イギリスには、戦争で活躍した動物に送られる「ディッキン・メダル(Dickin Medal)」というのがあります。これは1943年にマリア・ディッキンという人物により制定された動物が受ける最高の勲章です。

過去にこのディッキン・メダルを授与したのは犬、伝書鳩、馬、猫とそれぞれ戦争に関わった動物。最近では去年11月にパリの同時多発テロ事件で殉職した「ディーゼル」に贈られました。

このほど、アメリカ初の名誉勲章を授与したルッカ

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そして今回、アメリカ海兵隊で活躍した12歳のルッカが授与ということで、カリフォルニアからロンドンにやってきました。2012年のアフガニスタンで片足を失ってからも、戦場で兵士と共に同志として活躍して来たルッカ。

これまで400件もの使命を果たした優秀なK-9

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ルッカはUS海兵隊で6年間、アフガニスタンやイラクなどの危険地帯で活躍して来ました。主な仕事は地雷や爆弾の臭いを嗅ぐこと。危険と背中合わせの戦場で優れた嗅覚と瞬発力を発揮。ルッカのおかげで何百人もの兵士の命が救われてきました。

片足を失っても優秀なルッカ

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ルッカが臭いを嗅ぎつけた瞬間に、地雷が爆発したためにルッカの片足は吹き飛び、胸に重度の火傷を負ってしまいました。それでも奇跡的に命を取り留めたルッカ。ドイツへ緊急搬送され手術を受けましたが、10日も経たないうちに回復し歩けるようになったそう。

持ち前の強靭な精神力で困難を乗り越えたルッカに兵士たちは感動。イギリスにもこの話が伝わり今回の名誉ある動物では最高峰勲章授与となったのです。

戦場で共に仕事をしてきた兵士たちは、もちろんルッカのことを大切な同志だと思っています。「ルッカは仕事に対して優秀なだけでなく、優れた忠誠心がある素晴らしい犬です。」ハンドラー(訓練士)でありオーナーである海兵隊員のクリストファー・ウィリンガム氏は語りました。

時折見せるお茶目な姿もキュート

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訓練中は半端ない集中力を必要としますが、ルッカは優れた集中力を発揮。でもちょっと可愛いショットですよね。

アメリカ全土が誇るK-9ルッカ

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ルッカの功績はアメリカ全土でも、世界中でもメディアで取り上げられました。

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表紙になった自分をチェック⁉

6年の勤務を経て引退したルッカ

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ディッキン・メダル授与としては67番目に当たるルッカ。このほど、6年間の激務から引退が決まりました。人一倍、いや犬一倍任務遂行に全力を尽くしてきたルッカ。もっと遊びたいと思う時も訓練、訓練だったことでしょう。

そんな激しい任務をまさに体を張ってこなしたルッカは、今は引退して早朝の散歩やオーナーとの時間を楽しんでいる様子。

ルッカのFacebookにはそんな美しい姿が

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犬も、自分の一生を振り返ることがあるのでしょうか。なんだかそんなことをつい思ってしまうようなルッカの背中。6年間の間には奇跡が何度も起こったことでしょう。危険な戦場地帯で奇跡的に命を繋ぎとめたルッカは、きっとどの犬にもない優れた体力と精神が備わっているのかも知れません。

ルッカは間違いなくアメリカの英雄です。でもこれからは、普通の犬として第二の人生をのんびりと幸せに過ごしてほしい。彼女のこれまでの生き様は、メダル授与に値する以上のものでしょう。K-9の素晴らしさに改めて感動させられますね。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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