今年2月、ある新人アーティストがデビューからわずか数か月で日本武道館の単独コンサートを成功させていたことを、あなたはご存知ですか?

その新人アーティストとは、7人組ボーイズグループ「iKON」

BIGBANGやWINNERらが所属するYG ENTERTAINMENTに才能を見出された彼らは、まず韓国で2015年9月にCDデビュー、するとデビュー前からたびたび訪れていた日本でもさらに注目が集まり、続けて2016年1月に今度は日本でデビューアルバムを発表。

発売からわずか33日後に行われた日本武道館での単独コンサートは1万3000人の観客を集め大成功となっただけでなく、外国出身アーティストのデビュー後最速開催としても、各メディアで話題になりました。

なぜ新人の彼らはデビュー直後にも関わらず、これだけ多くの支持を集めているのか?

そこにはある大きな理由が、存在していました

・「WIN-Who Is Next?」~選ばれなかった”敗者”たち~

それらはiKONが韓国でCDデビューを果たす、2年前のこと。
当時まだ事務所の練習生(レッスン生)だった彼らのうち6人は、あるテレビ番組に出演します。

デビューをかけた選考オーディション番組「WIN-Who Is Next?」
TeamAとTeamBに分かれた11人の練習生たちが放送の中で対決を行い、最終回で勝利したチームには、YG ENTERTAINMENTからの正式なデビューが確約されていました。

「サバイバル番組はやや冷たく冷淡に見えるかもしれないが、プロの世界では避けて通れない競走であり、最も現実的な状況を隠さず見せる」

出典 http://news.kstyle.com

そして視聴者がその勝敗を決める審査員として、10週に渡る番組が放送開始。
慣れないステージの辛辣な評価に涙したり、メンバー内の行き違いによる不和もありのまま収めた練習生たちのデビュードキュメントは、韓国国内だけでなく、日本でもニコニコ生放送で急遽ダイジェスト映像が公開されるなど、アジア各国から注目を集めます。

同じ汗を流した仲間でありながら、1つしかないデビューをかけて、懸命に戦う2チームの練習生たち。

やがて全ての放送が終わり、運命を決める視聴者の投票結果は…

デビューの栄光を掴んだのは、5人組のTeamA。勝利した彼らは「WINNER」と名付けられ、その瞬間にずっと夢見ていたデビューが決まります。

そして負けてしまった、TeamB。

「一生懸命しただけに、成功してほしい。いつも後ろから応援してお兄さんたちと一緒にいると思っている」

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…実はこの”敗者の練習生たち”の姿こそ、

後に「iKON」と呼ばれる男性たちの、長いストーリーの始まりでした。

・「MIX&MATCH」~ベストチームになるために~

5人組グループ・WINNERが華々しいデビューを飾った2014年秋、韓国ではもう一度、選考オーディションの企画が持ち上がります。

デビューには至らなかったものの、WINNERと競い合えるほどの実力を持ち、前年のテレビ放送を通じてその後の動向に注目が集まっていたTeamBの練習生たち。
また彼らの中の2人が国内ヒップホップ・アーティストの登竜門コンテスト「Show Me the Money」に挑戦、見事優勝を勝ち取ったことで、TeamBの再挑戦を願う声はさらに高まっていきました。

そこで所属事務所はもう一度TeamBの6人と新たに選ばれた練習生3人を競わせ、その中のベストメンバーをデビューさせるという、新たなプロジェクトをスタートさせることに。タイトルは「MIX&MATCH」

「6人中1人が落ちたBIGBANGのドキュメンタリー番組も残酷だと思ったが、今回の番組の方がもっと残酷だと思う。計9人のメンバーの中で番組を通じて2人が落ちる」

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自国でも世界でもアイコンになってほしいと願いを込めて「iKON」と名付けられることが決まった彼らは、その大きな期待に応えるべく、チームの”MIX”と”MATCH”を試される、新たなサバイバル競争に身を投じます。

そして前年の「WIN-Who Is Next?」ですでに知名度が高まっていた彼らには、視聴者投票の他、新たにファンミーティングを通じた事前投票も実施。
イベントは韓国だけでなく中国、そして海を越えた日本でも行われ、すでに2000人のファンが大歓声をもって試練に挑む彼らを支えました。

「Q&Aが終わって、9人のメンバーたちは最後に自分たちのデビューを願うファンのために「待って」のステージを披露した。この曲は既存の「WIN」Bチームが、「WIN」終了後にも自分たちを待ってくれたファンのために準備した曲だ。日本のファンのために日本語でステージを準備した9人のメンバーたちは、心をこめた感性的なライブを披露した」

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そして約2か月に渡る選考が終わり、デビューグループ「iKON」のメンバーになることが決まったのは…

前年からTeamBとして活動を共にしてきた6人、さらにMIX&MATCHで新たに才能を見出された練習生の1人、あわせて7人。

「iKONは一度人生の苦味を経験した若者たちなので、負けん気と生命力が強い」

出典 http://news.kstyle.com

この言葉にある通り、まだ平均年齢19歳ながらすでに一度大きな挫折、勝負の苦しみを経験してきた彼らは、並々ならぬ信念とそれに負けない希望を持って、デビューのその日を迎えます。

「とても良い経験で、そのような日々があってよかったと思っている」
「そんな日々のおかげでもっと頑張ることができたし、今の僕たちがいられる原動力になった」

出典 http://news.kstyle.com

そしてその思いは、日本のファンにも。

「耐えることができたのは、家族と皆さんの応援があったから。いつも僕たちを輝かせてくれて、ありがとう」

出典 http://www.oricon.co.jp

…長い試練の果てに、やっと夢のステージへ辿りついた「iKON」。
武道館公演を含む初のアリーナツアーを成功させた日本ではもうすぐ、3月30日にニューアルバム「WELCOME BACK -COMPLETE EDITION-」の発売が予定されています。

出典 YouTube

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2016年、いよいよ本格的に始まった、彼らの新しい挑戦。

プロとして新たなエンターテイメントの”アイコン”になるべく走り出した若者の姿、そしてひたむきに明日を生きる若者の姿には…きっと、国境はありません。

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twitter→ @drifter_2181 / 1983年生まれ。北海道在住。2012年にブログ「小娘のつれづれ」をスタート、2014年からはフリーライターとしても活動。デビューから応援しているアイドルの再評価をきっかけに、新規 / ライトファンを意識したエンタメ記事を日々研究しています。

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