オーストラリア在住のリタブープ(Retaboop)さんは、6年前から、育児放棄されたり、迷子になってしまったりなど、そのままでは自然の中で生きてゆく事が難しいワラビーの子供を育てて自然に還すボランティアをしています。

ミラブーカ(Mirabooka)も、リタブープさんに育てられたワラビーです。生後5ヶ月の時に交通事故で母親が亡くなってしまい、リタブープさんが育て、2年前に自然に還しました(写真中央がミラブーカ)

しかし自然に還した後も、大好きなリタブープさんのところに、時々遊びに来ていたというミラブーカ。なんと「遊ぶにきたよ!」とドアをノックするのだとか。けれど、徐々にその頻度も少なくなり、ある日を境に遊びに来なくなりました。

「あぁ、すっかり自然に戻ったんだ」とホッとした様な寂しい様な、そんな気持ちで過ごしていたある日の事、なんと再びノックの音が。ドアを開くと、そこにはボーイフレンドを連れたミラーブーカ。そして更に少し後、再びミラブーカがやって来ました。

しかもお腹の中に小さな子供を連れて!

生まれた子供を見せにきてくれたのかと思ったら、なんとミラブーカはそのまま住み着いてリタブープさんの家で子育てを初めてしまったのです。

おそらくミラブーカは、幼い頃に受けた愛をしっかりと記憶していて、自分の子供達にとって最も安全な場所であるリタブープさんの家、つまり”子供達のおばあちゃんの家”に連れて来たのではないでしょうか。

野生に還したワラビーは、最初のうちはミラブーカの様に、自然と保護家を自由に行き来し、少しづつ自信をつけ、最終的には完全に野生に還るのだそうです。しかし、メスのワラビーは、すぐに戻れる様な近くに住み着く事も多いのだそう。

ミラブーカの子供はルーキーと名付けられ、すくすくと成長してゆきました。

「ミラブーカは、とってもいいお母さんなの。ミラブーカの赤ちゃんが成長する様子を目の前で見られるなんて、本当に幸せな時間だったわ」

あんなに小さかったミラブーカが、今では母親となって子育てしているなんて、感動的な光景だった事でしょう。

リタブープさんも、ミラブーカの子育てに協力。ルーキーはすくすくと大きくなってゆきました。

大きくなったルーキーは、食欲旺盛!

イタズラも一人前?!

甘えん坊なところは、ミラブーカ似でしょうか。

「ルーキーが飛び跳ね方を覚えて自分で暮らせる様になるまで、ずっとここで子育てをしていたわ。おそらく、ルーキーにも”ここは安全な場所だよ”って伝えたかったんだと思うの」

ルーキーが成長すると、また自然へと還っていったミラブーカ。でもきっとまた、顔を見せにドアをノックする日もあるかもしれません。もしかしたら、今度はルーキーが子育てにやってくるかもしれませんね。

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