“男は背中で語る”なんて言葉もあるように、懸命に生きる人の後ろ姿は思わずグッとくるものがあります。さかなクンさんが明日に向かって精一杯羽ばたいているような、こちらの背中にも同様の想いを抱かずにはいられません。

先日嬉しいことにロケに遭遇しましたが、カメラが回っていない瞬間でも周囲に優しく気を配り、笑顔を欠かさない素顔を知り、彼の神髄に触れたような気持ちになりました。様々な逸話でお馴染みのさかなクンさん。今改めて、誰かに共有したくなる仰天&ハートフルエピソードをひとつの記事にまとめておきたいと思います。心に響くストーリーはどれですか?

1. いつも一緒の“トラフグ帽”は、優しさでできていた

水木しげる先生のお別れ会では、トレードマークのトラフグ帽を“喪服”仕様にされていたことが話題を呼びました。幼少期から水木先生の大ファンだったさかなクンさんは、夢の対面を果たし、妖怪“やまびこ”のイラストを見てもらった際、「うまい絵を描くね。(白衣を着ていたので)君は妖怪医者だ」との言葉をもらったといいます。また、口癖の「ギョギョギョ」は水木先生の漫画でよく使われていたセリフからきていたそう。

実は、心の底でリスペクトしあっていたお二人。帽子については価値観から様々な意見があるのは当然ですが、水木先生にとっての最善のお別れの形であればいいのではと考えさせられます。

水木先生の格言は「好きなことをやりなさい」。その言葉通り、大好きなお魚と一緒にお別れをしてくれたさかなクンさんに、水木先生は爆笑し、嬉しさを感じられているかもしれませんね。

2. 今更ながら、頭上に「さかな」がいる理由

幼少期に魚屋さんの水槽でハコフグが他の魚に迫害されながらも懸命に泳いでいた姿に心打たれたことを思い出し、「ハコフグに元気をもらおう」としたことがキッカケ

出典 http://michinaka.jp

「さかなクンさんは“上のほう”だ、下の人などいない!」など言われることもしばしば(笑)。トレードマークといった印象がありますが、「魚の人」とイメージ付けたいからというよりはむしろ、自分自身が元気になるためのお守りだったそう。そしてなにより、小さい頃から、迫害されながらも懸命に生きる存在に心を寄せているところに、彼の温かい人柄を再確認しますね。

3. 同級生に「タコ」と呼ばれからかわれるも、“タコと呼んでくれてありがとう”と切り替える

小学校に入学した頃、さかなクンさんは運命の出逢いを果たします。級友が彼のノートに落書きした“タコ”の落書きで、初めて出逢ったその生き物に釘付けに!その後、もう1日中タコのことを考えて暮らしていたさかなクン少年は、クラスメイトに「やーい、タコ」とからかわれ始めてしまいます…。それでも周りの野次に負けず、自分が大切なものを好きでいる姿勢を貫き、「僕がタコ?嬉しい、もっと呼んで!」、“タコと呼んでくれてありがとう”とまで思っていたそう。

自分にとって本当に大切なことがあれば、周囲にめげずに一途な想いを貫くことは、私たちも学ぶべきものではとハッとさせられます。

4. 「魚は広い海の中ならお互い助け合うのに、狭い水槽に入れて育てるとイジメが発生するんです」

中一のとき、吹奏楽部で一緒だった友人に、だれも口をきかなくなったときがありました。いばっていた先輩が3年になってとたん、無視されてたこともありました。突然のことで、わけわかりませんでした。

でも、さかなの世界と似ていました。たとえばメジナは海の中で仲良く群れて泳いでいます。せまい水槽に一緒に入れたら、1匹を仲間はずれにして攻撃し始めたのです。
けがしてかわいそうで、そのさかなを別の水槽に入れました。
すると、残ったメジナは別の1匹をいじめ始めました。助け出しても、また次のいじめられっ子が出てきます。いじめっ子を水槽から出しても新たないじめっ子があらわれます
広い海の中ならこんなことはないのに、小さな世界に閉じこめると、なぜかいじめが始まるのです。同じ場所にすみ、同じエサを食べる、同じ種類同士です。

中学時代のいじめも、小さな部活動でおきました。ぼくは、いじめる子たちに「なんで?」ときけませんでした。でも、仲間はずれにされた子と、よくさかなつりに行きました。
学校から離れて、海岸で一緒に糸をたれているだけで、その子はほっとした表情になっていました。話を聞いてあげたり、励ましたりできなかったけど、誰かが隣にいるだけで安心できたのかもしれません

