記事提供:長谷川豊 公式ブログ

例の保育園不足や待機児童の問題。私は、すでに書いた通りでこれは東京一極集中という大問題がもたらす弊害の一つで、現在の人口密度を考えると致し方のない範囲である、と主張しています。だって限界ってものはあるし…。

で、待機児童の問題で「地方に引っ越せよ」とか「保活が甘い」って極論を言う人も少なくないじゃないですか。まぁ…気持ちは分からなくないけれど、それは言いすぎですよね(苦笑)。

で、その質問に対してある方がネット上の記事でこんな返答をしていました。

──匿名ブログには、「地方に引っ越せば」「ゼロ歳児のときから動けば」など、保活の仕方への批判もある。

まったく愚かな考えです。

確かにこれは都市部の問題で、低年齢児に限った問題です。だがそもそも保育所に入れない状況がおかしい。小学校に入るのに活動しますか。

保育所(保育園)とは、児童福祉法に定められた児童福祉施設で、われわれは税金を納めているのですよ。


お恵みではない。保育を受ける権利をみんなが行使できることが前提であり、できてないのは国や自治体の責任。それなのになぜ引っ越さなければならないのですか。

この問題を本当に解決するには、選挙に行って、投票で声を届けること。選挙以外でも電話や手紙で発信すれば、議員が見るし、議員が見なくても秘書が見る。

子どもに予算をつけるのは、消費でなく(未来への)投資です。将来的に社会に返ってくることをわかってほしい。

出典 http://blog.livedoor.jp

うわ~!って。この考え方、面白いな~~~!って。結構勉強になりました。なるほどな~そう考えるのかぁ…と。

皆さん、今週の木曜日、明後日、また23時から『AmebaFRESH!』にて、公式チャンネルの3回目を放送することになりました。おヒマでしたらどうぞ。その時に話をする「日本人の教育と価値観」の話にもちょっと通じるんですけれど…

こちらですね↓お暇な方だけでいいです。夜遅いので。

「激論!長谷川豊の本気論、本音論TV」by長谷川豊公式チャンネル

で、こういう考え方には法律の話とか憲法の話とかしても多分、理解し合えない気がします。

そうです。「小学校に入るのに活動しますか?」とか言われても、そもそも「教育」機関である小学校と「保育」機関である保育園を一緒に語ってる段階でかなりおかしいんですけれど、担当が文科省と厚労省で違うしょ?とか言っても無駄な気がしました。

だって「保育を受ける権利をみんなが行使できることが前提」その「前提」が違うのですから。

多分、これはこのインタビューに答えてた人だけって問題ではなくて、日本全体の病魔なんです。あの匿名ブログの「保育園落ちた、日本死ね」の人やサヨクマスコミと全く同じ病魔ですね。

名付けて「自分の思い通りのサービスが受けられないなんて、日本死ね病」。

ある意味、理想的な考え方。むしろ憧れ。そっちに行くと、色々と人生、楽しそうだなーって思います。

ちなみに「地方」に住めとかほとんど誰も言ってなくて「郊外」に住むだけで全然空いてるところがあるよ~って助言してるだけなんですけど、感情的になってるから「強制された!」と受け取られてしまうのでしょう。

では、ちょっと一緒に考えていきましょう。いったい何が問題で何が足りないのか。

「自由」には「責任と努力が必要」という基礎前提がないのはマズい

こういう人たちの絶望的な勘違いは「女性の社会進出が正しい!」という思い込みから逆に振れちゃってるところです。

「女性が輝く社会」って言葉にも象徴されている考え方なんですが「専業主婦は輝いていない」とか「税金も支払っていない」とか言っちゃうんですよね。

それは完全に間違っています。専業主婦だって主夫だって輝いていますし、そもそも男性も女性も「社会に出る」ことが正しい訳でも何でもないんです。

女性も、男性も。働いてもいいし、専業主婦(主夫)でもどちらでもいいんです。ただ、資本主義社会だから、普通は働きますよってだけの話。「輝いてない」とかは失礼ですよね。

それらを自由に選べる社会がいいのですが…ここで間違えるのが…それらは「何のストレスもなしに選びたい放題」ではないってことです。ここが大事。

「自由」には責任があるのです。

「対価を支払い」
「努力し」
「責任を果たした人間だけ」

が「自由」を選べる社会が日本なのです。これを間違えてる人が多いんですよね。「アリとキリギリス」ではないけれど、努力すれば自由が得られ、怠ければ不自由になるのが資本主義社会の大原則です。

これはもうしょうがない。そういう社会なんだから。なので上記したように「俺たちの権利なのに引っ越しするなんて愚か!」と言うのは…ちょっと違うかなぁ…と思います。

いや、世田谷に住みながら、いや、年収は1000万円あるけれど。

いや、子供は産んだが、私は仕事が大好きだし。

いや、高級な家具やたまには高級なレストランで食事したいのだし。

いや、とっとと子供は保育園に放り込んで早く仕事復帰したいのに。

保育園落ちた、日本死ね

とか言ってる人には「ちょっと待てよ」という突っ込みが入るのって当然のことだったりします。

それは、子供が生まれるんだったら、もうちょっと周辺の保育環境くらい、調べてもいいんじゃない?って。

子供産まれて部屋数とかも変わってくるんだし、引っ越しだって考えてみてもいいんじゃない?って助言してるだけで、

行政っていっても限度ってものがあるんだから、世界最悪の人口過密都市である大東京圏に住んでいる以上、便利なところもあれば、不便な部分だってあるでしょうに…って考え方にならないんです。

