記事提供:カラパイア

1969年のアポロ計画により人類が初めて月に降り立った2ヶ月後、アポロ10号が月の軌道に乗り、地球からのラジオ通信の届かない月の裏側へと周回を続けた。

地球から完全に遮断されたこの「空白の1時間」は「なんの問題も無く計画はスムーズな物だった」という公式発表がなされていた。

しかし40年たった今、新たなる事実が明らかとなった。

サイエンスチャンネルのシリーズ番組「NASAの未解決ファイル」で公表された音源テープには、アポロ10号に乗っていた宇宙飛行士3名がかなり動揺している音声が含まれていたのだ。

飛行士らの会話の筆記録は2008年に公開されていたが、実際の音声は今回初めて公開された。

出典 YouTube

この音声はYOUTUBEに公開されており、上記動画はその前半である。

アポロ10号には、トーマス・スタッフォード、ジョン・ヤング、ユージン・サーナンの3人の宇宙飛行士が乗船していた。

録音されたテープでは「非常に奇妙な、地球のものとは思えない音楽がアポロモジュールのラジオから聞こえてくる」と宇宙飛行士たちが説明している。彼らはその中で「聞いた事が無い音だ」と何度も繰り返しているのだ。

以下がその会話の一部である:

宇宙飛行士「なんだかアレだな、ほら、宇宙の音楽みたいな感じがするな」
宇宙飛行士「お前たち聞こえるか?口笛みたいなこの音が聞こえるか?ヒュー、ヒュー、ウルルルルルゥー!」
宇宙飛行士「こりゃ不可思議な音楽だな」

出典 https://youtu.be

この音は約1時間も流れてきた。地球との通信が回復する直前に今起きた出来事をNASAに報告しようか迷う3人の音声も録音されていた。

宇宙飛行士A「信じられないよな!吃驚だよな?」
宇宙飛行士B「彼ら(NASA)に伝えるか?」
宇宙飛行士C「うーん…どうしたものか。少し考えてから報告しよう」

出典 https://youtu.be

約1時間続いたその音は録音され、米テキサス州ヒューストンにある地上管制センターに送信された。

この件についてサイエンスチャンネルのコメンテーターの一人として参加しているアポロ15号の宇宙飛行士アル・ウォーデンはこうコメントしている。

「アポロ10号の飛行士たちは自分の身の回りで常日頃起こる音は熟知している筈です。だからこそ、その中に不可思議な音があったなら、それは何か特殊な物体が音を発していたに違いありません。

NASAは大衆が望む情報を届けるのであって、それ以外のモノは情報の山に埋めてしまうのです」

続いて後半部分の動画だ。

出典 YouTube

NASAは録音された音に関して、公式にコメントを発表している。

「この音は“宇宙人の音楽”などではなく、近くにある月着陸船と司令船の無線電波が起こした干渉で生じた雑音だった可能性が高い」

実際にアポロ10号の宇宙飛行士らも、“ラジオ通信同士が干渉を起こして発生したノイズ”の可能性が高いとして、すぐに報告しなかったという。

ちなみに、アポロ15号の宇宙飛行士だったアル・ウォーデンはNASAの公式見解に否定的だ。

だが、アポロ11号の司令船操縦士、マイケル・コリンズは、自身も奇妙な音を聞いており、無線の干渉によるものであると確信しているという。コリンズは当時、月の裏側を単独で周回飛行していた。

音声がわかりずらいというので、比較的わかりやすい動画を追記する。

出典 YouTube

こちらはコメントで紹介されていた動画。公開されている音声とテキスト(テープ起こし)のファイルを動画にまとめたものだそう。

出典 YouTube

実際にこの音源が何なのかは、将来、月の裏側に有人飛行すればわかることだろう。

出典:bbc
出典:foxnews
出典:iflscience

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