ぼくは、変わりものですが、大自然のなか、さかなに夢中になっていたらいやなことも忘れます。
大切な友達ができる時期、小さなカゴの中でだれかをいじめたり、悩んだりしても楽しい思い出は残りません。外には楽しいことがたくさんあるのにもったいないですよ
広い空の下、広い海へ出てみましょう。

出典 http://www.ijimesos.org

いじめで悩んでる子どもたちを助ける無料コミュニティーサイト「いじめ防止ネットワーク」にさかなクンさんが寄せたメッセージ。自身もいじめを経験した彼が紡ぐ言葉や考えを、ひとりひとりがしっかり自分に当てはめて考えたい、と感じさせられました。

5. “優しさ”で、歴史を変える男(オス?)

中学校3年生のときに学校で飼育していたカブトガニ19個体の人工孵化に成功した。カブトガニの人工孵化は非常に珍しく、新聞にも取り上げられた。「水槽が狭くてかわいそうだなあ」という理由で決まった時間に外に出していたら、カブトガニがそれを潮の満ち引きと誤認したのが原因だという。

出典 https://ja.wikipedia.org

心がとっても優しいさかなクンさん。「狭いところにいてかわいそうだな」という優しさから、カブトガニを定期的に広い外に連れ出していたところ…極めて珍しい人工孵化に成功!新聞に取り上げられるほどの大ニュースを中学3年生にして作り上げるなんて脱帽です…。それが、“優しさ”が引き起こした奇跡というところにも、さかなクンさんの偉大さを覚えます。

6. 絶滅種を再発見し、天皇陛下が直々に讃えられる

2010年には京都大学教授の中坊徹次の依頼でクニマスのイラスト執筆を担当した際にクニマスに似た特徴をもつ西湖の個体を提示したことがきっかけとなり、田沢湖のクニマスが西湖で生存していることが判明した。絶滅種とされていたクニマスの再発見に大きく貢献した。

2010年12月22日に、翌日の天皇誕生日を控えて行われた今上天皇の記者会見で、同じ魚類学者であるさかなクンらの名を挙げて「この度のクニマス発見に東京海洋大学客員准教授さかなクン始め多くの人々が関わり、協力したことをうれしく思います」と述べたことについて、別途行われた記者会見で「感慨無量です」とのコメントをしている。

出典 https://ja.wikipedia.org

また、海に関する研究や啓蒙活動に貢献した「海洋立国推進功労者」として、2012年には内閣総理大臣賞を受賞したさかなクンさん。客員准教授に就任している東京海洋大学からは、昨年名誉博士の称号が授与され、都内で名誉博士称号授与式が行われています。

絶滅種とされていたクニマスの再発見に貢献した際は、なんと天皇陛下に名指しで讃えられていたことも思い出されます。

7. 「さかなクンは魚が大好きなのに、どうして食べるの?」

大好きなはずの魚をどうして食べてしまうの?子どもからの純粋な問いかけに、こう丁寧に返事をされたさかなクンさん。子どもに限らず、“感謝して命をいただくことで生かされている”という大切なことを再認識させられるのではないでしょうか。

5000種以上の魚やその料理法についての知識がある。魚を食べることも好きであり「あまり見ない魚はとにかく食べ、またその際には骨まで食べ尽くす」という方針で、食べた魚は500種類に及ぶ。「一生懸命生きているお魚達のパワーを頂くからには、食べ残さず骨まで美味しく頂く事が一番の供養」であるという。

出典 https://ja.wikipedia.org

8. 震災で、大好きだった海が怖くなってしまった少年に…

南三陸町の男の子が、数年前にさかなくんが描いてくれたメバルの絵を津波で流された

大好きだった海ももう見たくない、って手紙を書いたら会いに行って「メバルってお魚はね、いつも上を向いて泳いでいるんだよぉ。」ってまた絵をあげて励ましたそうです。

出典 http://ameblo.jp

また、震災を経験し大好きだった海が怖くなっていた少年にそっと寄り添い、“お魚さんたちも海の中で怖かったけど、みんな頑張ったんだよ”と言葉を紡がれていました。被災して営業できなくなっていた水族館の壁画を描くのを手伝い、自分が家で育てていた魚を100匹近く譲るなどして復興に貢献したことも知られています。

