入院することになったときに迷うのが、個室にするか大部屋にするか・・・

病気や手術での入院の時は、「それでなくても予定外の出費だから、大部屋でいいや」と言う人が多いようですが、お産で入院する時は、「大仕事をやるのだから、こんな時くらいは少し贅沢しても」と言う人も少なくありません。

大部屋と個室、それぞれメリットデメリットがあります。

★<個室のメリット>★

<1.ゆっくり眠れる>


個室のメリットは何といっても、静かに眠れることでしょう。

隣のベッドの患者さんのイビキで眠れない。向かい側のおばあさんが夜中にトイレへ行く時に、ガタガタ音がして目が覚める・・・・

このような、「眠れない」という心配がありません。

<2.気を使わなくてよい>

逆に、自分がイビキを掻くので周りに気兼ねが・・・・と言う人や、嘔吐したり夜中にトイレへ行く、おなら、ゲップ・・・・大部屋だと周りに気を使って疲れる、と言う人は
個室の方が気楽でしょう。

<3.家族だけで過ごすことも可能>

最期の時間を家族だけで過ごすためにICUから個室へ、というケースもあります。

子どもや孫が7~8人集まっても、広い個室なら大丈夫です。

★<大部屋のメリット>★

「お金がないから個室は無理・・・・」「貧乏人は大部屋しか無理だよね」
などと、嘆くことなかれ!

4人部屋や6人部屋にもメリットは色々あります。

<1.明日はあんな風にスタスタ歩けるんだ!>

筆者が子宮全摘術を受けた時は4人部屋でした。私と同様の手術を受けた方が同じ部屋におられたので、その患者さんを見て
「退院する時はあんな風にスタスタと歩けるんだ!」などと、回復の様子が判って安心だったし励みになりました。

<2.気がまぎれる>


筆者は今までに6回か7回か(もしかしたら8回かな?)入院した経験がありますが、病院によって、昼間の病室の感じはかなり違います。

カーテンを閉め切っている患者さんばかりで、昼間も病室の電気がついている病院もあれば、「防犯や節電の為に、昼間はカーテン開けておいてね」と看護師さんがカーテンを開ける病院も。

カーテンが開いている病院では、患者さん同士でお喋りしていることが多く(特に女性の部屋は賑やかなことも)、気がまぎれます。

お産の時は、地元の市立病院でした。○●市に住んでいる人は、この市立病院か●△産婦人科くらいしか出産場所の選択肢がなかったので、高校時代の同級生が同室にいて、まるで同窓会気分でした。

<3.先生や看護師さんの出入りが多くて安心>


自分に用事はなくても、隣のベッドの患者さんや向かいのベッドの患者さんの処置等があるために、昼間は医師や看護師の出入りが頻繁で安心です。

私の主治医ではなく、隣のベッドの主治医も「もうご飯食べてるの?回復早いなぁ~」などと声をかけて下さいました。

<4.差額ベッド代がいらない>

大部屋で対処可能なのに個室を希望すると部屋代を取られますが、大部屋なら部屋代は不要です。

それでなくても予定外の出費だと言うケースでは、部屋代だけでも節約したいですよね。

<5.友達ができた>

最近は昔と比べると、長期の入院と言うケースは少なくなっているので、5日や6日程度の入院では友達になるということは難しいかもしれませんが、中にはすっかり意気投合してメルアドを教えてもらって、「その後具合どう?」などと連絡を取り合っている、と言う人もいます。

