記事提供:LITALICO 発達ナビ

娘は小3で本当に力尽き、二度と学校に行けなくなってしまいました。同時に待っていたのは昼夜逆転生活とパソコン依存、ゲーム三昧の生活。「こんなことを許していていいのか」と迷っていた私に…。

昼夜回転生活のはじまり

娘は小学3年生のとき、先生が投げつけた「あなたが学校に行かないとお母さんが逮捕されるよ」の一言がとどめとなり、二度と学校へは行かなくなってしまったのです。

そのころから昼夜回転生活が始まりました。

普通の昼夜逆転ではなく、一日25時間周期でどんどん寝る時間がずれていくのです。もちろん食事の時間もむちゃくちゃ。起きている時間はゲームばっかりするようになりました。

そのうちゲームだけでは飽き足らなくなり、パソコンに興味を持つようになりました。
パソコンにはすごい勢いでのめり込み、ネットゲームやツイッター、動画視聴などで一日は過ぎていくように。

絵にかいたような引きこもり生活になった娘に、どう接したらいいのか悩みました。

どうして不登校になると昼夜逆転するのか

ところで、不登校になると昼夜逆転をして、ゲームやパソコンにのめり込むことが多いのはなぜだかご存知ですか?

不登校になった子どもは、「学校に行けなくて申し訳ない」「どうして自分は他の子のようになれないのだろう」と罪悪感でいっぱいな場合が多いです。

そんな子どもにとって、みんなが登校したり、親が仕事に出かけたり、家事を始めたりで「一日が動き出す」朝という時間は拷問のようなひとときだそうです。罪悪感が、これでもかと刺激されるのかもしれません。

だから、みんなが活動する時間帯は寝て過ごし、世間が静かになる夜の時間に動くようになるそうです。

娘が当時こんなことをいっていました。

「不登校児かって大変やねんで。しんどいし、心許せる人としかよう会わんねん。家におっても時々しんどくなったり、お腹が痛くなる」

「家にいても気が休まらない」

「生きているのに疲れた」

小3の女の子がそんなことを口に出すなんて、どれだけ苦しかったことでしょうか。

ゲームやパソコンにのめり込む理由のヒントがここにありました。子どもも「これから自分はどうなるんだろう」と不安で苦しんでいるのです。そんな不安とまともに向き合うのは、子どもにとってはあまりに酷なこと。

そこで、ゲームやパソコンにのめり込むことで気をそらしているのだろうと私は考えました。

「普通の子育ての常識は忘れて下さい」

さて、子どもの生活にどう対応すればいいのか悩んだ私は、娘の主治医に現状を話して相談しました。そこで返ってきた言葉が、「今までの子育ての常識は忘れて下さい」でした。

「娘さんは今、心身ともに疲れ切っています。そして居場所は家にしかないのです。そのたった一つの居場所まで奪われてしまったらどうなると思いますか?今は常識よりも、心の安定を大事にしてあげて下さい」

この言葉にどれだけ救われたことか。

それから私は娘に何も言いませんでした。ただ、日々ご飯を作り、入ろうと入るまいとお風呂を沸かし、家を掃除してと、穏やかに日々の生活を続ける営みを黙々と続けたのです。「おはよう」「おやすみ」「ご飯ができたよ」そんな普通の会話を大切に。

「信じて、任せて、待つ」

それから娘はだんだんと変わっていきました。

「死にたい」というような言葉がなくなり、ネットしながら笑い転げる姿が見られるようになりました。「あの子が笑った!」どれだけうれしかったことか。

お気に入りの動画を「ママ、見てみて」と一緒に見ながら会話することも増え、そんな何気ない時間に「学校ではこんなことが辛かった」、「ママのこんな言葉に傷ついた」と本音を語ってくれるようになったのです。

私が入っている不登校の親の会の合言葉は「信じて任せて待つ」です。

どんな生活をしていようと、その子のことを信じて、生活のすべてを任せ自分の本来持つ力で立ち上がってくるのを待つ。

不登校の子どもだけでなく、引きこもりの青年にも通じることです。娘は学校に行かないまま、もうすぐ中2になろうとしています。今年に入ってからはじめて「そろそろ勉強してみようと思う」と口にするようになってきました。

ゆっくりでも、安心して過ごせる基地があれば子どもは必ず立ち上がります。まだ先は長いけれど、私は「信じて任せて待つ」でいきます。

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