記事提供:Doctors Me

医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
ちょっとした賭けで日常をちょっとスリリングにしたいと感じる人もいるのではないでしょうか。でも度が過ぎると心配です。

今回のテーマは「ギャンブル依存症」です。医師に話を聞きました。

病気の境界線はどこ?

ギャンブル依存症、というと聞きなれた名前のように思うかもしれません。しかし実は、正式な精神医学的な名称ではありません。
診断名としてはギャンブリング障害、病的ギャンブリング、病的賭博などが使われることが多いです。

単なるギャンブル好きといわゆるギャンブル依存症、どちらもギャンブルが好きで「ギャンブルをしたい」という気持ちがあることが共通しています。

両者の境界線のひとつに『ギャンブルをしたい自分をコントロールできるか』というポイントがあります。
自分の社会的な立場や状況を考えてギャンブルに行くことを常に思いとどまれるようであれば、いわゆるギャンブル依存症とは言えない、と考えられます。(たとえ一度のギャンブルで派手にお金を使うことがあったとしても、です。)

お金に困っているときに、ギャンブルに行かない
仕事が忙しいときは、ギャンブルをしない

上記のように自分でギャンブルをすることを抑えられるようならば、ギャンブル依存症とは考えられません。

どんな原因がある?

ギャンブル依存症にはいくつかタイプがあるとされています。
・単純にギャンブルを好むタイプ
・前段階として精神障害が既に存在しているタイプ
・パーソナリティー障害があるタイプ
など

もちろんギャンブルそのものを断つことも重要です。
一方で精神障害がある場合は、先行する精神障害(うつ病や統合失調症、双極性障害、アルコールや薬物依存など)の治療、あるいはパーソナリティー障害に対する治療的介入がより効果的で重要である場合もあると考えられています。

ギャンブル依存症の治療方法って?

いわゆるギャンブル依存症は、社会的にも大きな問題と考えられています。
家族にこの問題を抱えた患者さんがいる場合は経済的に破たんしてしまうことも多い、深刻な病気です。

現在のところ特効薬と呼べるお薬はまだ開発されていません。
行われている治療法で最も効果が高いものは認知行動療法といわれています。

ギャンブル依存症は治療が困難な疾患です。
周囲から見てギャンブル依存があることが明らかでも、本人が「自分にはギャンブル依存があり、治療する必要がある」という事実を認めたがらないこと(否認と言います)が非常によくある病気のひとつです。

ギャンブルは「繰り返しているうちに確率として勝てる」と思いこむことが多いです。
「次こそは勝てる」と負けを取り返して、まずます引けなくなる…といった例が多くあるようです。

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【医師からのアドバイス】

ギャンブル依存症は、どこの精神科でも治療できるわけではありません。
病院に事前に連絡し、ギャンブル依存症に明るい医師にかかったほうが安心ですね。


(監修:Doctors Me 医師)

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