増え続けるホームレスの数

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度々こちらでホームレスのことを記事にさせて頂いていますが、今年もホームレスの数は増加傾向にあるイギリス。ところが、街でホームレスに「change, please」(小銭ください)とお願いされても渡さないで、とホームレス支援団体は訴えています。

「お金を渡すことは彼らを殺すことと同じです」

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ホームレス支援団体「Thames Reach」の代表者であるマイク・ニコラス氏によると、路上にいるbeggers(ベッガーズ:施しを受ける人々)たちは、生活や住むところを探す為にお金を欲しがっているのではなく、80%がヘロインやコカインなどのドラッグに費やすためにお金を欲しがっているのだと言います。

路上のホームレスにお金をあげてしまうと、結局はそれでドラッグを買うという繰り返しの毎日。私たちが親切心で渡したお金はディーラー(麻薬密売人)の懐に入りホームレスは健康を害し、万が一過剰摂取した場合は死の危険にも晒されることになると訴えます。

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筆者の住む街にも多くのホームレスが路上生活をしています。そして施しを受けるために紙コップを持って道行く人に次から次へと声をかけたり、バス停で待っている人に施しをお願いしているホームレスの姿もよく見かけます。

シェルターと呼ばれるホームレスが宿泊できる施設に行き来できるホームレスはまだマシな方でしょう。住む場所もないホームレスたちには「施しを受けてドラッグを買う」という危険なライフスタイル以外はないのが現状だとニコラス氏はコメント。

ほんの少しのお金を得れば、そのお金でアルコールを買うホームレスもいます。アルコールを売っているあるお店の前では、いつもホームレスのような人たちが集まってビールを飲んでいます。住む場所もないホームレスに、なぜアルコールを買うお金があるのかというと、路上で施しを受けているからなのです。

お願いされてもお金はあげないで

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ニコラス氏はアドバイスします。「若くして亡くなっているホームレスはドラッグ依存症になって命を縮めているケースがほとんど。道で施しをお願いされてもお金をあげないようにすることが、彼らを救う一歩になるのです。」

では、どうやってヘルプすればいいのか

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お金を渡さなくてもホームレスをヘルプする方法はいくらでもあるとニコラス氏は言います。「食べ物を買ってあげるというのも一つの方法です。寒さに凍えて大変そうなホームレスを見たら地元の支援団体に連絡してヘルプの要請をすることもできます。」

イギリスでのホームレスの平均寿命は47歳

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2014年、2015年の2年間でロンドンだけでも、実に7,581人ものホームレスが路上生活を強いられていたそう。これはあくまでも数字上なので、恐らくもっとホームレスの数がいることでしょう。

ドラッグを使用したりアルコール依存症になったりしているホームレスは、その危険な日常生活から抜け出せず、ある日人知れず消息が絶ってしまったりすることも決して少なくないのではと察します。

2015年のホームレスの人数は前年よりも16%も増加しているということで、2016年も難民が流れてきたことにより、更に多くのホームレスが苦しい状況での生活をしているというのが現状でしょう。

お金以外でヘルプできる方法を探そう

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必ずしもホームレスにお金をあげることが一番いいとは限らないということです。寿命が短いホームレスの人たちの人生を少しでも今以上、苦境に落とさないようにするには、お金以外の方法で彼らをヘルプすることが大切。

筆者の友人もホームレスを見る度に温かい紅茶を差し入れていると言います。そうすることでホームレスの命を救う手助けができるなら、その一杯の紅茶はあげるお金の何倍も価値があるものではないでしょうか。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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