近年、長引く不況で確かに家計が厳しいというご家庭は増えています。中にはご主人のリストラや親の介護などやむを得ず借金を余儀なくされる人もいます。

しかし、問題無く生活出来る収入がありながら夫に内緒で借金し浪費やギャンブルに充ててしまう主婦も少なくありません。一人で悩んでいる方は放置せずに問題にまず向き合いましょう。

増えている主婦の借金

主婦の借金で意外と多いのは本人名義ではなく夫名義での借金です。それは夫の借金では?と思う方もいると思いますが、夫のカードを使用して妻が勝手に借りてしまうというパターンです。

つまり、この場合は夫本人の知らない所で借金が出来てしまうことになり、発覚すれば当然離婚にも繋がりかねない事態は想像できますよね?その為、問題発覚を恐れて無理な返済を続けることで他社から借金を重ねるなど、多重債務に陥ってしまう人もいるようです。

思わぬ金額を使われても支払い義務は生じる

家族カードをお持ちの方も多いと思います。カード会社との契約内容によっても若干の違いはありますが、原則として自分名義または家族カードの使用に関しての支払い義務は原則カードの契約者になります。

配偶者に任意で渡している家族カード以外に、自分のカードを配偶者が勝手に使用した場合、カード会社との契約内容次第ではこれを無効と出来る可能性を示唆する弁護士もいるようですが、実際には支払い義務は免れないと考えるのが一般的であると思います。

例えば、Aさんというカード利用者が、妻であるBさんに家族カードを渡していても、Aさんとクレジットカード会社C社との契約では、AさんはA及びBの両方のカード使用代金をC社に支払うことを約束しています(約款によっては、BさんもC社に支払義務があることを定めているものがありますが、Aさんの支払義務を免除している約款はありません。)。
したがって、AさんはC社からの代金請求を拒むことはできません。

出典 https://soudan.osakaben.or.jp

※妻が使った夫名義のカードの支払い義務についての弁護士の見解として引用させて頂きました。

一番の解決策は?

夫に内緒で夫名義のカードで借金をしてしまった、またはショッピングにしろ返済に困るほどの金額を使ってしまい家計を圧迫するようになった時点で、正直に相談することが最も前向きで健全な解決策の一歩です。

しかし、多くの場合これが出来ずに事態を悪化させてしまうようですが、夫に打ち明けられない場合にはまず弁護士に相談してみることです。

出来るだけ早い決断をする

返済が困難な事態になる前に打ち明けるのが望ましいですが、既に返済が滞りがちになったり多重債務に陥っている場合にはまず弁護士に相談し、解決の方向性を一緒に考えて貰います。

弁護士への相談費用の目安は30分程度で5,000円程が一般的な相場です。これはどの案件に対してもそうですが、弁護士事務所によっては借金問題に関しては無料相談を設けているところもあります。そういった所を上手に利用してみましょう。

仮にカードの利用や返済が長期に及んでいる場合には過払い金を請求することで解決する場合も多いものです。その為にも早い決断が大切なのです。過払い金請求は弁護士にお願いし、成功報酬は戻ってきた金額から相殺、清算するので費用の捻出は難しくありません。

また、実際に依頼する場合には着手金が必要になります。これは一括で前払いというのが原則ですが、事情を話せば分割で受けてくれるところも増えています。着手金は事務所によってさまざまです。債務の金額や実際の整理方法にもよりますが、10万円〜20万円の間が多いようです。WEBサイトで費用を公開しているところが多いので事前に調べても良いと思いますし、相談の時に確認しておきましょう。

しかし、問題は夫名義のものは夫自身が依頼しなければいけないということです。ある程度弁護士に事情を打ち明けたら、依頼は勇気を持って夫と二人で行くしかありません。返済をそのままにしたり、利息が膨らんでしまうほうがもっと大変です。


債務を整理するかどうかのボーダーライン

返済金額が家計を圧迫するようであれば金額に関係なく過払い金請求などを考える必要はありますが、考えるタイミングとしては個人の場合は借入総額が60万円〜70万円と言われています。

これを遥かに超えた数百万もの金額になってしまうと、任意整理や最悪は個人再生、自己破産という解決法になってしまいます。

《任意整理とは?》
債権者(借入先)と交渉して利息などを減額してもらい、そこから3〜5年間で返済をしていくことです。裁判所を通さず簡単ですが減額があまり見込めない場合もあります。弁護士に代理交渉して貰うのが一般的です。

《個人再生とは?》
裁判所に申し立てし、借金を5分の1程度に減額してもらい、3年〜5年間で完済していきます。ただし、確実に返済可能な収入が必要であり、官報にも掲載されます。

《自己破産とは?》
裁判所に申立てし、借金の全額を免除してもらうことです。資産など一切を資料として提出し、車や不動産など売却可能なものはすべて返済に充当されます。しかし、100万円以下の預貯金は保護されます。こちらも官報に掲載されます。

いずれの場合もすべて5年程度はクレジットカードの契約やローンなどの利用が一切出来なくなります。つまりブラックリストに載るということです。

不要なカードでの借金を未然に防ぐには?

カードを使わせてしまう側にも責任がある場合もあります。最悪の事態を未然に防ぐにはどうしたらいいでしょうか?

◎浪費しやすい配偶者と分かったら自分のカードを持たせない
 (暗証番号を教えない)
◎家族カードの場合は限度額を低くする
◎キャッシング枠を外す
◎カードの使用明細を毎回自分もチェックする
◎カードの使用がすぐ分かるようにメール通知設定などを利用する

これらはカード会社によって設定が可能なものやそうでない場合もありますが、出来る限りの対策はしておくのも契約者の責任です。

何らかの依存症が疑われたら?

実際に家族に内緒で不要な借金をしてしまう本人も、その理由によっては何らかの疾患を抱えていないか自分と向き合ってみることも必要です。特にギャンブルで借金をしてしまう、必要のないショッピングを繰り返すなどは依存症である場合も考えられます。

また、家族も本人が自覚していない依存症がないか一緒に考えてあげることも必要だと思います。

この記事を書いたユーザー

石井ロージー このユーザーの他の記事を見る

音楽業界を経て、フリーのデザイナー兼ライターを生業にしております。ポジティブに解決したトラブルや実体験ネタを中心に書いています。8歳下の夫と愛犬の気ままな3人暮らし。音楽好きのゴシック好きの和服好き。オカルトも大好きでございます。好きな作家は芥川龍之介、詩人は中原中也☆

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