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小学校などで見かけた二宮金次郎像…皆さん、見覚えがあるのではないでしょうか。

実は今、この二宮金次郎像が撤去或いは移動、形状の違う像が設置されるという事態が起きているのです。

ここで気になるのが二宮金次郎がどんなことを成し遂げた人なのか、何故像が学校に設置されたのかということ。まずは彼の経歴から見てみましょう。

二宮金次郎はこんな人だった

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by t.ohashi

二宮尊徳翁(公文書では、金次郎、自筆は金治郎)は天明7年(1787)、相模国栢山村(今の小田原市栢山)の豊かな農家に生まれました。再三にわたる酒匂川の氾濫で田畑を流され、家は没落し、過労により両親は亡くなり、兄弟はばらばらに親戚の家に預けられました。

金次郎は 、朝暗いうちから夜遅くまで汗と泥にまみれて一生懸命働き、その間余裕ができればわずかな時間も無駄にせず勉強をして、先人の教えを理解しようとしました。荒地を開墾して収穫を上げお金を貯め、質に入れていた田畑を少しずつ買い戻し、一生懸命努力して24歳までに一家を再興しました。

出典 http://www.ninomiya.or.jp

元々は裕福な農家に生まれた金次郎ですが、川で田畑が流されたことがきっかけで家は一気に貧しくなってしまったのです。両親が過労で亡くなり、文字通り一家離散…。

こんな絶望的な状況でも、金次郎は少しの時間も惜しんで勉強をしていました。彼は伯父さんの家に預けられていたのですが、「百姓に学問はいらない」と言われたことも…。それでもめげずに勉強を続け、倹約に努め、その甲斐あって見事実家の再興に成功しました。

このことがきっかけで、小田原藩家老の服部家、桜町領など各所からスカウトを受け、その財政を回復させていったのです。

学校に金次郎の銅像が設置された理由

20111105 Tsumago 2 (Lichened Kinjiro)
by BONGURI

諸説ありますが、最もメジャーなのは「困難な状況においても、努力して学ぶ彼の姿勢を見習いましょう」というものです。

実際に薪を背負いながら歩いて読書していたかどうかは定かではありませんが、この銅像が伝えようとしているのは不屈の精神で学び続けた姿勢そのものなのではないでしょうか。

ところが近年、ちょっと首をかしげたくなるようなクレームが保護者から相次いでいるのです。

どんなクレームなのか、ご覧下さい。

銅像を撤去して欲しいと思う理由は?

Licensed by gettyimages ®

過去には、歩きながら読書する金次郎像に対し「子供が真似したら危険だから撤去すべき」との批判が保護者から寄せられた例もある。

出典 http://www.j-cast.com

…皆さんどう思いますか?他にも金次郎像が「ながらスマホを助長している」という意見もあったそうです。

こうしたクレームに耳を傾け、新しい像を設置した学校もありました。

金次郎が座った…

出典 http://www.shimotsuke.co.jp

小中学校内の座像は全国的にも少ないとされ、同会は「『歩きスマホ』の危険性なども指摘される中、本を読み歩きしている立像ではなく座像にした」と時代の変化に応じたという。

出典 http://www.shimotsuke.co.jp

ちなみにこの像が設置されたのは、金次郎が亡くなった地域でもある日光市今市地区の学校です。この学校だけではなく、クレームを受けて金次郎を座らせた学校は他にも存在します。

過去にも金次郎像に関するクレームは何度か話題になり、千原ジュニアさんはこうした風潮に苦言を呈していました。

「クレーマーが一番気持ち悪い」

出典 http://prtimes.jp

これを聞いた千原ジュニアは「働きながらも読む、ということがスゴいとされているのに、もう薪置いてもうたら、それもう普通やん」とコメントした。

さらに千原はクレームによってジャポニカ学習帳の表紙から昆虫が消えたことを例にあげ、「“お宅の学習帳の昆虫が気持ち悪いのよ。だからウチの子が勉強しないって言ってるの。どうしてくれんの!”って言うてる、この生き物が一番気持ち悪いけどね」と述べた。

出典 http://news.livedoor.com

働きながらも勉学に励む勤勉な姿勢が讃えられているのに、座ってしまっては単なる読書になってしまうと仰っています。

また、ジャポニカ学習帳の表紙についても言及し、客観性のない意見が容易に罷り通る風潮を危惧する発言もしていました。

このような金次郎像に対するクレーム、あるいは座らせた像の設置に対して、Twitterでも激論が交わされています。

クレームを疑問視する声が大多数

像が表している趣旨と、ながら行動がなぜいけないのか、子どもが理解できるように伝えるのは大人の役目だと筆者も思います。

次はどんなクレームが来るんでしょうね…。

歩きスマホを真似してしまうのは、我々大人のせいだとは思わないのでしょうか?なんだか金次郎像に責任をなすりつけたようにも感じてしまいます。

仰る通りです。

像そのものを批判する前に、こういった功績そのものを伝えて欲しいですよね。

設置されている学校も少なくなってきていますが、金次郎の功績に変わりはありません。

金次郎像に限らず、子ども達が模倣する可能性があることについてはクレームを言う前に、親や周りの大人がきちんと指導すべきなのではないでしょうか。

おまけ

群馬県の中之条ビエンナーレには、ジェット金次郎像があります。

作者によると、「真面目に考えることも大事だけどユーモアも忘れずに」というメッセージが込められているそうです。

思わずクスッと笑える余裕、これが一番必要なのかもしれませんね。

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