「うちの薬局をかかりつけ薬局にしませんか?」「私をかかりつけ薬剤師に指名してください」

4月からのかかりつけ薬剤師制度スタートに向けて、薬局でこのように言われた人もいるのではないでしょうか?

えっ!? 4月からは薬剤師は指名制? 

指名って・・・美容院や夜の店じゃあるまいし・・・
どうせなら、おっさんじゃなくて可愛い薬剤師さんにしようかなぁ~なんて思っている人もいるのかな?

指名すれば、その分何か、サービスしてくれるのだろうか?

色々な疑問があるでしょう。それらの疑問に答えていきます。

待ち時間長いし・・・・と不満も多い薬局

「診察は予約時間通りで待たなかったけど、薬局で1時間以上待ったよ」

「もう何年も同じ薬をず~~~~っっと飲んでいるのに、毎回毎回、説明する必要ないだろう!さっさと薬だけくれ!!」

「薬剤師なんて、処方箋見て同じ名前の薬探して、数を合わせて輪ゴムで留めればいいんだろう?俺が手伝ってやろうか?」
(↑これは誤解です。飲み合わせや重複のチェックなどもしています)

「昔のように院内調剤なら、雨に濡れることなく帰宅できるのに、わざわざ雨に濡れて薬局まで行かないといけない」(車いすの人は濡れちゃいますよね)

などと、何かと不満の多い調剤薬局です。

指名できるとなると、待ち時間の少ないところなど、薬局を選ぶ権利がある、と言うことですね。


<指名料はいるの?>

ところで、指名料はいるの?まさか夜の店じゃあるまいし、いらないよね。と思った方々・・・・

すみません(って、私が謝る必要はないけど)。指名料が必要です!

患者さんから同意書に署名してもらうことで、初めて「かかりつけ薬剤師」となります。
次回の来局時より、かかりつけ薬剤師指導料 70点 が徴収されます。
3割負担の場合 210円 です。
いうなれば、これが 指名料 と言う事のようです。

現在は、薬剤服用歴管理料41点を徴収されていますので、
70点ー41点=29点 
今までよりも、3割負担で90円の負担増
となります。

1回のお薬が28日分だから、1年間で13回調剤薬局に処方箋を出すと、
90円×13=1170円の 負担増です。ちょっと良いランチ1回分くらいでしょうか?

指名を受けた時は、勤務表を渡すことと規定されています。
もしも指名した薬剤師が不在の場合は、この70点は徴収されません。


<90円分のサービス内容は?>

*指名した薬剤師が薬の重複や相互作用のチェック、薬の説明、副作用のチェックを行う

*医師が処方した薬だけではなく、市販薬、健康食品、サプリメントなど、担当した患者さんの すべての薬や健康食品などを 継続的・一元的に把握・管理する

*薬が飲めていない、効果が出ていないのでは?副作用では?などの情報を医師に連絡し、対策を相談する→男性医師医師には言いにくいことは女性の薬剤師さんに、などという事も可能ですね。

*今回の処方箋の薬剤内容だけではなく、他の医療機関から貰った薬についても患者さんから聞き出して記録する

*必要な時は患者さんの自宅を訪問し、残薬のチェックなどを行う。

*患者さんやその家族からの相談に24時間体制で対応する。


飲み合わせや重複のチェックって・・・俺はいつも2種類だけだけど、2種類の人も8種類とか10種類とかいっぱい飲んでいる人もみんな70点=210円なの?

