記事提供:Doctors Me

医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
肩こりが続くと、吐き気や頭痛を感じることがあります。
猫背がち、姿勢が正しくない、デスクワーク、家事…と現代の日本には肩こりになる原因がたくさんあるのかもしれません。しかし、つらいと言っているだけでは何も変わりません。これを機に、肩こりのしくみを知って、ちょっとでも生活に変化を加えてみませんか?少しの心がけを続けることで、不快な症状は薄れていくかもしれません。

Doctors Me編集部です。
最近、デスクワークが続くと肩こりで頭痛や吐き気を感じます。

Doctors Meにも肩こりによる不快な症状の相談が寄せられました。

Q.相談者からの質問
肩こりがすごく、痛く、頭痛と吐き気がすごいです、
整形外科にいきましたが、あとは自分でしてくださいといわれました。どうしたらいいかわかりません。どこにいったらいいんですか?

出典 https://doctors-me.com

A.医師からの回答
その場合はやはり整形外科にいくのがいいかと思います。お大事にされてください。

出典 https://doctors-me.com

結局、どうしたらいいのでしょうか。ひどい肩こりは、病院では治せないのでしょうか。
気になる質問を医師にフカボリしました。

Q.そもそも肩こりとはどういうことですか。

肩こりとは首のあたりから、肩にある筋肉「僧帽筋」のあたりに現れる、こわばりや重苦しさなどの不快感を総称する言葉です。

原因は諸説あります。

有力な説のひとつに、頭や腕、肩を支える筋肉がずっと緊張状態にあることがあります。
筋肉が緊張し続ける状況として、以下のような例が挙げれられます。
・ずっと一定の姿勢をとり続けたとき
・ストレスが強いとき
・身体が冷えているとき
など

このような状況が続くと僧帽筋や肩甲挙筋、菱形筋、脊柱起立筋といった頭や腕、肩を支える筋肉がずっと緊張している状態です。

すると、これらの部分で血液のめぐりが悪くなり、組織に十分な栄養や酸素が行き届かなくなります。結果として疲労を起こす物質が排出されず、どんどんたまってしまいます。これが肩こりを起こすメカニズムの一説です。

Q.肩こりで頭痛や吐き気を感じるのはどうしてでしょうか。

肩こりがひどくなるとき、身体は姿勢によるコリや冷えなどと同時に強いストレスを感じています。

この強いストレスにより、自律神経の働きのバランスが乱れます。

自律神経には2つの種類があります。
ひとつは交感神経と呼ばれる「戦闘モード」をつかさどる神経です。もうひとつは副交感神経と呼ばれる「休息モード」をつかさどる神経です。これらはそれぞれバランスを取りながらはたらいています。

しかし、肩こりがひどいと交感神経のはたらきが副交感神経よりも強くなります。
すると、筋肉を緊張してしまい首や肩の血流を阻害して脳への血流を低下させます。その結果、頭痛や吐き気などが起こると考えられます。

Q.肩こりで整形外科を受診した場合、どのような治療がおこなわれるのでしょうか。

整形外科で行われる肩こりの治療方法は、大きく分けて薬物療法と理学療法の2つがあります。

≪薬物療法≫
鎮痛剤など、いわゆるNSAIDs(非ステロイド性消炎剤)などの消炎鎮痛剤が用いられます。(内服および湿布、塗り薬などもあります。)
また、筋肉の緊張をほぐすための筋弛緩剤や不安止めのお薬などが用いられることがあります。

≪理学療法≫
運動療法や電気療法、患部を温める温熱療法などが行われることがあります。

Q.肩こりによる頭痛や吐き気がひどい場合、受診する科は整形外科でいいのでしょうか。

頭痛や吐き気の原因が、肩こりによるものであるとはっきりしている場合には整形外科でよいと思います。

もし、肩こり以外の原因が考えられる場合(偏頭痛など)は、脳神経外科や神経内科、内科への受診を考えてもいいです。最近では肩こり外来もあると聞きます。

今回の質問者の方のように、初めにかかった整形外科で治療が十分ではないと感じた場合、可能ならば他の整形外科に相談してみるといいと思います。

Q.肩こりによる頭痛や吐き気がひどいとき、できる緩和方法はあるのでしょうか。

可能であれば肩や首、腕などの軽いストレッチを行ってみるとよいでしょう。

STEP1:両腕を20秒ほど上に伸ばします。
STEP2:首を右に傾けて、右手を左耳に回して左の首をストレッチするように頭を右側に倒します。反対側も同様に。
STEP3:右腕を左腕で抱えて腰を左側にひねります。反対側も同様に。
(Doctors Meコラム「デスクワーク中に最適!今すぐできる、首・肩コリ解消ケア」より)

また、肩こりのツボ、といわれているものもいくつもあります。ツボ押しを試してみるのもよいかもしれません。

1.手三里(てさんり):肘を曲げたときにできる横じわの外側の端から、手の方向に指3本分のところ。
2.風池(ふうち):耳の後ろにある骨と後頭部中央にあるくぼみとの中間。
3.肩外兪(けんがいゆ):肩甲骨の内上角。肩甲挙筋という筋肉にあるツボ。
4.中<府(ちゅうふ):鎖骨の下のでっぱり(烏口突起)から指一本分下のところ。
(Doctors Meコラム「【東洋医学のツボコラム】Vol.5: 脱・ガチガチ首&肩!肩こりに効く4つのツボ!」より)


どうしてもつらいときには痛み止めを飲む方法もあります。

Q5.肩こりの人が、頭痛や吐き気を起こさないためにできることはあるのでしょうか。

肩こりをこれ以上ひどくしないためには、日常生活の見直しが必要です。

長時間同じ姿勢で、目を酷使するようなパソコンを用いたデスクワークなどは肩こりを悪化させてしまいます。

以下のことを心がけるといいですね。
・作業中に定期的に休みをとる
・述べたストレッチを行う
・肩の部分はじめ体全体を温めて血流を良くしておく

肩こりによる頭痛や吐き気を起こさないためにも、気をつけるといいですね。

≪肩こり…??その不調、肩じゃなくて首から来ているかも!?≫
同じ姿勢でスマホを使用していたりしませんか?【ストレートネック】診断!

最後に医師からアドバイス

肩こりからくる頭痛、吐き気は本当につらいものです。
仕事や勉強のパフォーマンスを落とすばかりでなく、ひどくなると日常生活にも差し支えることがあります。

肩こりによる頭痛や吐き気といった不快症状を感じた時、まずは一休みしましょう。そして少しでも身体を動かすといいです。

これ以上、症状がひどくならないように、早めのケアと日ごろから首から肩にかけての血流を促進する心がけができるといいですね。

(監修:Doctors Me 医師)

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