グリズリー襲撃事件

2010年7月28日夜、モンタナ州のキャンプ場でグリズリーによるキャンパーたちへの襲撃事件が発生した。母グリズリーによって、ミシガン州から来ていた48歳の男性がテントから引きずり出され25フィート(約7.62メートル)引きずられて死亡、他2人が負傷した。

罠で捕獲

熊は、ハンティングをした場所に再び戻ってくるという習性を利用して、その後現場に筒状の罠がしかけられた。その罠に、現場に再び戻ってきたグリズリーの母子がかかった。

DNA検査で確認

とらえられたグリズリーの母熊は、本当にキャンパーを襲撃した熊なのかどうか、DNA検査が行われた。その結果、襲われたキャンパーに付着した熊のDNAと、とらえられたグリズリーの母熊のDNAが一致した。一度人間の味を覚えてしまった母熊は、これによって安楽死させられた。

小熊たちの処分は?

問題となったのは、小熊たちの処分である。

母熊が目の前で人間を襲撃したことで、小熊たちもそれを記憶、人間を将来襲うとされ、野生に帰すことは危険だと判定され、母熊とともに、安楽死をさせるか否かという議論が交わされた。

捕らえられた小熊たちは最終的に3頭であった。母親と一緒に捕らえられた小熊は最初2頭であったが、3頭目の小熊は現場付近の茂みで、母親を探して鳴いていたという。その後、母熊の罠に近づき、罠となった筒を一生懸命ひっかいていたところを捕らえられた。

小熊達は動物園へ

小熊たちは、まだ本当に若く、たった1度の人間襲撃事件で母熊から人間を襲うということを学びとったとは考えづらい、これは不幸な事故だった。。という強い意見もあり、生き残った被害者たち2人にも、処分について意見を求め、結局、小熊たちは動物園で保護されることに落ち着いた。

熊に襲われ、負傷しながらも生き残った生存者たちは、”母熊は人間を殺して、味を覚えているから、安楽死させるべき。だが、小熊たちが動物園に引き取られることには依存はない。ただし、どこの動物園に引き取られるのかということは、知りたくはない。知らせないでくれ”と述べている。

アメリカならではの事件、アメリカならではのその後の対処

人間界の殺人犯を証明すると同じように、捕らえられたグリズリーにも、DNA鑑定を行い、間違いがないことを確かめたことに対しては、驚かされます。小熊達に罪はないのだからと動物園にというのも、まさにアメリカ人らしい対処だったと思います。

人間を襲ってはいけないというのは、人間たちだけのルール

アメリカには、大変多くの熊、グリズリーが生息しています。 民家裏庭にも、熊が出没することは、けっしてめずらしくはありません。

キャンプ場となっている場所は、自然が豊富で人間にとっては、大変居心地のいい場所ですが、そこは、熊(グリズリー含む)たちの餌場でもあることを忘れてはいけません。

その熊たちの餌場のど真ん中で人間がバーベキューなどをして、おいしそうな肉のにおいを漂わせているのですから、熊たちを寄せ付けてしまうことは、 当然といえば、当然の流れでしょう。

小熊を3頭も養わなければいけないグリズリーの母親も、子育てをするために、きっと必死に餌を探していたのでしょう。 今回は、間違った餌(人間)を襲ってしまったのです。

野生のグリズリーが、その餌は襲ってはいけない物だという認識ができるはずがありません。人間を襲ってはいけないというルールは人間界だけでのルールでしかないのですから。自然界の中では、弱肉強食がルールなのです。

野生動物たちの縄張りに人間たちが入り込んでいるのだ

お亡くなりになられた方には、心からお悔やみ申し上げます。襲われ、命が助かった方々に対しても、本当に怖い思いをされたことだと思います。

私も実際、アメリカのキャンプ場でテントを張って寝袋の中で、寝たことが数回ありますので、こんな恐怖がすぐ側にあったのだということは、今回、あらためて認識させられた次第です。

自然界を舐めてはいけませんね。アメリカには、まだ大自然がとても多く残っています。その中で、私たちは生活しているということを自覚し、ちゃんと学ばなければなりません。特に街中で普段の生活をしていると、ちょっと忘れがちになってしまいます。山など自然がそのままになっているところに足を踏み入れる時は、そこには野生動物たちが暮らしているのだということを念頭に入れておかねばなりません。

肉のにおいを発して熊を寄せ付けていることを認識しよう

日本でも熊が出没しています。私は熊に対する注意点などは知りませんので、ここでお伝えすることができませんが、ネットなどで予め、キャンプをするための注意点、熊に対する注意点など調べられておくことをお勧め致します。更に、ペットなどへの配慮、注意も当然、必要となります。小動物たちは、彼らの餌となってしまいます。

バーベキューなどをして、肉のにおいを発して、彼らを寄せ付けているので、夜、彼らが奇襲攻撃をかけてくる危険性は十分にあること。そういうことはちゃんと自覚しておきたいですね。

また、これは日本でもどこでも起きうることなのですが、海辺や公園などで小型犬などを遊ばせていると、トンビやタカなどにさらわれることもあるので、頭上を常にご注意ください。

実際、日本でも起きている!トンビに犬がさらわれる!

トンビたちが頭上を旋回し始めたら、狙われている!

私も数か月前に、日本海の海岸でペットのコーギーミックスを離してボール投げをして遊ばせていた時、頭上にトンビがどんどん集まってきて、旋回し始めたのに気が付き不安になって、犬を引き寄せたらトンビたちは離れていきました。明らかに私の犬を狙っていたことがわかり恐怖を感じました。私の犬は11キロもあるのですが、それでも狙われたのです。

この海岸は、すぐ近くに住宅地があるようなところでしたが、それでも周りに山があったので、そこにトンビたちが生息しているのでしょう。小型犬が実際目の前でさらわれたという話も後で聞いてゾッとしました。小型犬や猫などは、簡単に彼らに連れて行かれると思いますので、本当に気をつけてあげてください。頭上で彼らが旋回し始めたら、狙われていると考えた方がよいです。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。
日本生まれですが、米国に30年間住んでいた米国籍のライターです。2014年に家族で日本に移住してきました。どうぞよろしくお願いします。

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