記事提供:子どものこころが穏やかに育つ魔法の育児法

テレビのコメンテーターが言う。

『誰もが羨むスターであり、ずっと活躍してきて、輝かしい成績を残し、素晴らしい野球人生だったはず。親身になってくれる友人にも恵まれていたはず。

なのに、なぜ薬に手を出したのか。気が小さくて優しいから?それなのに強く見せている自分とのギャップが苦しかったから?分からないですね。本当に分かりませんね』

たぶん、そういうことじゃないんじゃないかな。

スターでいなきゃ愛されないと、ホームランを打ち続ける自分でいなければ愛されないと、注目されている自分でいなければ愛されないと。

そうではない自分は誰にも認めてもらえないと思い込んで、そうではない自分を自分でも認めてあげられなくて。

ずっと愛されることを求めて、頑張り過ぎてしまった人なのではないかな。

こころの真ん中が空いていることを本人も周りももしかしたら気付いていなくて、

野球で誉められ、野球で認められ、野球で得られたお金やモノで、その穴を必死に埋めて生きてきたのではないかな。

本当に自分が欲しかったものが手に入らないまま、その埋まらない穴をひたすら『野球で周りに認められること』で代わりに埋めて、「こんな自分でいればみんなに愛してもらえる」と自分に言い聞かせ、

高級車や高級時計、様々な人からの羨望の眼差しを得ることで満たされたつもりだったのかもしれません。

でも自分が本当に欲しかったものを自分で認めてあげない限り、その穴は埋められないのですよね。

だからこそ、【強くもすごくもない何でもない自分】というものに価値を見いだせない苦しみがあったのではないかと思うのです。

(とはいえ、やはり薬物に手を出してしまうこと自体は許されることではありませんが…)

人生はいい時だけでなく、悪い時も必ず訪れます。

その時に『うまくいかないこんな自分でもいいんだ』と思えるかどうかって、すごく大切なことだと私は思っています。

上手にできた時、頑張ってる時、成功した時、その時だけ誉めたり認めるんじゃなくて、

下手な時も、頑張れない時も、失敗した時も、そして成功でも失敗でもない何でもない時にも、

いいよ大丈夫よ、あなたはここにいていいのよ。って伝えてあげる人がちゃんといてくれたら。

あなたはここにいるだけでいいんだって、【実感】として受け取ってこられたなら、何か違ったんじゃないかな。

まずはそこの自信を取り戻さないと、どんな周りが「頑張れ!」「意思を強く持て!」と励ましても、本人の苦しみは変わらないのではないかと思ってしまうのです。

すべての人が例外なく子ども時代を経て大人になります。

そう考えると子どもと大人の線引きなんてないのではないかと私は思っていて。

大人は大人だけど全員子どもなのです。

だって、子どもはある日いきなり大人になったりしないから。

「大人」を「自分の信じる大人」として判断するのをやめたら、世の中(嫌味とかではなくて)子どもだらけなことに気付くはず。

細胞分裂を繰り返して、その身体は日数を重ねればその分だけ放っておいても大きくなるけれど、

でも、自分の命を生み出した【母】という存在に自分の存在を認めてもらいたい欲求を自然に抱く子どもは、本当に本当に欲しかったものを探し求めて、

今日も、私の中にも、あなたの中にもいるのかもしれません。

私は大人になったけれど、私は子どもです。

あなたも大人になったけれど、あなたも子どもの延長をずっと生きているだけなのです。

みんながそうやって周りの人や子どもたちを見るようになれば、その人が【本当に欲しいもの】は何なのか、見えなかったものが見え、

そして今よりほんの少し、みんなが周りを許し、認め、思いやれる優しい世界になるのではないのかなぁと、私は思っています。

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