「何もしなければ、何も変わらない」

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世の中、多くの食べ物が無駄に廃棄されているという事実は今や深刻な環境問題、国際問題となっています。フランスでスーパーの品物の廃棄禁止法ができたように、デンマークでもスーパーの賞味期限が切れた食材を売る店も世界初で誕生しました。

そして最近になりようやく筆者の住むイギリスでも、大手スーパーの余り物廃棄を禁止する法律ができるなど、少しずつではありますが「無駄をなくす」という方向に動いている気がします。

先進国でこうした動きがある中、途上国のインドでもあるレストランが、店の余り物をホームレスの人たちに提供するために店前に冷蔵庫を設置。途上国でありながらも「何もしなければ、何も変わらない」という女性オーナーの積極的な姿勢に、多くのメディアが関心を寄せています。

「nanma maram(神様の木)」と名付けられた冷蔵庫

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余り物といっても、客の食べ残しではなく手がつけられていない料理です。こうした食べ物の他にペットボトルの水を冷蔵庫に入れて店頭に置くという途上国でありながらも画期的な革命を行ったのは、南インド、コチにあるレストラン「the Pappadavada」のオーナーMinu Paulineさん(28歳)。

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ホームレスの人たちが必要な食べ物を取って行けるように設置されたこの冷蔵庫ですが、今ではレストランの余り物だけではなく、色んな場所からの余り物が届くようになりました。

24時間休みなしでいつでも食べ物を得られる

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今やこのレストランは地域のコミュニティ・ハブに

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オーナーのポーリーンさんは、ある日の夜遅くに一人のホームレスらしき女性がゴミ箱を漁って食べ物を探している光景を目にしたそう。「その姿を見て心が痛みました。もう寝る時間なのにお腹が空きすぎて、ゴミ箱を漁ってでも何か食べたいと思う人もいるのです。」

食料廃棄問題や飢餓問題に以前から高い関心があったポーリーンさんは、「自分が何もしなければ、何も変わらない」と思い、店先に冷蔵庫を置いて食べ物を提供することを思いついたのです。

今ではポーリーンさんのレストラン先は、コミュニティ・ハブになりました。ホームレスだけでなく多くの人がここに集まることにより、一層コミュニティの団結力が強くなります。環境問題は一人の力ではなく、みんなの力が集まってこそ解決の一歩へと繋がっていくのです。

「資源や食べ物を無駄にしてはいけない」

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ポーリーンさんは、メディアのインタビューで「あなたが稼いだお金を無駄にしても、それはあなたのお金です。でも世界の資源や、食べ物を無駄にすることはあってはならないのです。」

最近では、この冷蔵庫にわざわざ別の店から食べ物を購入し入れに来る人もいるようですがポーリーンさんは「とても親切で有難いんですが、できれば自分が食べようと思って買ったけど結局食べずに家の冷蔵庫にあるようなもので結構なので、そういう食べ物を持って来てください。」とお願いしています。

この冷蔵庫が設置されて以来、多くのホームレスが毎日利用している様子。ポーリーンさん自身も毎日75食~80食分の食べ物を冷蔵庫に入れるそう。今までどれだけレストランが無駄に食料を廃棄していたかがわかります。冷蔵庫の有効化により、一人でも多くのホームレスが飢えから救われることを願う筆者です。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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