記事提供:長谷川豊 公式ブログ

ハンドルネーム「これだけは言いたい!!」さん、お返事ありがとうございます。

冷静に受け止める部分は受け止め、反論すべきところは反論されている姿勢に敬意を表します。

また、勝手にネタにしてしまってすみませんでした。あまりに貴女のコメントが「短くまとまっており」「的確に今の保育園問題の欠点」を表してくださっていたので使わせてもらいました。

前回のコラムにも書いた通りで、「これだけは言いたい!!」さんは今の日本のとても多くの方々の価値観を代表しているだけであって、何も悪い訳でもありません。

むしろ、極めて「保育園落ちた、死ね」のお母さんに代表される、日本の「当たり前の価値観」を持ってらっしゃる方です。そして…

それが今の日本の大問題なのです。

「これだけは言いたい!」さんのご指摘の通りです。

乳幼児期の赤ちゃんに必要なことは「この世に生まれてきた自分は、受け入れてもらえている」という「感覚」です。これは「基礎的信頼感」といいます。この感覚は「お母さんである必要はない」ことが証明されています。

私は前職のリポーター時代から少子化問題や子育てにまつわる特集を数十回にわたって組んできた経験から「今の日本…ちょっとまずい方向に行っているなぁ…」と感じていました。今でもその考え方は間違っていないと思っています。

今の日本はいわゆる「働くことが大好きで働いている自分も大好き」な女性たちが声が大きすぎるのです。

前回のコラムでご紹介した本などを読んで頂ければわかるんですけれど、どこかのコメントにもあったんですが、ハリー・ハーロウは唯一、人体実験は行えていません。なので、人間に該当するかはまだ証明できていません。

しかし、ネズミであってもサルであっても、他の何種類かの哺乳類で全く同じ結果が出ているのですが、乳幼児期に母親としっかりと一緒にいることが出来なかった子供が…脳の発達が著しく弱まり、

事実、母親と一緒にいた被検体と比べると明確に「脳が小さいこと」が確認されています(もちろん、全部じゃないですよ!個体差はありますからね?)。

また、生体化した後に集団にいれた場合、他者に対する攻撃性、挙動不審などの問題行動が圧倒的確率で確認されるに至っています(これも個体差があります。保育園に入れれば、全員そうなるって暴論をしてるわけじゃないですからね?)。

前回の「これだけは言いたい!!」さんへのメッセージには書ききれなかったんですが、皆さんは子犬や猫ちゃんをペットショップで飼ったことはありますか?

乳幼児期に飼えましたか?飼えなかったでしょ?

実は、上記した研究結果が明らかになったために、ペットショップで子犬などを売る場合、現在は「乳幼児期は母親と一緒にいさせること」が義務付けられているのです。

子犬や猫を飼い主に引き渡すのは離乳後なのです。そうです。早い段階で引き離すと、攻撃衝動が強く出過ぎるためなのです。

私は、他の哺乳動物で、ここまで明らかな実験結果が出ているのに、人間「のみ」にそのデータが該当しないとはどうしても考えられないのです。

ハリー・ハーロウも考えました。

人間も、乳幼児期=3歳までくらいにしっかりと親に抱きしめてもらい、受け入れてもらっているという「感覚」を育てないと、他者に対する攻撃性が増すのではないか?

他者に対する愛情が持てなくなるのではないか?ひょっとして自分の子供にもどのように接していいか分からなくなり、虐待をするのではないか?

なので、ホモサピエンス・サル目(もく)で「人間と近しい」と言われるアカゲザルを使って実験を繰り返すんですね。

彼の実験は明確な結果が出始めるんですが、まず『動物愛護団体』から猛バッシングを受け始めます。

そして、ハリーは「愛着理論」を「母親に抱きしめてもらうこと」と結論付けていたために、今度は「女性の社会進出」を叫び続けるフェミニスト団体からも、猛バッシングを受けるのです。

私たちにぃぃぃぃぃ!!!社会に出ずに子供と一緒にいろってえのぉぉぉぉぉ!

なんて女性差別主義者なのぉぉぉぉぉ!!!!

結局、ハーロウはその素晴らしい実験結果を持ってしても世間からは「変わり者」「変態」「異端児」と呼ばれ続けることになるんですね。それでも彼は毅然として主張します。

「100万人の児童虐待を受けている子供を救えるのであれば、私は10匹のアカゲザルが犠牲になることを気にはしない!」

これでまた炎上するんですけど(笑)。

でもね、どう考えても、ジョン・ボウルヴィやハリー・ハーロウは正しい。

子供を作る以上、親は覚悟を持つべきだ、というのが私の主張です。

保育園は「親の子育てをサポートするサービス機関」でしかないんです。保育園に子供を預けることを前提として話を進めている今のテレビやマスメディアの論調は明確におかしい…と、言うより勉強不足だと思っています。

今の日本の病魔である少子化、また子供の貧困。負の連鎖。全部、これらの実験で説明がつくはずです。私はフェミニズムを運動の原点にしている女性たちを全否定はしません。彼女たちのお蔭で女性の社会進出が促されたところはあると思います。

しかし、一つだけ聞きたい。

彼ら馬鹿の一つ覚えのように使っている「1億総活躍社会じゃないのかよ!」という言葉。「わたしたち、女が働けないじゃないかよ!」という言葉。

その「1億人」とやらに、生まれたばかりの赤ちゃんも入っているんですよ?

赤ちゃん、無視ですか?

私が赤ちゃんなら、確実にこう言いますね。

「また今日も保育園に預けられたよ!誰が杉並区に住んでくれって頼んだよ!誰が世田谷区がいいって言ったよ?私は親に抱きしめてほしいだけなんだよ!なんでそれも出来ねーんだよ!なんなんだよ?日本!

1億総活躍社会じゃねーのかよ?私、基礎的信頼感も養えねーじゃねーか!脳も発達しねーよ!挙動不審に育ったらどうすんだよ!待機児童?はぁ?なんで保育園が前提なんだよ!

将来、しっかり働いて税金納めてやろうっつってんのに、他人に対する愛情も育たねーよ!

日本死ね」

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