★<個室のデメリット>★

<1.ナースコールが多くなる>


大部屋から個室に変わった途端に、「痛い」「しんどい」と言ったナースコールが増える傾向があります。

一人だと気が紛れないのでしょう。

大部屋で他の患者さんとお喋りしているときはスルーできる痛みも、一人でお部屋に閉じこもっているとナースコールとなるようです。


<2.不安が強くなる>


これも気が紛れないことも一因ですが、手術前などはついつい考え込んでしまうようです。
また、他の患者さんの様子が判らないことも不安要因の1つでしょう。

<3.自分でナースコールできないとき・・・>

万が一夜中にベッドから転落して、自力でナースコールできなくなったら・・・・

大きな声を出して看護師さんを呼ぶことができればいいのですが、それもできなかったら・・・・

大部屋なら、隣の患者さんが気づくと言うケースも多々ありますが、個室の場合は看護師さんが巡回に来るまで気づかれなかった、ということも・・・


また筆者はかって、同室の患者さんが虚ろな様子で何か変だったので、看護師さんに知らせに行ったことがあります。

周りに人がいると、その分早く異変に気付く可能性は高くなるでしょう。

<5.部屋代が必要>

大部屋で対処が可能なのに、個室を希望すると部屋代を払わなくてはいけません。

この料金はしっかりと確認しておきましょう。
1日数千円から5万円や10万円を超える特別室もあります。

★<大部屋のデメリット>★

個室のメリットの逆が大部屋のデメリットと言えますが、

<1.静かに眠れないことも・・・>

隣のベッドや向かいのベッドの患者さんのイビキや咳、夜中のトイレ、などなどで静かに眠れないことも・・・

<2.周りがつらそうな人ばかりだと不安に>

周りのベッドの患者さんたちが、どんどん回復して元気になっていく様子を見るのは良いのですが、逆に周りの患者さんがみんな辛そうだと、不安になってしまうこともあるでしょう。

<3.気を使う>

夜中に咳が出る、お腹を壊していて夜中に頻繁にトイレへ行く、たびたび嘔吐・・・
などという時に周りに気を使いますよね。

★<対策>★

<個室の場合>


*部屋に閉じこもらない

歩けるのなら、できるだけ部屋に閉じこもらないで、デイルームや談話室などに出ましょう。
他の患者さんを見ることで気が紛れて、不安になるのを防げます。

*夜中のベッドからの転落には気をつけて!

これはどこの病院でも入院したら言われると思います。

ベッドから降りずに手を伸ばして物を取ろうとして転落と言うケースもあります。
決して無理はしないように。

スリッパを履こうとして足がもつれて転倒というケースも。

気の利く病院では、看護師さんが夜の巡回の際に、ベッドの下のスリッパの向きや位置をすぐにスリッパが履けるように整えて回っています。

<大部屋の場合>

*夜中の騒音対策として耳栓を持参するのも解決策の1つでしょう。

100円ショップでも旅行グッズとして置いていることが多いです。

*不安なことは、遠慮しないで看護師さんや主治医に話すことが大切です。
不安を抱えたまま手術室へ向かうのは決して良いことではありません。

*「眠れなかったでしょ。ごめんね」
「いいよ、いいよ。気にしないで。お互い様だよ。今日はみんなでお昼寝しようね」

お互い様だよ。気にしないで!みんなでお昼寝しよう!なんて言ってもらえるとホッとしますね。

夜中の咳やお腹を壊して頻繁なトイレなどで周りに迷惑をかけたときは「ごめん」の一言で、逆に周りの患者さんとグッと仲良くなれることもあります。

自分が眠れなかった時も「昼寝すればいいや!」くらいに思って、入院した時の最大の特権でもある「昼寝」を楽しみましょう。

いかがでしたか?筆者の経験から、個室・大部屋それぞれのメリット・デメリットを綴ってみました。

参考になれば幸いです。

尚、療養上の都合で大部屋で管理するのが困難だから個室に移ってください(術後など)と言った場合や、大部屋を希望したけど空いていないので個室に入院してくださいと言った場合は、個室の部屋代は徴収されません。

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患者からの目線と元医療従事者としての目線とで、医療や健康に関する記事をメインに書いています。
4度の手術に膠原病でバツイチで・・・と波乱万丈の人生ですが、”人生に喜びや笑いを添付したら結果は出るはず!”という「喜笑添結」で毎日を過ごしています。

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