記事提供:Doctors Me

医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
「熱がある」「すごく気分が悪い」と、友だちや家族が訴えてきたら、心配でいたわってあげたくなりますよね。でも、もしもそれが、あなたの気を引く手段だったとしたら…? 

「だまされた!」と怒るかもしれませんが、それは「ミュンヒハウゼン症候群」という虚偽性障害の一種かもしれません。ミュンヒハウゼン症候群とはどんなものなのか、医師に詳しく聞きました。

「心配されたい」「注目されたい」という感覚が引き起こす

幼い頃、転んで怪我をしたとき、あるいは風邪を引いて熱を出したとき、周りのみんなはあなたを心配してくれたでしょう。そうやって注目を集めたり優しくされたことが、ちょっとうれしかった、そんな記憶はありませんか?

このように、体の不調があったり病気になったりしたとき「みんなに注目された」という感覚が忘れられず、味をしめ、エスカレートしてしまうのが、ミュンヒハウゼン症候群なのです。

ときには自傷行為を伴うことも…!

下記のように周りの人に心配してもらおうとする人は、ミュンヒハウゼン症候群かもしれません。

・実際はなんともないのに頭痛や腹痛を訴える。
・少しの痛みなのに「痛い!痛い!」と大声を出す。
・多少具合が悪いだけなのに「歩けない」「動けない」などと、症状を大げさにアピールする。

恐ろしいことに、ミュンヒハウゼン症候群の症状には、自傷行為も含まれます。毒を飲んだり、リストカットしたり、場合によっては大事になりかねません。 また、同情してもらうためには手段を選ばず、辛い検査やリスクのある手術なども積極的に受けたりもします。

どうしてミュンヒハウゼン症候群になるの? ボーダーラインは?

ミュンヒハウゼン症候群になる原因ははっきりしていません。ただ、幼少期からどのように育てられてきたかに関係があることは間違いないでしょう。少しオーバーに症状を言うくらいは良いのですが、周りの人を巻き込むようになれば、ミュンヒハウゼン症候群と診断されるでしょう。

その他、ミュンヒハウゼン症候群と似たもので、「詐病」があります。これは周囲を騙して社会的・金銭的な利益を得ようとする詐欺行為であり、精神疾患ではありません。

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医師からのアドバイス

ものの見方・考え方に働きかける「認知行動療法」が主な治療です。趣味や特技など、体の症状以外で人の注目を集めることを体験させ、少しずつ生きがいを感じるように誘導します。

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