だって「俺たちの権利を守らないなら、日本、死ね」なのだから。

これらの人たちの病魔って「権利」は主張するのだけれど、「自由」は高らかに主張するのだけれど、じゃあみんなが出来る範囲の「協力」とか「我慢」とかは…断固拒否するところなんです。

もうこれって価値観なのでしょう。修正できないんじゃないでしょうか。私はそこは違うと思っている人間です。

『女性の社会進出』とか懸命に言ってる段階で超時代遅れ

そして「子供がいようが女性は社会進出するのが正しいのだ」って信じ切ってる部分なんですけれど、これは詳しくは木曜日にお話ししますけれど…そもそも、超時代遅れです。その価値観。ここは押さえておいてください。

未だにそんなこと言ってる人たちって映画とか見ないんだろうなぁ~とか本とか読まないんだろうなぁ~って思うんですけれど、ええとですね…私のコラム読者の方だけでも知っておいてください。

世界では「専業主婦(主夫)こそが憧れ・理想とする家族形態」となりつつあるのです。これ、常識です。知っといてください。

ちなみに女性の社会進出を推奨しまくってきたアメリカでも、専業主婦と専業主夫が近年、激増の一途をたどっています。このデータも木曜日に全部見せますね。

ちなみにアメリカの女性の社会進出は1970年から1999まで、増え続けていました。しかし、1999年を境に反転。

現在は徐々に「専業主婦(主夫)」が増え続け1999年に23%だった専業主婦率は2012年には29%です(ちなみにアメリカの専業主夫の数はすでに200万人を突破。男の方も激増です)。

さらに大切なのはワーキングマザー(働いているママ)の意識調査です。2012年に行われた経済誌の調査ではワーキングマザーの実に85%が「出来れば専業主婦になりたい」と回答しているのです。

スウェーデンでもノルウェーでも、「女性は働くのが当然!」という社会風潮に現場の女性陣は不満が上がり始めていて、憧れの社会システム、憧れの家族形態は…実は「日本の女性のポジション」と多くの方が言い始めているんです。

これはスウェーデン在住の方からもメールが届いたので、木曜日にご紹介します。

というか…こんなの、世界じゃ割と誰でも知ってます。私もアメリカにいる時でも結構そういう話はしてました。

超人気雑誌の「VERY」でも特集されてるでしょ?「専業主婦という生き方こそが完全な『勝ち組』」って。

あれ、嫌味ですけれど、残念ながら間違いとも言い切れないんです。私は「専業主夫」の話を入れてない段階で足りない論調だと思ってますけど。

最近で言えば「マイ・インターン」っていう映画、みんな見ました?けっこう面白かったですよね~。ロバート・デ・ニーロ、最高。ビバ、アン・ハサウェイ。

あれも思い切り女性社長と専業「主夫」が普通に描かれてるでしょ?あの家族観、もうアメリカではどんどん普通になってるんですよ?まぁデータ見せますね。

当たり前じゃないですか。だって、子供が生まれたんですよ?ずっと一緒にいたいに決まってんじゃん。

女性の社会進出もいいけれど、世界がやっと間違いに気付いて、世界がやっと憧れ始めているスタイルが、まさにこの日本にあるにもかかわらず、

日本人って、相変わらずセンスがないというか、バカというか…必死になってダメな方向に、ダメな方向に行こうとしてるんです。

なんでも人のせいにするな!

上記した例のインタビューを例に挙げると、なんで保育園に子供を放り込むことが前提なのでしょう?「女性の社会進出病」とでもいうべき「洗脳」をされちゃってるのでしょうか。そこで思考が停止しているのでしょう。

ちなみにアナウンサーとして注意しますが、『待機児童』『待機児童問題』とか言ってますけれど、これは正確には間違ってるので気を付けてください。正確には…

「子供をさっさと預けて働きに出たいママ」が待機してるんです。『待機ママ』問題なんです。ホントは。

ドラちゃん出番だ。「ほんやくこんにゃく」を持ってきてくれ。生まれたばかりの0歳児や1歳児に食べさせてあげましょう。どこの0歳児が言うでしょう?

「ママは早く仕事に行ってよ。僕は保育園に行きたいよ!」って。

ママやパパと一緒にいたいに決まってんでしょうが。まだまだ甘えたい時期に決まってるでしょうが。なんでそれが分からないかな。

保育園なんて、行政の義務でも何でもありません。サービスとしてあってはいいけれど、子供を預かる以上、安全も確保しなきゃいけません。こんな人口密度の東京都内で、保育園が整備され切れないのは当然です。

子供を一定レベルの「教育」をするのは国の義務です。これは国際的に当然です。しかし、産んだ以上「育てる」のは両親の義務です。国際的にも当然だけれど、これはもはや生物として当然のことです。

「そもそも保育所に入れない状況がおかしい」
「保育を受ける権利をみんなが行使できることが前提」
「できてないのは国や自治体の責任」
「これを変えるには選挙に行きましょう」

そうやって何でも人のせい、政府のせい、自治体のせいにすることが解決に向かうでしょうか?また、そんな簡単に選挙行くだけで変わるものでしょうか?

私は、メディアで「待機児童問題」にずいぶん長い間取り組んできました。しかし、アメリカに滞在し、世界の情勢も取材していると、少し違うのではないかと思い始めたのです。

あるのは「東京一極集中問題」からくる様々な弊害であり、騒いでいるのは「問題をでっち上げたいサヨクメディア」と、これを機会に「予算をぶんどって保育士の給料と自分の儲けを確保したい保育園関係者」のみではないか感じ始めています。

事実、このひっ迫する予算の中で「給料を上げろ」「給料を上げろ」ばかりです。給料とは、原則、自助努力で上げるものです。

なんだか違和感を感じずにはおれません。

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