割り印の押し忘れで卒業証書を回収する事態に

新潟市立の中学校で、「卒業証書に割り印を押し忘れた」として今年度と昨年度に授与した卒業証書約360枚を回収する事態が起きたと報じられました。

卒業証書は授与した校長はじめ、作成者や式に関わる職員の多くが目にするものだと思いますが、保護者に指摘されて初めて押し忘れに気づいたというこの件。
そんな”気づかれないような存在の判子”にどんな意味があるのでしょうか。

みなさんは判子の意味、きちんと理解していますか?

割り印ってどれ?

卒業証書には判子がたくさん押されています。
大抵は学校名の所に1つ、校長名の所に1つ、そして左上に割り印が押されています。

これらの判子に使われる書体は「篆書(てんしょ)」という特殊なものなので、慣れていないと全く読めないと思いますが、学校名の所に押してある判子は「◯◯学校印」、校長名の所に押してある判子は「◯◯学校校長印」と書かれていることが多いです。そして割り印ですが、「契印」や「◯◯学校契印」と書かれていることが多いです。

割り印の意味

契約書などの公正な書類には、必ず”原本”に対して”副本”として同じ内容のものが作られます(いわゆる”控え”というもの)。そして、その2枚が”同じ書類です”ということを証明するために押すのが割り印です。
卒業証書も大事な公正の書類なのでこの割り印が押されます。

でも卒業証書は本人に渡す意外に控えなんて作っていませんよね。これはどういうことかというと、学校側は控えとして卒業者名簿を作っています。この名簿と卒業証書の名前を照らし合わせて割り印を押していくのです。

割り印は社会人にとっても重要なツール

割り印は、契約書には欠かせないツールですから、社会人になってからは遭遇する機会もぐんと増えると思います。会社間で契約を交わす際には、契約書にA社・B社両方の割り印が押されていたりもします。

実は、人事に関する”辞令”も先に説明した卒業証書と同じように会社名、代表者名、そして割り印と、きちんと3箇所に判子が押してあるはずですので、ぜひチェックしてみてください。

判子の使い方は他にも

・消印

切手や印紙などが不正に再利用されるのを防ぐために、書類と印紙にまたがって押す判子のことです。「消印有効」という言葉を聞けばピンとくるかもしれません。


・捨て印

作成した契約書に訂正ができた場合、相手側(書類の提出先)の判断で訂正できるように、前もって訂正印となる判子を書類の欄外に押しておくことです。
これによって、訂正が必要になった時にわざわざ訂正印を押してもらいに行く手間が省けます。しかし、訂正を相手側の判断に任せるということは、悪用されて勝手に書類が書き換えられてしまう、なんて事態も引き起こしかねませんので、注意が必要です。


・止め印

契約書の文章に余白ができた場合、その余白部分に不正な書き足しが行われないようにするために、「ここで文章は終わりです」という意味で押す判子のことです。

たかが判子、されど判子。

名前の横にポンッ!と押すだけが判子の使われ方ではないということがわかっていただけたでしょうか。正しい使い方をすれば、内容の改ざんなどの不正を防止できる便利なアイテムです。

これからは押印を求められた際、この判子はどんな意味があるのかな・・・と少し意識してみてください。

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