記事提供:TOCANA

もしも人類が滅亡し、地球上に自分1人だけが取り残されたらあなたはどうするだろうか。そして今ある物でいったい、どれだけ生き延びることができるのだろうか。2月22日付、イギリスの「ITV News」サイトが興味深い調査の結果を報じている。

■無傷のスーパーマーケットの食糧で何年生きられる?

大地震や津波、ハリケーンなどの自然災害、あるいは内戦や無差別テロなどの人災と、現代に生きる私たちは、常に危険と隣り合わせである。

撮影=清水ミロ

ここ数十年は核関連事故の発生などもあり、それらをモチーフに人類滅亡をテーマにした小説や映画も数多く世に出ている。それだけ人々が文明や我々人類に危機感を抱いているということだろうか。

ロンドン在住の宇宙生物学者であり作家でもあるルイス・ダートネル博士は、大災害、または人類滅亡につながる不測の事態が起きた時、イギリスの一般的な大型スーパーマーケットに行けば成人1人が約55年生活できる程度の水と食料があると語る。

ダートネル博士は、今月16日から19日にかけてイギリスのバーミンガムで行われる、科学技術者を目指す若い世代のためのイベント「The Big Bang UK Young Scientists and Engineers Fair」(ビッグバンUK)への出席を控え、

イギリス国民と国そのものが人類滅亡などの世界の終末に直面したと仮定し、その状況下でどのように生き延びることができるかを調査した。

その結果、人口の約3分の1に当たる36%が非常事態に備えて防災グッズの入ったバッグ「グラッブ・バッグ(Grab‐Bag)」を常備していることもわかった。

■非常事態発生!真っ先に手にする物は!?

では人々は非常事態に直面した際、何を手に取るのだろうか。

ダートネル博士の調査によると、自宅を出なくてはならない場合には、

食料(61%)、常備薬を含む医薬品(53%)、携帯電話(47%)を手にすると多くの人が答えた。また少数派の意見としてはマッチ(22%)、飲料水を確保するためのボトル容器(10%)も見られた。

ダートネル博士は「私たちは大災害などが起こる可能性などを四六時中心配するべきではありません。

しかし現在私たちが個々に、またひとつの社会としてどのような状況にあり、何をどのように備えておくのかを記録しておくことは必要かもしれませんね」と言う。

人間の生存本能は非常に強い。

しかし大災害などに襲われた時に本当に大切な物に焦点を合わせることが出来なければ生存、またその先の復興はスムーズには進まない。

私たち日本人が防災訓練で机の下に潜って地震が収まるまで待つ訓練や、火事の際の避難の仕方を覚えたのと同様に、

欧米では旧ソ連から核ミサイル攻撃に備えて机の下で身を守る「ダック・アンド・カバー(duck and cover)」という訓練を1950年代に実施していた。

しかしダートネル博士は「国はダック・アンド・カバーよりも、どのように大災害に立ち向かい、復興を進めていくのかを学ぶべきですね」と述べている。

出典 YouTube

「Duck and Cover」という核ミサイル攻撃を想定した非難訓練。動画は「YouTube」より。

【番外編】アメリカ版「スーパーの中で何年生きられるか?」を調べてみた!

さて、上記はイギリス国内の話題だが、食べ物で溢れ返っているというイメージが強いアメリカではどうだろうか。

残念ながら正式な調査結果は出ていないが、10代から60代の男性15人、女性30人に「災害時にスーパーマーケット店内に取り残された場合、1人で何年生きることができると思うか」と聞いてみた。

一般的な大型店舗はこのサイズの通路が16~17列並ぶ。撮影=清水ミロ

ず男性15人のうち9人はイギリスのデータを見て「そこまで生きられるわけがない。せいぜい生きて10年だろう。それまでに自分が死ぬか、何か別の事態が起きるはずだ」と答えた。

残りの6人のなかには「大型スーパーならば園芸コーナーに土と種があるはず。日のあたる場所を確保して家庭菜園で野菜や果物を作りまくる」との意見も。

また「店内のありとあらゆる物を使って通信手段を確保して外界との接触を図り脱出するので、店内にはそう長くとどまらない」という創造性豊かな意見が聞かれた。

女性に関しては30人中22名が「数年で食料はなくなり、1人でいるという孤独から生きていられなくなると思う」という見解や、「本当に1人きりならば生き残る意味はあまりないので年数は検討もつかない」という趣旨の意見を述べている。

残りの8名は男性同様「自力で店を脱出し、他の店舗へ移動する」や、「大型店舗ならばとにかく何でもあるはず。自分の命が尽きるまでそこにある物で快適に暮らし抜く」、

「55年は無理でも知恵を絞れば何とか15年くらいは生きられるのでは?15年あれば外界も何かしらの変化があるはず」と何だか頼もしい意見が聞かれた。

アメリカの大型スーパーには銃や実弾もあり、アウトドアに必要な物が一通り揃っている。外界からの本格的な攻撃がない限り、確かに店内で暮らせるであろう。

ただ食料が55年分あっても「そこに1人でいるのは御免だ」という意見が多いのはアメリカ国民だけではないはずだ。

日本のスーパーも郊外の大型店舗にはさまざまな商品が揃っているが、一体どれくらい生き延びることができるのだろうか。

核兵器の所有や使用、そして私たちの想像を遥かに超える自然災害によって人類社会は日々、危険に晒されている。

危険な状況の中をどのように生き延び、社会の復興を考えるのも大切だが、とにもかくにも「人災や自然災害を未然に防ぎ、被害を最小に抑える方策を練ることこそが今の私たちに求められているのではないだろうか。

出典:ITV News

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