このほど米カリフォルニア州南部のサンタクラリタで、6年間里親に育てられていた女児が、里親家族から無理やり引き離されるという残酷なニュースが世界中に流れました。

悲しみの中、娘を引き離される里親

出典 http://metro.co.uk

ページ夫妻がレクシィを養女にしたのはレクシィが1歳半になる前。6歳のレクシィにとっては、ページ夫妻が両親であり、家族。ところがレクシィには1.5%のネイティブインディアンの血が流れているということから同じネイティブインディアンの家族の下で育てられなければならないという法律上、ページ家族から引き離されることになったのです。

ユタ州にある親戚の元へ連れて行かれるレクシィ。ページ夫妻はこれから何が起こるかを事前にレクシィに話すことは法的に許されていないため、事情を全く理解できない6歳の女児は、無理やり愛する家族から引き離されるという残酷な目に遭ったのです。

「レクシィ、愛してるわ!」

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里親であったサマーさんは、これまでレクシィを自分の娘として育ててきました。姉妹にとっても同じこと。「行かないで!」「妹を連れて行かないで!」泣き叫ぶ姉妹。サマーさんも号泣しながら「レクシィ、愛してるわ!」と叫び、レクシィが連れ去られた後、その場にはとてつもない悲しみだけが残りました。

幸せな一家をバラバラにした法律

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連邦政府により定められたインディアン児童福祉法では、インディアンの子供はインディアンの両親に育てられることが決まりとされています。今回この法律に基き、レクシィは実の父親の親戚筋に預けられることになったのですが、これまでレクシィを育ててきたページ夫妻からすれば、大切な我が子を不本意な法律に引き裂かれるのも同じ。

母は児童虐待行為、父は犯罪者という不運な境遇から児童施設に預けられたレクシィ。そんな彼女を救ったのがページ夫妻でした。ところが今後は愛する家族から離れ、ユタ州のある夫婦の元で暮らすことになります。

実はこの夫婦、ネイティブインディアンの血が入っていないのです。レクシィの父親と義理の関係にあるというだけで、親戚は親戚でもインディアンの血が入っていないのならば、ページ夫妻と同じということに。

でもこの義理の夫婦はレクシィの妹を育てており、姉も近所に住んでいるということから「インディアンの血の繋がりのある者は近くに住むべき」という理由により、これまで家族と慕って来たページ家から連れ去られてしまうことになったのです。

メディアのインタビューで号泣する父

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たとえ血の繋がったきょうだいに会ったことがなくても、一緒にいるべきだという何とも不本意なインディアンの児童福祉法により、大切な娘を奪われてしまう悲しみは想像を絶するもの。これまでレクシィを育てて来た父のラスティさんは、号泣しながら「娘を取り戻したい」とインタビューで語りました。

インディアンの部族には彼ら唯一無二のしきたりや風習が存在します。血は水よりも濃いと言われるように、血筋の繋がりを重視するインディアン部族。彼らからすれば「これが最善の策」となるのでしょうが、ページ家族と引き裂かれる時に叫んだレクシィの言葉そのまま「怖い!行きたくない!」という思いは当然なのではないでしょうか。

「レクシーを家に帰してあげて」

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多くの人がページ家の前でこうしたメッセージを掲げました。レクシィを本当の姪のように見守ってきたページ家の親戚は、路上で泣き崩れ立ち上がれないほどの状態に。

あまりにも残酷すぎるインディアンの児童福祉法にネット上では「アメリカってバカだと思ってたけどやっぱりバカだった」「こんな残酷なことを6歳の子供にするなんて」「新しい家族を好きになれるわけないじゃない!」「子供にとって何が一番幸せか考えるのが児童福祉じゃないの⁉」などと怒りの声があがっています。

1.5%というのはわずかな数字。そのためにネイティブインディアンの法律に従って辛い思いを子供に強要するのは児童福祉がすべきことではないと筆者もネットの意見に同感です。

レクシィからすれば、家族と引き離されて全く知らない人の家で暮らすことになるのです。それがどれだけレクシィを傷つけることになるかを児童福祉スタッフは知るべきではないのでしょうか。

ページ夫妻はレクシィを奪われた今でも「最後の最後まで娘を取り戻すために闘う」と話しています。この不運な家族のために現在多くの人が署名運動をしているそう。果たしてレクシィはページ夫妻の元へ戻ることができるのでしょうか。ページ家族以上に、幼いレクシィの気持ちを思うと可哀相でなりません。

法律というのは必ずしも私たちのためにあるのではないということを思い知らされ、悲しくなった筆者です。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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