銃社会のアメリカ。私たちは「それがアメリカの文化」と納得せざるを得ないところもありますが、テロのような無差別殺人事件が頻繁に起こる世の中に果たしてこれ以上、銃が必要でしょうか。

アメリカでは許可さえ得れば誰でも銃を持つことができます。銃社会だからこそ、「自分の身は自分で守る」ということで護身用として携帯する人も少なくないでしょう。でも悪循環ではないのでしょうか。銃を携帯する人が増えれば増えるほど銃による犯罪は無くなることはないのではないかという懸念がぬぐえません。

アメリカでは両親が幼い子供に銃を買い与えることもあるということで、その行為が欧州では批判を呼んでいます。また、銃社会ゆえに子供が遊び半分で銃を扱ってしまったために、母親を撃ち殺すという悲惨な事件も起こっています。

そんなアメリカである会社がスマホ型の銃を開発

出典 http://idealconceal.com

このほど、米ミネソタ州のIDEAL Conceal社が開発した銃が世間から激しい批判を浴びています。というのも見た目がスマホのような形で、ポケットにもスッポリ収まるコンパクトサイズ。レーザー光線も装備した手のひらサイズの二連式銃の開発をしたIDEAL Conceal社は、既に特許申請済みでその認可待ちという状態。

折りたたむと銃とは思えない

出典 http://idealconceal.com

IDEAL Conceal社では「日常の光景にしっくり馴染み、銃を携帯していると周りから気付かれにくい」ということをセールスポイントにしているそうですが、見た目がわかりにくいということは誰が持っていても気付ないということ、つまりは警官が職務質問した際などにも気付きにくいというデメリットがあるのです。

「シンプルで使いやすい」と謳っているが…

出典 http://idealconceal.com

このスマホ型銃の開発に対してネット上では「これからは誰かがポケットから携帯を出した時、銃かもしれないって思い緊張する。」「逆に警察官が銃を持っていない相手を撃った時の言い訳にもなってしまうのではないのか」といった批判が殺到。

もちろん安全装置もついているものの、誰にでも使いやすいという点で形もスマホに似ているということから上記の心配と同時に若年層の利用も懸念されることでしょう。

銃社会反対団体や一般市民の反対派からの批判が相次いだことで、IDEAL Conceal社は反論のコメントを自社Facebookに掲載。「多くの方々から様々な批判を頂いていますが、当社は100%警察に協力的です。」とし、世間の批判が少々大げさだともコメント。

IDEAL Conceal社として主張したいのは「この銃はあくまでも護身用として目立たないように銃を携帯したいと思う人の為に開発された」「この形以前にも財布型の銃も出回っていて真新しいことではない」ということですが、護身用のためだけに購入する人だけとは限りません。

メッセージの終わりには「これまで弊社は、このような銃で警官を撃ったという話は聞いたことがない」と締めくくっていますが、それはこれからも絶対に起こらないとはいえない理由付けでしょう。

誰が銃を持っているかなんて、見た目では判断できません。銃の携帯許可は子供にでさえ出すアメリカです。それで犯罪を起こす人が持つ可能性だって十分にある話。「話題性」により金儲けを考える会社によって開発された銃により、世間の市民がさらなる不安の中で生活しなければならないのはどうにも納得がいかない筆者。

こちらのスマホ型銃の価格は395ドル(約44,000円)で販売予定だそう。恐らくアメリカのことなので銃支持者も多いと思われます。特許が認可されれば購入する人もいるでしょう。既に2,500件もの「購入希望者」からのメールが届いていることを明かしたIDEAL Conceal社。

銃社会のアメリカでは様々な意見や批判が飛び交いそうですが、こうした銃が増えるほど携帯者も増え、安心して街を歩けなくなるのは間違いないでしょう。銃は、本来私たちを守るためにあるべきものではないと考える筆者。あなたはどう思いますか。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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