広い世界には「秘境」と呼ばれ、未だかつて誰も足を踏み入れたことのない場所が存在します。その秘境を探検する科学者や冒険家たちは未知の世界への興奮と同時に何が起こるかわからない不安もあるはず。

でも伝説が真実かどうかを確認する勇気は人一倍強く、それが証明された時には神秘のベールを自らの手で剥がしたような恍惚感を味わうことでしょう。このほど、ある一人の地球科学者がその昔、祖父が話してくれた伝説の川を求めて密林に足を踏み入れました。

伝説の「沸騰する川」は存在した…!

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「アマゾンの奥地に川がある。その川は火の玉が水の中で燃えているかのようで、激しく沸騰しているんだ。」子供の頃、そんな話を祖父から聞いた地球科学者のアンドレス・ルゾーさん。

伝説の川の存在を求めてアマゾンのマヤンチュアクに入ったルゾーさんは、目の前に広がる沸騰する川を見つけます。その川はシャーマン(超自然的存在と交信する力を持つ祈祷師)によってその神秘を守られていました。

川の温度は100度近く

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幅25m、深さ6m、全長9kmあるこの川は通常の川の水温とそうでない部分とに分かれており、暖かい部分は6.4km、そのうちの4.6kmはお茶を沸かすのに十分な熱さだそう。しかも一部では100度に達しているため、この環境で生存している蛙などの小動物が落ちて命を落とすこともしばしばだとか。

私たち日本人は、温泉に慣れているために熱い川というのはさほど驚きではないかも知れませんが、アマゾン奥地に流れるこの川は、大きさも深さも半端なく広範囲に渡り50度~90度の温度で流れているというのだから、まさに自然の神秘でしょう。

今現在では、アマゾン奥地のこの川は様々な科学者によって調査されています。70年以上もの間発見されなかったという川は、まさに自然の神隠しに会ったかのように姿を消していた時期があったのです。

誰も知らなかった秘境の沸騰する川。自然の驚異を守り続けるためにルゾーさんは「the Boiling River」という非利益のプロジェクトを立ち上げ、研究と調査を行い続けています。

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地球科学者であるルゾーさんは、この伝説の川の論文を書くために密林を探検しようとした時「時間を無駄にするな」と周りに言われたそうです。真相が定かではないことに対して論文を書こうとしているルゾーさんに意見した先輩も多い中、その川を見たという親戚の者から話を聞き、やはり実際に存在するのではという確信を深めたと言います。

「違法伐採が進むアマゾンの自然の驚異を守りたい」

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自然に与える大きなダメージは自然の力よりも人間の力の方が何倍も強く、アマゾンでは違法伐採が盛んに行われています。高値で売れる大木を切り倒す人がいるために、秘境と呼ばれる地域も自然の脅威にさらされているというのが現状。

人間の自己的利欲のために、木を切り倒し草地に火を付け牛を放牧する人間がいる一方で、シャーマンのように自然を守り交信する人も存在します。ルゾーさんは、「この沸騰する川があるジャングルは、石油・天然ガス会社が保護している唯一手つかずの場所」だと語っています。

企業が開発のためにアマゾンのジャングルを保護するのはあくまでも自社の利益のため。でもルゾーさんのように自然そのものを守りたいという人にとっては、エネルギー開発者たちは脅威でしかないのです。

プロジェクト「the Boiling River」では、ルゾ―さんのようにこの沸騰する川を守りたいという人達からの支援を募っているそう。秘境にある川にスポットライトが当たった現在、もっと多くのメディアに広まれば支援も広がると考えています。

手つかずの神秘の場所は世界のどこかにあるべきもの。人間の私利私欲のためにそういった自然の驚異が脅かされないようになんとかして守っていきたいですね。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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