「4月から保育所に子供を預けることにしたんだけど、保育所からのアンケートの内容にびっくりしたことがあるの」と話す若いお母さん。

❝ もしも お子さんがケガをした場合、消毒することを希望されますか?❞

消毒してほしい  消毒しないでよい  その他(    )
を○で囲む

となっていたそうです。

「ケガをしたら消毒するのが当たり前やん!! いったいどういうことなんだろう?」と少し怪訝に思ったようですが、

実は・・・・

消毒するのは、もう古いやり方

ケガをしたら、消毒してバンドエイドやカーゼを貼る、と言うのが今までの一般的な傷の手当でした。筆者が子どもの頃は赤チンなどという消毒薬やヨードチンキを消毒の為に塗られました。染みて痛いのよね・・・・

しかし、今は 
消毒しない&乾かさない 
 「湿潤療法(モイストヒーリング)」

という手当の仕方の方が傷が早くきれいに治るということが判ってきました。


湿潤療法

*消毒薬は、悪い菌だけではなく良い菌まで殺してしまうため、傷の治りを遅らせている。

*バイキンはいたるところに存在しているので、無菌にすることは不可能。水道の水で、きれいに洗えばOK

*傷口からジュクジュクとしみ出る滲出液には細胞を培養させる力があるので、ケガの直りを早めるためには必要なもの。

*滲出液は、膿ではない。化膿している=感染していると、赤くなったり痛みや腫れ、患部が熱くなるなどがあるが、そのようなことがなければ、消毒の必要はない。

*ガーゼを貼ると剥がす時に、せっかくできた新たな皮膚を剥がしてしまうことが多い。

このような理由から、ケガをした時は

消毒薬は使わずに、傷口を水道水できれいに洗い、そのままにしとくか創傷被覆材(キズパット)で皮膚を保護して、傷口を乾かさないようにする。
キズパットの表面に滲出液が染みてきたら交換する

と、いう方法が良いと言われています。

自分の体から染み出てきた滲出液には治す力があった!自然治癒力のすばらしさ、ということでしょう。


 

文句ばかり言われる・・・

お母さんが保育所にお迎えに来られた時に、「実は少しケガをしまして・・・」と報告すると、それだけで怒られる・・・

そして、「少し傷が深いので、消毒しました」と報告したら、「いまどき消毒?先生何も知らなんですね。今は消毒しないほうが傷が早く治るんですよ」と文句を言われ、

消毒しなかったらしなかったで、放ったらかしだ!! と言わんばかりに怒られる。
今は消毒しないほうが良いと言われていると説明しても聞く耳持たず・・・

湿潤療法がまだまだ一般には広く浸透していないからだと思いますが、そういうこと以前に、

「ありがとうございました」とか「お世話になりました」なんて言葉を言ってくれる保護者は、極ごく一部。

文句ばっかり言われる・・・・

~~怪我イコールちゃんと見ていなかった、となるのよね。0.1秒あればケガくらいするわよ!
「私は一度も子どもにケガなんてさせたことは、ありません!」なんて言う親がいたらお会いしたいわ!家でもよくケガしてるじゃん!と思っても言えないし~~
と嘆く保育士。

保育士不足

保育士が不足しているのは、給料が低いことも大きいかもしれませんが、このような

保護者から文句しか言われない・・・
これも原因の1つでは?? 

文句ばかり言われていたのでは、士気も下がりますよね。

「こどもたちは可愛いんだけどね・・・・」
「子どもたちから元気を貰って、なんとか続けている状態」

こういう声も、保育士さんたちから聞こえてきます。

1人1人確認してケガの処置をするの?

❝消毒を希望しますか?❞

というアンケートは、おそらくこのようなクレームを回避するためでしょう。

しかし・・・・・
「A君が膝を擦り剥きました~。消毒が必要かどうか確認してください!」と子供を抱っこした保育士が職員室に駆け込み、所長がファイルをパラパラめくって「A君は消毒の必要なし!」

なんてことを、いちいちしないといけないのかしら??

はあ~~~ 保育士も大変だよなあ~~~  と思いました。

ありがとう!

「子どもは手当をしたら ❝ありがとう❞ って言ってくれるんだけどねえ・・・」

保護者も仕事でクタクタに疲れてのお迎え。そんな余裕を失っているのでしょうか?

”ありがとう”は、人と人を繋ぐ素敵な言葉。
「あなたを信頼していますよ」「あなたに感謝していますよ」と伝えたり、人に元気や癒しを与えてくれる素敵な言葉だと思いますが・・・

”消毒することを希望しますか?” 
このアンケートの裏には、色々な問題が隠されているのでしょう。


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患者からの目線と元医療従事者としての目線とで、医療や健康に関する記事をメインに書いています。
4度の手術に膠原病でバツイチで・・・と波乱万丈の人生ですが、”人生に喜びや笑いを添付したら結果は出るはず!”という「喜笑添結」で毎日を過ごしています。

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