記事提供:Doctors Me

医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
妊娠中や授乳中は、お腹の赤ちゃんのために、食べ物にも注意したいものです。そこで気になるのが、生魚。ふだん食べて問題なくても、妊娠中は魚の生食を避けたほうがいいのでしょうか? それとも何か気をつけるポイントがあるのでしょうか?

今回は、妊娠中生魚を食べてもいいのかどうか、医師に話を聞いてきました。

ズバリ、妊娠中の生魚はNGなの?

生魚を食べることによって細菌性感染性胃腸炎になったり、アレルギーが起こる可能性があります。感染性胃腸炎とアレルギー反応は、それ自体は胎児に大きな問題を起こすことはありませんが、母体に問題が起こるほどの重症になると、胎児に影響する場合があります。

このために生魚は、妊娠中は禁止とするほどではありませんが、食べる時には注意が必要です。

妊娠中:生魚での「感染性胃腸炎」について

感染性胃腸炎を避けるためには、加熱処理したものが望ましいですが、どうしても生魚を食べたいときは、しっかり鮮度を確認して下さい。

生魚を食べて、以下の状態があれば、早めに受診する必要があります。

・下痢や腹痛、嘔吐が起こってしまった場合
・症状が1〜2日程度でおさまらない
・特に腹痛がひどい場合、便に血が混じる場合
・発熱を伴う場合

感染性胃腸炎の影響で、母体にひどい脱水や炎症などの問題が起こると、胎児に影響することがあります。妊娠中は血液検査で炎症の程度を診ることが難しく、レントゲンを使った検査もできませんし、使える薬にも制限があります。症状がひどくならないうちに治療を開始しましょう。

妊娠中:生魚での「アレルギー」について

元々食べ物に対するアレルギーがある場合は、妊娠中アレルギーを起こす食べ物を取らないように気をつけるべきです。一般的に初回のアレルギー反応はひどくなることは少ないので、万一、生魚でアレルギー反応が起こっても、様子を見ましょう。症状がよくならない場合に、病院を受診すればいいでしょう。ただしアレルギーによる湿疹が癒合して大きくなったり、水疱を作ったときには病院を受診して下さい

また、妊娠中はアレルギー反応を抑える薬を飲むことの方が、胎児に影響を与える可能性がありますので、薬は病院を受診して相談してから服用するようにして下さい。

妊娠中:魚の「水銀」について

妊娠中は、魚に含まれる「水銀」を過剰に摂取すると、胎児の正常な成長を阻害することがあります。主にマグロなどの赤身の魚は水銀の含有量が比較的多いので、1ヶ月に数回程度にし、回数や量を控えるようにして下さい。

また、水銀は熱によってもなくなりませんので、生魚だけでなく、焼き魚や煮魚も、食べ過ぎには注意する必要があります。

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医師からのアドバイス

このように妊娠中は刺身や寿司などを食べるとき、ある程度の注意が必要です。感染性胃腸炎が疑われる場合に産婦人科来院の際は、かかりつけの医院でもいきなり来院せず、まず電話で問い合わせをしてから受診して下さい。

(監修:Doctors Me 医師)

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