9. 「母いわく、ハイハイしている頃から絵を描いていた」

今日も、絵を描ける喜びに感謝して、真剣に描くでギョざいます‼️ 

出典 https://www.facebook.com

先ほどの水木しげる先生の箇所でも触れましたが、さかなクンさんは絵の才能に長けていることでもお馴染み。細部へのこだわりは凄まじく、魚の背びれの棘の数、鱗の数、側線にあいている穴の数にいたるまで正確に再現しているんだそう。絵を描いているときの眼差しは、ドキッとしてしまうものがあります。

クニマスの発見も、京都大学の中坊徹次教授からイラストを依頼され、より正確に、生き生きとした姿を描きたいという理由で、近縁種のヒメマスを参考として各地から取り寄せたことがきっかけとなった。

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10. 魚の知識や、画力に秀でた裏にあった「お母さんの教育方針」

今になって振り返れば、とても理解のある家族だったと思います。勉強そっちのけでお魚を観察したり、絵を描いたりしていたので、学校での成績はあまりよくなかったんですが、自由にさせてくれました。特に母は、家庭訪問で担任の先生に「もっと勉強させてください」言われたそうなのですが、「ウチの子はとにかく絵とお魚に夢中だから、それでいいんです」と言ってくれたみたいです

ちゃんとした絵の先生に指導してもらうことも勧められたそうなのですが、母は「子供が描きたいように描かせてあげたい」と応援してくれました。すギョく伸び伸びと泳がせていただきました。

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さかなクン少年の個性を尊重させながら伸び伸びと育てて(泳がせて)くれたお母さん。勉強をさせてほしいと学校から言われてしまったら、焦りを感じ、ときには我が子を厳しく叱りたくなってしまうこともあります。ですが、彼のお母さんは“子どもが夢中になれるものを見つけたからそれでいいんだ”と考えられていました。また、タコに夢中になった息子に、こんな愛情表現や夢の支援をされていたそう。

母に感謝しています。毎日のようにタコをお魚屋さんで買ってくれました。そしてタコの姿をじっくり見て絵を描きました。タコの料理を作ってとお願いすると、ぶつ切りとか、たこのバター焼きなど一ヶ月ぐらいずっと作ってくれました

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お母さんは、珍しい魚を見つけると丸一匹購入し、「魚が好きなら徹底的に調べなさい」と話されていたといいます。徹底的なサポートは中学生になっても続き、カブトガニを飼育するために海水を汲みに遠くまで一緒に出かけたこともあったそう。お母さんは負担を感じることもなく、「私にできることがあれば、少しでも手助けになれば、喜んで協力しようと思いました」と考えられていました。水族館や熱帯魚屋、魚屋、寿司屋など、魚関係のバイトをしていたという彼を、その都度お母さんが応援していたのだろうなと想像できます。多岐に渡る才能を持つさかなクンさんが存在するのは、ご家族あってのことだったんですね。

11. お父さんも、実はとっても有名人!

囲碁の棋士。日本棋院所属、木谷實九段門下、九段。新人王戦優勝2回、棋聖戦、名人戦、本因坊戦リーグ入りなど。剛打、剛腕の戦闘的な棋風で高い人気を持つ。800勝達成。

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そんな献身的な温かいお母さんに育てられたさかなクンさん。そして、彼のお父さんはなにを隠そう、囲碁棋士の宮沢吾朗さん!実は親子ともに有名人でした。好きなものを極めてプロフェッショナルになるという姿勢は、お父さん譲りだったのかもしれませんね。

12. 「水槽学部」と勘違いして「吹奏楽部」に入るも…

吹奏楽部は「水槽がたくさんあるクラブ」と勘違いしちゃったんです。でも入ってみるといろんな楽器があって、ピッコロがヒュウヒュウと奏でるかと思えばチューバがボンボンと重低音を響かせたり楽しい。

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中学時代、「水槽学」と「吹奏楽」を間違えて入部をしたというのはもやは有名すぎる逸話。きっかけはちょぴり天然な勘違いだったものの、メキメキと演奏スキルを磨き、ソロサックスで金賞を獲るなどここでも才能を開花!さかなクンさん無双。そしてこのシルエットの美しさよ…。

吹奏楽部の顧問の鈴木先生が、理科の先生でもありました。中学3年生のある日、鈴木先生から職員室に呼び出されました。「なにか怒られるのかな」とドキドキしていったら、理科室にカブトガニがいたんですよ!当時1年生の男の子のおじいさんが九州で漁をしていて、偶然網にかかったのを生きたまま、資料用に学校に送ってきたんですね。その飼育方法について、鈴木先生から相談されました

出典 http://www.news-postseven.com

顧問でもある理科の先生から、カブトガニの飼育方法を相談されていたというから驚きですよね。現在もサックスプレーを披露されることもしばしば!先日は東京スカパラダイスオーケストラに期間限定で加入し、あまりのかっこよさが話題となりました。キリン「氷結」のCM企画で、いつも明るいさかなクンさんが、氷結を飲んで一転クールなサックスプレイヤー「GYO」に変身したという設定でした。

ギョ!クールガイッ!

