欧米では障がい者に対する献身的なサポート団体や支援が存在し、社会の障がい者への態度も健常者と同様受け入れ態勢が整っています。そして日本でも現在は、比較的障がい者をサポートする福祉が整ってきました。欧米でも日本でも、障がい者が社会で自立できるように周りがサポートする姿勢が強まっているのはとてもいいことだと筆者も思います。

とはいえ、障がい者差別がないわけではなく差別は必ずどこの国にも存在するもの。この差別は障がい者の人権を著しく傷つけます。人権団体やサポート団体がこうした社会の差別をなくすべく日常支援をしているものの、途上国と呼ばれる国には私たちが到底想像もできないような差別を受け、地獄の日々を送っている障がい者たちが存在するのです。

鎖に繋がれて隔離されている障がい者は400人以上

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インドネシアの東ジャワ州、ジドアルジョにある小さな村、カランパティハンとクレベットには10歳~60歳までの障がいを持った人たちが隔離されています。彼らは「田舎の馬鹿者」と呼ばれ、家族からは「悪霊が憑りついている」という理由でこの村に閉じ込められているのです。

鎖で繋がれた地獄の日々

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インドネシアでは1977年に障がい者への虐待を法律で禁じています。ところが田舎になればなるほど、その風習は根強く残っておりこれらの村では18,000人以上の障がい者が人権に反する差別を受け、鎖で手足を繋がれ、裸足にボロボロの服を着せられて不衛生極まりない状況で隔離されているのです。

ここに隔離されているほとんどは、家族に連れて来られた人なのです。ダウン症を持っている人も同様に隔離され酷い扱いを受けています。栄養失調で知的障がいを持つだけではなく、聴覚・視覚障害も患う障がい者の中には、檻に閉じ込められた生活を20年も続けている人もいます。

ここで虐待を受ける人も

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暗闇の檻の中で鎖に繋がれた障がい者たちの姿は、まるで動物そのもの。更にこの地獄のような場所で虐待も行われているという事実も。表には出ないものの、性的暴力やセラピーと称した電気ショックによる暴力行為なども日常的に行われているということで国際人権NGO「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」はこの状況を重く受け止めています。

過去には5万7千人もの障がい者が隔離されていた

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隔離している障がい者に対する罪悪感と貧困事実からか、障がい者である身内をこの村に閉じ込めた家族も村で生活しているケースもあるそうです。彼らは貧困者ゆえに一ケ月3,300円~5,500円ほどの収入でやりくりしているといった状況。

そしてその家族たちでさえ、障がい者の身内を持つことは恥さらしという感覚があるのです。インドネシアでは現在1400万人ほどの精神疾患を患った人が存在するのですが、アジアの中でも特に差別意識が昔から根強いと言われているこの国では、障がい者に対する対応がほとんどできていないのが事実。

家の納屋で障がい者の身内を隔離する家族も

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地獄の村で隔離しなくても自宅の納屋で監禁同様、障がい者の身内を隔離している家族もいます。以前病院で精神安定剤をもらっていたある男性の家は、決して裕福ではなかったために薬代を支払い続けることができませんでした。

薬がもらえない状態になると、精神障がいを患う男性が暴れたりして手が付けられなくなるために、仕方なく家族は納屋に男性を隔離しているのです。

「可哀相だけどどうしようもないね」

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政府から何のサポートもなく金銭的に余裕がない状態で、弟を隔離し続ける兄が「可哀相だけど仕方がない」と語ります。家族の者でさえ障がい者の身内を家族のように扱わないというのは衝撃的です。

4人に1人が障がい者で生まれる理由は?

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政府によると、この村で障がい者が多く生まれる理由は近親相姦とヨウ素不足によるものだということですが、真相は定かではありません。

インドネシアの国自体が、障がい者に対する福祉施設が整っていないために時代錯誤の差別が根強く残り、障がいを持って生まれた人は生きながらの地獄を隔離された空間で味わわなければいけないのです。

政府の取り組みに真摯さが感じられない

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先進国の私たちから見れば、このような環境や現状の障がい者の人達が存在するということが驚愕すべき事実です。政府の取り組みが真剣に行われていないからこそ、「障がい者への差別禁止法」ができても何十年もこのような対応が続いているのではないでしょうか。

政府の解決方法を見出すことの努力を全く感じることができないまま、障がい者たちはこの地獄の村でただ動物のように息をしているだけなのです。

人として生きる権利さえ与えられない障がい者たち

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ここで毎日を過ごさなければいけない障がい者たちにとって、ここでの生活はもはや生きているのか死んでいるのか区別がつかないのではないでしょうか。家族にこのように追いやられとてつもない孤独を味わっている障がい者たち。この国で、彼らの鎖が解き放たれる日は果たして来るのでしょうか。

暗くて狭い檻の中で「生きた屍」になるために障がい者たちは生まれて来たのではありません。もちろん中にはここで孤独の死を迎える人もいます。彼らは何のために生まれて、何のために生きて来たのでしょう。彼らに必要なのは鎖でも宗教でもなく、政府の福祉支援と家族の温かいサポートだけです。

彼らが1日でも早くこんな状況から抜け出せる日が来ることを願ってやみません。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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