良かったが、今では女性たちも外で活躍しており、勤務時間自体も長時間化する傾向にある。

また、子供たちも学校や塾などで、外出する時間が長くなってきた。こうして犬が独りで過ごさざるえない時間はますます長くなってきている。

犬が飼い主の不在によって問題行動を起こした場合どう対処すればよいのだろう?

専門家による対処法は以下の通りだ。

1. 眠ってしまうか、それともパニックに陥るか?

犬の中には、玄関のドアが閉まるや否やベッドに駆け込んで、飼い主の帰宅までぐっすりと眠る子もいる。

一方で、飼い主が外出するとすぐに、場合によっては外出する前から、心拍数の上昇、荒い呼吸、唾液の分泌、ウロウロ歩きまわるといったストレス症状が現れる犬もいる。

機敏な犬なら、飼い主の視界に入ろうと窓枠に乗ったり、吠えたりするだろう。これは“分離不安”という症状で、飼い主の外出後15分間で悪化することが多い。

その後はパニックによるストレスから犬は疲れ果ててしまう。この時点で休憩する犬もいるが、中には破壊行為によって飼い主の気を引こうとする子もいる。

飼い主の臭いがするものを噛んだり、これを粉々にして臭いの防壁を作ったりするのだ。

これで破壊行為が止む場合もあるが、さらに続く可能性もある。こうして室内はめちゃくちゃになってしまう。肉球や毛を舐めて、毛が抜けてしまうこともあるので注意が必要だ。

2. 落ち着くようしつける

毎度めちゃくちゃになった室内を片付けるよりは、多少手間がかかっても落ち着いていられるようしつけるほうがずっと楽だ。

まずは室内の一画に犬の居場所を作り、閉じ込めてしまおう。その場所はできるだけ犬が快適なよう整え、寝床と水とお気に入りのおもちゃを置いておく。

犬を閉じ込めるには、子供の侵入を防ぐ柵などを使うといい。こうすれば犬は飼い主の姿や声を確認することができる。

それから犬を独りにして、その状態に慣れてもらう。最初はごく数分から初めて、様子を見ながら徐々に独りの時間を長くするといいだろう。

落ち着いていられないようなら、この手順を初めから繰り返す。

こうして独りに慣れてくれたなら、今度は外出だ。ただし、外出の際に犬がかわいそうといった素振りを絶対に見せないことが肝心だ。

犬は飼い主のこうした罪悪感を感じ取り、それが不安感を引き起こしてしまう。また、外出も最初のうちは数分くらいから始めて、犬の様子を見ながら少しずつ時間を伸ばすといい。

なお、帰宅時にすぐに撫でないことも大切だ。「やあ」とだけ声をかけ、着替えたり、用事を済ませたりして、きちんと飼い主の帰宅を待つことを覚えさせるのだ。

3. ヘトヘトに疲れさせておく

犬がヘトヘトに疲れていれば、心配になったり、家を壊したりするような余裕はない。外出前に長めでハードな散歩に行っておけば、あとはぐっすり寝るだけだ。

4. 外出中にやることを与える

専門家によれば、犬は何かやることがあれば孤独にも耐えやすいという。何時間も飽きないようなおもちゃを探してみよう。

遊んでいるとご褒美が出てくるものなど、犬が夢中になってくれるものがあるはずだ。

また心が落ち着く音楽がいい場合もある。これは他の家の犬の遠吠えなど、外部の騒音を隠す上でも有効だ。

なお外出中に留守電やビデオコールガジェットなどを使用しようというのならご用心。ある飼い主は、犬を安心させるために留守電を使用していたのだが、ある日床の上で粉々になった電話を発見したそうだ。

5. 犬と遊ぶ

外に行けば、大勢の人が犬の散歩をしている。そうした人や犬との交流が、愛犬の気分を和ませてくれることもある。犬好きのご近所さんと相談して、お互いに交代で散歩に行くよう取り決めを交わしてみてもいい。小型犬なら、家の庭でも気晴らしになるだろう。

どうしても自分で散歩に連れて行くことが難しいというのなら、犬の散歩サービスなどを利用できる場合もある。適当な業者がいないかどうか探してみよう。

6. 1匹よりは2匹飼いが望ましい理由

もう1匹犬を飼うことが問題の解決につながるケースは多い。とはいえ、それで問題が逆に悪化することもある。

新しい子が分離不安で怯える子をいじめてしまうかもしれないからだ。

もし2匹目を飼うなら、適切なサイズの犬を選ぼう。大きすぎると、遊んでいる間に怪我をしてしまうこともある。

また運動量の豊富な犬は、大人しい犬を怯えさせてしまうかもしれない。

また年齢も大切だ。ある程度歳を重ねた犬には自分のやり方があり、無作法な新参者を快く思わないかもしれない。

このように色々なアドバイスがあるが、一番効果的なのは独りを楽しめるように躾けることだろう。根気がいるし、専門家の助力が必要になることもある。

しかし結局はそれが飼い主にとっても、犬にとっても一番いい結果につながるのだ。

出典:dailymail

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