そのようですね。断り書きはないので、薬の量にかかわらずそういうことのようです。


24時間体制

えっ?? 24時間体制? とびっくりした人もいるでしょう。

勤務表を渡すことになっていると前述しましたが、かかりつけ薬剤師が時間外の問い合わに応じることができない場合は、予め患者さんに別の薬剤師が対応することもあるということを説明するとともに、連絡先をお伝えしておくことで、別の薬剤師が対応してもOK

となっています。

おそらく、お薬手帳に昼間の連絡先の電話番号と夜間の連絡先の電話番号などが記載されるでしょう。
または、当番の薬剤師の携帯に転送される、などとなるのでは?と推測されます。

寝る前の薬を間違ってたくさん飲んでしまった!どうしよう! などと言う場合もすぐに連絡できます。

<かかりつけ薬剤師は特別な資格をもっているの?>

かかりつけ薬剤師になるには、いくつか要件があります。


*薬剤師として3年以上保険薬局での勤務経験があり、同一保険薬局に週32時間以上勤務し、半年以上在籍。

*薬剤師認定制度認定機構が認証している研修認定制度の研修認定を取得している。
(2017年4月より)

*医療に係る地域活動に取り組んでいる。


つまり、免許取りたての初々しい若い可愛い子は指名対象ではないようです。

認定主催団体は20以上も・・・

かかりつけ薬剤師になるための研修認定主催団体は現在22団体あるそうです。

まずは4年以内に40単位以上を取することになります。
その後3年ごとに更新します。

「うちはその薬、扱ってないんです」

現在筆者は、3か所の医療機関に通院中で、そのうち1か所(クリニック)は院内調剤です。

院内調剤となっている理由は、このクリニックでは生物学的製剤や免疫抑制剤を使っている人が多く、これらの薬はどこの調剤薬局でも扱っている訳ではないからです。

抗がん剤や患者数が少ない疾患に使う薬などはどこの薬局でも置いていると言う訳ではありません。

FAXで処方箋を自宅近くの薬局に送ったら、電話がかかって来て「置いていない」・・・
すでに電車に乗っていたのに引き返して、結局は大学病院前の薬局で受け取った・・・と言う人もいます。

「自宅の近くにかかりつけ薬局を!」とよく言われますが、「うちはその薬、置いていないんです」と言いうケースもありますので、近ければどこでもいいや!と言う訳にはいきません。

まずは、きちんと確認を!

<医療機関が分散している場合>

電車で1時間ほどの大学病院に数カ月に1回通院し、自宅近くのかかりつけ医に1か月に1回程度と、医療機関が分散していたり、

内科は勤務先の近くだけど、眼科や耳鼻科は自宅近く、という人もいるでしょう。

このような場合、どちらをかかりつけ薬剤師にしようか迷いますよね。

すべてのお薬を、かかりつけ薬局で受け取らないといけないと言う訳ではありません。

より優秀だと思える方・親身になってやってくれそうな方をかかりつけ薬剤師にして、薬は数か所で貰うけど、他で貰った薬も報告して一元・継続的に管理してもらうのが良いのではないかな?と筆者は思います。

<ますます待ち時間が増えるのでは?>

今まで以上にいろいろなことを確認しなければならないので、ますます待ち時間が増えるかもしれませんね。
サービスが増える分、薬剤師さんや事務員さんの人数が増えていると良いのですが・・・

「毎度毎度説明はいいから、待ち時間を少なくしてくれ!!」と怒りだす人がいなければいいけど・・・・
ちょっと心配な筆者です。



署名を求められた時は、よく考えて確かめて。

*きちんと勤務表を渡してくれたか? 

*24時間対応ができるように、時間外の連絡先や対応方法なども説明があり、納得できたか?

*これまでの利用経験の中で、頻繁に薬剤師の顔ぶれが変わっていないか

などがチェック項目でしょう。


何の説明もなく署名だけを求めてきた場合や、しつこく署名を迫るような場合には、義務ではないのでお断りするのも選択肢の1つです。

その薬局で、一元的に・継続的にいつでも あなたの薬をすべて管理してもらえるかどうか?   
これが重要なポイントだと言えます。

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患者からの目線と元医療従事者としての目線とで、医療や健康に関する記事をメインに書いています。
4度の手術に膠原病でバツイチで・・・と波乱万丈の人生ですが、”人生に喜びや笑いを添付したら結果は出るはず!”という「喜笑添結」で毎日を過ごしています。

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