人には上下が無いようなことを言う人も多いですが…

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筆者は31歳から水商売の世界に入りました。職業を言うだけでは誰も尊敬しませんし、年齢を言っても「若いね」で終わる時期が長く続きました。

大学は出ていますが、母校を言っても尊敬されませんし、かつて勤めた会社の名前を言っても「あっ、そう」です。

何が言いたいのかというと、仕事柄もありいろいろな人と話す機会がありますが、我々日本人は特に、そういったアイデンティティー・チェックが好きな民族なのか、それを相手からコミュニケーションの浅い段階で引き出して、その後その人に対する態度や上下関係を決めるようなところがあるのではないかということです。

今回の投稿では、その中で特に筆者が気になっている「歳、いくつ?」とすぐに聞く、「若いな」と言って対等に話す機会を失う年長者に思うところがありますので、そのポイントを特に書いていこうと思います。

年齢という絶対に追い抜けない要素を前面に出し、上下を押し付けられることがありますが、それは同じ組織内では多少あるでしょうが、社会では通用しません。実力は年齢では決まらないからです。

こういう不満を持っている若い方も多いと思います。最後まで宜しくどうぞお付き合いください。

例えば仕事ならば…

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筆者は本来は、組織はフラットであるべきと考えたいと思っています。つまり中間管理職が必要ないと考えています。

という綺麗ごとを言う前に、実際に組織と関わると、確かに数人の事務所ならばある程度筆者の理想は叶いますが、10人規模以上、若しくは100人や1000人、それ以上という組織も多いわけで、先に入社した人が、後から入社した人に、仕事を教えなくてはならないということから、自然と階層が生まれるのはわかります。

企業などでは、それを仕組にして、係・課・部などがあり、その序列を明らかにするのだと思います。その場合、ポストなどにより明らかな上下関係が生まれます。

学校の部活などもそれに近いのかと思いますが、そういった意味での上下関係は、フラットな組織が理想と考える筆者にも、やむを得ない事情として理解をすることができます。

しかし、その上下関係は、その縦社会に属する人同士の話ですよね?

筆者が言いたいのは、多くのそれは年次や年齢、ポストからくるものでしょうが、一歩でも組織から離れた世の中では、その縦社会は通用しないはずであるのに、それを持ち込む年長者が多いことが気になるということです。

会社の部長だろうが、課長だろうが、年上だろうが先輩だろうが、その部下以外の人には、何も上ではないのです。それを理解する必要があります。

年齢を重ねると、筆者も事業主をやって長いので、年下の人には大きな態度をしてしまうシーンがうっかりあります。しかし、はっきりとした縦社会の中以外では原則としてそれはやってはいけないのだと、気持ちを引き締めていこうと思っています。

そうしないと、年長者の自分は説教めいてきてしまうし、逆に若い考え方を年長者は聞けなくなる関係になりますので、新しい時代感覚に対応も出来なくなりますし、老いて可愛がってもらえる年長者になれないのではないかと思うのです。

酒場というフラットであるべき場で…

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酒場という筆者の職場でも、このことを考えさせられるシーンがあります。バー・カウンターの前では、大学生も社長も立場に上下はありません。何故なら、同じ値段のお酒を飲み、同じサービスを受ける者同士だからです。

ですので例えば、大学生が社長や政治家と友達になることなど、酒場のバー・カウンターであれば十分あり得ることなのです。勿論筆者の営む店舗でも、そのようなことは頻繁にあります。

「バーはカウンターの前では皆平等」のようなことを言った有名なバーテンダーの先生がいましたが、本当にその通りで、世代や生い立ちに関係なくフラットな関係性から生まれる仲間意識やビジネスもあります。それが酒場という社交場の魅力の一つであります。

しかし、その中で見かけるのは「お前、歳いくつ?」とやってしまう人です。それを前面に出して「若いな!俺の20歳も下か…」とやってしまうのです。日本人は儒教の影響も多少あるのでしょうか、年上が偉い敬われるべき人間という考えがあると思います。それを悪用するカタチになってしまいます。折角のフラットな人間関係を上下関係にしてしまいます。筆者は店番をしながら見ていて、非常に勿体ないことだなと感じています。

年長者は、若い人から最新情報や、新鮮な感性を吸収せずに説教に走り、若い人は年長者ということで、本音で話せなくなります。両者ともお会計は同額です。それでは、若い人が近寄らなくなりますよね?

年齢って、そんなに重要ですか?

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筆者は、人の実力を測るのに、年齢を持ち出す人は、他に能力の無い人なのではないかと考えてしまいます。

賢さや仕事の出来・不出来も、年齢では決まりませんよね?勿論経験値は年長者の方が多いので、「人生の先輩」として頼りになることはあるでしょう。しかし、それは相手の敬意を感じてから対応をすればいいわけで、何も自分から「俺は年上だ」と主張して、慕われてもいないのに威張るというのは、ちょっと気になります。実際にそういう人が酒場にもいます。

では仮に、年長者ほど偉いことにしたら、どういうことになりますか?長寿記録を競う人が一番偉くて威張っていいのですね?若者は100%年長者の下の扱いなんですね?

何があっても威張る必要はありませんが、歳なんか取ってしまうものです。そんな価値基準で生きていたら、一生右肩上がりですね?なんと幸せなことか!

「アンチ・エイジング」ってじゃ、何ですか?若い方がいいことが、ほら!あるじゃないですか…。

歳のことを気にして、直ぐに上下関係に結び付けるなんて、不毛なことだと思いますが如何ですか?

いかがでしたか?

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酒場も含め、特に一般社会では、年齢などではなく、互いに良い部分を認め合い、敬意を払い合う大人の社交を心掛けたいものですね。

筆者も当然のことながら、これからどんどん歳を取ってしまいます。それが上下ではなく、「首を垂れる稲穂」のように、老いて人々に感謝と敬意を持てる人物になれるように、そういった意味ではプライドを持たずに生きていけたらと思っています。

若い人たちに、可愛がってもらいたいですからね!
最後までお読み頂き有難う御座います。

この記事を書いたユーザー

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東京都大田区大森生まれ。立正大学附属立正高等学校、尚美学園短期大学音楽ビジネス学科、放送大学教養学部生活福祉専攻卒業。STAY UP LATEオーナー。 ライター業と、セミナー講師、司会業も実質少々。江戸川区在住、一児の父。愛猫家。

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