廃墟を訪れ撮影する冒険心の強い女性写真家がいます。彼女はカナダを拠点として活動するレスリー・デイビッドさん。

廃屋・廃墟に魅力を感じる彼女は、日々廃れた建物を求め歩き回ります。そんなある日、雑草など草木が生い茂る中に一軒の家を発見したのです。その屋根は一部陥没している部分もあり、到底人など住んでいない空き家だろうと思ったそうです。

草木に覆われ、入り口に辿り着くのも一苦労だったと言います。廃墟だと思いレスリーさんは恐る恐る中へと入っていったそうです。すると、なんとそこには1人の老人がいたのです。空き家ではなかったのです。

ローレンスさんという高齢男性。彼はその家の中でひっそりと生活していました。勝手に入り込んで来たレスリーさんを責め立てることもせず、とても穏やかで親切にしてくれたのです。そして撮影をも許可してくれました。

ローレンスさんは、身の回りのことをするのが困難な為、この家の中でひっそりとたった1人で暮らしているのだといいます。右目は失明していて、左目も白内障にかかっているというのです。それでも医者にかからず、誰の世話にもならず、たった1人で余生を過ごしていたのです。

ローレンスさんの生活にショックを受けたレスリーさんは、また必ず会いに来ることを約束しました。レスリーさんはローレンスさんの人柄に惹かれ、どうしても放って置けなくなったのです。

後日レスリーさんは沢山の食べ物や飲み物を持って、約束通りまたローレンスさんを訪ねました。再会した2人は3時間、お喋りを楽しみ友情を深めたといいます。それからレスリーさんは度々ローレンスさんに会いに行くようになりました。

ローレンスさんは人生を諦めていました。しかしレスリーさんとの出会いで、ローレンスさんは再び人生に光を感じたのです。レスリーさんと初めて会った日が、今までの人生で一番素敵な日だったと言うのです。

しかしローレンスさんはそのうち自分の葬儀の話をするようになりました。レスリーさんにはそこに居て欲しいのだと言うのです。

とんでもない!なんとかして余生を楽しく愛に包まれて過ごして欲しい!そうレスリーさんは思いました。この家を修繕して住みよい形にリノベート出来たなら、ローレンスさんは明るい気持ちでまた生きていけるのではないかと考えたレスリーさんは、友人や家族に協力を求め、ローレンスさんの自宅の修繕を計画しました。

そしてローレンスさんの自宅のリノベートが終わり、2人はまたそこで楽しい時間を過ごす事が多くなりました。しかし、それからしばらくしてローレンスさんの健康状態が悪化したのです。24時間体制でサポートの受けられる施設に入居した方が安心だと考えたレスリーさんは、ローレンスさんを受け入れてくれるケアホームを探しました。

現在ローレンスさんは老人ホームに入居して、楽しく幸せな毎日を送っているといいます。もちろんこれはレスリーさんが居なければ無かった幸せだとローレンスさんは言います。

身寄りがなく、孤独なローレンスさんですが、ケアホームに入居して賑やかで楽しい時間を過ごせて本当に良かったですね。それでもレスリーさんは頻繁にローレンスさんに会いに訪れるそうです。

彼女もまた、ローレンスさんと同様ローレンスさんに出会った日が人生で一番素敵な日だったと言います。

『誰かの為にこんなにも何かをしてあげたいと思えるなんて素晴らしいことでしょう?そんな風に思わせてくれる機会を与えてくれたのがローレンスさんなの。貴重な経験をさせてもらってるわ』と語っています。

最新のローレンスさん

出典 https://www.instagram.com

つい最近のローレンスさんの姿です。とっても元気そうですよね!レスリーさんと出会った頃と顔つきがぜんぜん違います。
最近の楽しみはタバコを吸って、外で鳥のさえずりを聴くことだそう。

レスリーさんは、ローレンスさんとの出来事をSNSなどで発信した理由について、こう述べています。

『人との繋がりを無くしてしまった誰かや、おそらく忘れてしまっている誰かに気付いて手助けをしてあげたいと思うキッカケになってくれたらなと思っています。この古く老いた魂だって、生命力に満ち溢れています。私は、そういう彼に出会った事をとても幸せでありがたいことだと思っています』

レスリーさんの行動を受けて“そういえば、おじいちゃんやおばあちゃんどうしてるかな?”と思い出して連絡を取ってみたり、訪ねてみたり…近所に住む一人暮らしの高齢者に何か困っていることはないか尋ねてみたり…良い影響があることを私も望んでいます。

特に高齢者の多い日本ではきっと、誰かとの接触を望みながらも1人寂しく過ごしている人は少なくないはずです。私たちもそのうちそちら側の立場になります。明日は我が身。身近な人からでも優しい気持ちをシェアしてみませんか。

この記事を書いたユーザー

A.Jism このユーザーの他の記事を見る

海外かぶれ✈︎のコテコテ大阪人ライターです。まだ日本では伝えられていないような海外ニュースを中心に、育児ネタ、雑学ネタを記事にしたいと思います。多くの人に感動を、そして様々な問題を考えるキッカケを与えていきたいと考えています。やんちゃな2児の育児に奮闘する傍ら、執筆活動を頑張っています★よろしくお願いします!

得意ジャンル
  • 話題
  • 社会問題
  • 動物
  • ライフハック
  • 育児
  • 感動
  • おもしろ

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス