『逃亡者に安全に自首するチャンスを与えよう』

数年前、アメリカのニュージャージー州の教会で“Fugitive Safe Surrender”(フォジティブ セーフ サレンダー)が開かれるというニュースを見て、私はそのプログラムの存在を知った。

「Fugitive」とは「逃亡者」、 「Safe」とは「安全」、 「Surrender」とは「自首する」という意味で、“Fugitive Safe Surrender” とは、 『逃亡者に安全に自首するチャンスを与えよう』という逃亡者を救済するプログラムである。このプログラムにて自首した犯罪逃亡者には、法的な恩恵が与えられる。

最初の1時間だけで約千人の自首があった

この時はニュージャージー州の教会で3日間、同プログラムが行われた。

自首した者に執行猶予などの恩赦が与えられるわけではないが、このプログラムにて自首した者には、裁判で好意的判断がされ、罰金や懲役が少なくなる可能性がある。 更にこのプログラムにて自首した者には、職業訓練やカウンセリングなどの心のケアなどが得られる。

ただし、上記の場所でのプログラムで法的な恩恵を受けられるのは、米国市民か米国滞在の合法ビザを持っている犯罪逃亡者のみで、不法移民は恩恵は受けられない。

ニュージャージー州での同プログラムの第1回目は2008年11月に同州カムデンで行われ、2,245人の逃亡者の自首があった。第2回目は2009年11月に同州ニューアークで行われ、4,103人の逃亡者の自首があった。

同州では毎年11月最初の週にこのプログラムが実施されているという。第3回目の自首は最初の1時間で約1,000人を超えた。3日間開かれたので、集まった人数は少なくとも合計数千人と予想される。

同プログラムは全米で行われている

このプログラムで自首してくる逃亡者は恐らく凶悪犯ではないと思われる。そのことについて触れてある記述は見つからなかったため、あくまでも筆者の推測なのだが、養育費や道路交通法違反での罰金を滞納して犯罪者として登録されてしまったなどの「軽犯罪」が殆どなのではなかろうか?

それらの罰金を減額してもらうことで支払いをすませれば、これ以上ひっそりと隠れて住まなくても良くなる。それを望んだ人たちが自首してきたのではないかと思われる。しかし政府側としては、「罰金を払ってもらい、逃亡犯が減る」というだけでもこのプログラムの効果は十分得られたのではないだろうか。

それにしても“逃亡犯にも自首するチャンスを与える”という、いかにもアメリカらしいプログラムと言えるだろう。

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さくらまい (Mai Sakura) このユーザーの他の記事を見る

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日本生まれですが、米国に30年間住んでいた米国籍のライターです。2014年に家族で日本に移住してきました。どうぞよろしくお願いします。
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