13. 交友関係が、大海原並みに広い

同じくサックスプレーヤーとしてお馴染みの、俳優・武田真治さんとツーショット!

マブ達は、ギョジマよしおちゃん
ですっ‼️
友達は、生きる原動力ですっ‼️
 仲良く生きましょうねー🎵

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魚、絵、音楽だけに留まらず、マルチに輝くさかなクンさんは交友関係も幅広い!有名人のSNSに突如登場されることも多々あります。さかなクンさんのFacebookでもたくさんの写真をあげられているので、ぜひご覧くださいね。それにしても、ギョジマよしおさんと双子のように似ているのは気のせいでしょうか。

14. 同級生はすべてを知るーー

ドランクドラギョン 鈴木拓くん🌟
実は、とーっても仲良し同級生✨
貴重な初共演のギョ機会ありがとうギョざいます

出典 https://www.facebook.com

鈴木拓は中学、高校で同窓生である。鈴木によると当時からさかなクンは、鉛筆、消しゴム、下敷きなど持ち物は全部魚関係の物で、授業中に隠れて教科書に魚の絵を描いたり、机の中でフグなどの剥製を撫でていたとのこと。

出典 https://ja.wikipedia.org

ギョ!実は中学高校と同級生だったお二人。当時からさかなクンさんが全くブレていないことを、鈴木拓さんは知っているのでした。個性的なクラスメイトがいて、同級生の方々は楽しかっただろうなと思っちゃいます。

15. もはや伝説。「さんをつけろよデコ助野郎」事件

NHKが広報局のツイッターアカウントにて、絶滅したとされていたクニマス発見の話題を取り上げた際、「さかなクン」と発言したことに対し、「さかなクンには『さかなクンさん』と敬称をつけるべきだ」という内容の投稿が数多く寄せられ、同アカウントにて、NHKの広報局員が「大変申し訳ありませんでした。お詫びして訂正いたします」と謝罪する事態になった。

しかし、実際に寄せられた投稿の多くに見られる「さんをつけろよデコ助野郎」というのは、大友克洋作の漫画『AKIRA』から派生したネット上で多用される冗談であり、さかなクン以外にはデーモン閣下、サンプラザ中野くん等の芸名に敬称を含む人物に対しても度々見られるフレーズである。

つまり、この物議自体のほとんどが、この事実を知っている人々による冗談ということになり、真実を知ったNHKの広報局員は「冗談だとは知らなかった」「みんなひどい」「どうしてこんなに多くの方からお叱りを頂くのか分からず、胃が痛くなっていた」「力が抜けた。安心はしたが(当時深夜まで寄せられた言葉一つ一つに返答、謝罪していたため)電気も空調も止まっている」などと発言した。

出典 https://ja.wikipedia.org

こんなこともありましたね(懐)。事態を知ったさかなクンさんは、敬称をつけるべきかの問いに対して「『さかなクンさん』などと敬称を付ける必要はなく、そのまま呼んで欲しい」と語られ、飾らなさと親近感からまた一躍人気者に。(とはいえ、あまりの偉大さに、本記事ではさんをつけさせていただきました)

どんなに名を馳せようと、いつまでも親しみやすさをもたらしてくれるのも彼の魅力ではないでしょうか。子どもたちの夢を壊さないため、本名や年齢も極力公にしないようつとめていたというさかなクンさん。年齢を尋ねられたときは「成魚です」と答えていたそうですよ(笑)。

ギョギョッ!思わずシェアしたくなるエピソード集、お気に入りの逸話はどれでしたか?改めてハートフルで素敵な逸話に触れて、もう貴方の虜。こんな私でよければ、いつだって釣り上げてください…。そして、老若男女問わず「好きだな」と感じさせてくれるさかなクンさんのさらなる飛躍が楽しみでなりませんね。

…最後にもうひとつだけ。記事中で何度も触れたかったのですが、さかなクンさんって相当ハンサムではありませんか?

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くろりん このユーザーの他の記事を見る

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