町の8割を失った女川町の今

未曽有の被害をもたらした東日本大震災から5年。もう5年なのか、まだ5年なのか…毎日のように報道され目にしていた、被災地のことを考える機会が減ってしまったように感じます。

町の8割が津波によって流されてしまった宮城県女川町(以下、女川)は、今どうなっているのでしょうか?女川の今に迫ってみました。

まちづくりを支える女川人たちの熱い思い

震災からおよそ4年後、2015年3月21日に新しいJR女川駅が完成しました。もちろん駅の周りにはまだ震災の傷跡を残す部分はありますが、石巻線も復旧し人の流れをつくる第一歩に。

そして、2015年12月には、女川駅前商店街「シーパルピア女川」も開業。震災後仮店舗で営業していた町内商店街が再スタートを切りました。このような場ができた背景には、女川人の協働の力が大きく関わっていました。

JR女川駅とシーパルピア女川を繋ぐ、遊歩道にある飲食店では、町の若者や年長者、行政の人たちが集まり、お酒を交わしながら女川の将来について語り合う光景が見られます。

また、若者たちが多く“地元”に残っているというのも驚きです。多くの人が女川に住み続け力を合わせている背景には、震災から立ち直るのではなく、新しい町をつくろうという前向きな気持ちがあるから…。

その思いは、次の言葉にも込められています。

復旧ではなく復興=“復幸”に込められた思い

ただ元の町に戻ったり新しい建物ができたりするだけでは真の復興とは言えない、と考えた女川の人々。

女川に住む一人ひとりが心から幸せを実感できてはじめて復興したと言えるのでは…。という思いを込めて、“復幸”という言葉が生まれました。そして、その言葉が生まれる前から、その思いを行動にうつしていた人も。

町民と連携してまちづくりをけん引してきた蒲鉾本舗「高政」。四代目の正樹さんは、被災地が絶望に包まれていたなか、一早く工場を稼働させ、町の人が働ける環境を取り戻しました。それは女川でこれからも生きていくという決意表明でもあったのです。

そして同じような気持ちを持つ熱い女川人が協力し、“復幸”に向けて新しいプロジェクトが動き出します。

“あがいん(again)おながわ”のブランディング

女川で採れる新鮮な魚は、女川人のルーツであり、誇りです。また、女川は品質の良いものだけを取り扱う『目利きの町』として知られています。この町内の目利き達により選ばれた素材を使い、厳しい審査基準を通過した商品のみが掲げられるブランドが『あがいん(again)おながわ』です。

“あがいん”は、女川の方言で「どうぞ召し上がれ」という意味と、英語で書くと「again(再び)」という2つの意味を持ちます。

再び、女川の美味しい海産物を多くの人に届けたいという強い気持ち。キリンビール仙台工場でも販売を行うなど、KIRINもそのブランディングを応援してきました。

女川とKIRINのつながり

女川の”復幸”を応援するKIRINは、人とのつながりを大切に支援を行ってきました。顔の見える関係づくりを意識しながら、地域の課題を女川の人と共に考え絆を深めていったのです。

最近では、町民と一緒に町の活性化を目指して活動しているんだとか。その中で始まったのが、女川オリジナルハイボールの開発です。

女川の新定番に!“女川塩レモンハイボール”

女川の漁師に昔から愛されているお酒、“ジョニーウォーカー ブラックラベル”。その愛されたお酒を使った新しいハイボールを女川町民の手で開発し、町の自慢のお酒として根付かせようとKIRINも一緒に取り組んだのが、この女川ならではのハイボールの開発です。

何度も検討を重ね、女川の名物さんまのお供であるレモンと、海と生きる町にとって欠かせないをかけあわせた “女川塩レモンハイボール”が生まれました。

想像しただけでも美味しそうなこのハイボール。いつ飲めるかというと…


2016年3月26日(土)に行われる「女川町復幸祭」にてテスト販売されるそうです。

“女川町復幸祭2016”とは?

「女川町復幸祭」は震災の翌年の2012年3月に、新しい女川に向けて進んでいく様子を全国の人に知ってほしいという思いと『千年に1度の町づくり』への夢と希望を託し開催されました。

その後毎年行われてきた「女川町復幸祭」には、女川の町の人口を超える来場者が集まる人気のイベントとなっています。

5回目を迎える今年は女川塩レモンハイボールのテスト販売をはじめ、炭火焼さんまの限定2000食の無料配布など多数の出展やイベントが予定されています。

大人から子どもまで、女川の魅力を1日中楽しめます。ぜひ足を運んでみて、目や舌で女川を感じ取ってみてはいかがでしょうか。

生まれ変わる町“女川”の未来

「女川は流されたのではない。女川は新しい町に生まれ変わるんだ」という思いのもと、世代や立場を超えて、たくさんの人が一丸となって新生・女川へ歩み続けています。

そんな熱い思いにふれてみませんか。

出典 YouTube

動画に登場する、熱い女川人のインタビューはコチラ

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