記事提供:カラパイア

人は死の間際に何を見て、何を感じるのだろう?臨死体験に関しての研究が進んでいるアメリカの最新の研究においても、臨死体験者は文化、宗教、国家を問わず共通した体験をすることがわかったという。

出典 YouTube

危篤状態に陥った人の40%が何らかの臨死体験をしている

アメリカ在住のエリン・ダイは30年前、車で事故を起こし、一旦「死亡」が確認された。エリンは奇跡的に蘇生したが、彼女は事故直後の光景を憶えていた。

彼女は肉体を抜け出し、車の上から車体を見下ろしていたと言う。その後、光のトンネルを抜け、他界した親族に出会ったと彼女は話す。

欧米では、1980年代、死の淵から生還した人々の体験が似通っていることが統計を元に指摘され、科学的に臨死体験を説明しようとする試みが始まった。

最近の調査によれば、危篤状態に陥った人の40%が何らかの臨死体験をしているという結果が出ている。現代では、臨死体験はもはやオカルトではない。実際に起きている「何か」のようだ。

なぜ人は臨死体験をするのか?

もっとも、臨死体験が、脳内で起きている医学的な特定の状態なのか、それとも霊魂などの超自然現象に属するものなのかについては、まだ結論は出ていない。

科学的に臨死体験を説明しようとする主張では、次のようなものがある。

ひとつは、5分間心停止状態が続いても神経細胞の活動は続いていることから、脳の中で臨死体験のようなイメージが創作されるという説。

またもうひとつは、よく知られる科学的な解釈として、心停止状態になった際、脳が生きるための手段を検索しているという説だ。

しかし、脳が機能していない状態(脳波計で脳波が観測されない状態)でも臨死体験が報告された例が多数あることから、現在ではこの主張は下火になっている。

臨死体験で見る共通したイメージ

臨死体験者が、死に際して、恐怖ではなく安らぎや快さを覚えるケースは多く報告されている。他にも、「トンネルを抜ける」、「光につつまれる」、「親族に会う(声が頭に響く)」などが臨死体験において類似する現象だ。

臨死体験をした人の報告例を2,000例以上集めた精神科医、エリザベス・キューブラー・ロスは「あまりに似た例が多いのでそれ以上集めるのを止めた」とすら話している。国や文化、言語の壁を越え、臨死体験は共通した現象が起こるのだ。

臨死体験が神秘的に見えるからといって、霊魂が存在するとは言えないし、死後の世界があることの証明にもならない。

一方で、なぜ起きているのか、どのように起きているのかについての、医学的な解答はまだ無い。

ただひとつたしかなのは、死に臨む時、人間は不可思議な体験をすることがあるという事実だけだ。

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス