未婚の女性ならば、いつか一生を共にする大切な人の隣にいるウェディングドレス姿の自分を想像して幸せな気持ちになる事もあると思います。有名人の着ている素敵なドレスや、TVや雑誌で見かける魅力的なドレス、いつかくるその日にどんなドレスを着ようか…幸せそうな花嫁姿、憧れてしまいますよね。

米・ペンシルバニア州のアビゲイル・キングストンさんも、ウエディングドレスに憧れる女性の一人でした。ただし彼女には5歳の時から「このドレスが着たい!」とずっと願い続けていたドレスがありました。そしてついに、ずっと夢見ていたドレスを着る日がやってきます。

そのウエディングドレスは、アビゲイルさんにとっても、そしてそのファミリーにとっても、とても特別なものでした。なぜなら120年以上も前から代々受け継がれてきたウェディングドレスなのです。

1895年からこのドレスの歴史は始まりました

このウェディングドレスを一番最初に着たのは、アビゲイルさんの曹々祖母であるメアリー・ローリー・ウォーレンさん。それは、1895年の事。日本ならなんと明治28年です!

しかし、ローリーさんの娘さんはドレスの丈が長すぎるのが嫌だと言って、結婚式にこのドレスは着ませんでした。このドレスを2番目に着たのは、ローリーさんの孫娘・ジェーン・ウッドラフさんでした。

出典 http://www.odditycentral.com

2人目の花嫁:ジェーン・ウッドラフさん

120年愛され続けてきたウエディングドレス

ジェーンさんが結婚したのは、1946年2月の事。実に50年以上も、このドレスは眠っていた事になります。そしてここから、このドレスの伝説は始まるのです。2年後の1948年10月、1990年6月と、親族の花嫁達がこのウェディングドレスを来て結婚式をあげました。

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3人目の花嫁:バージニア・ウッドラフさん

流行りのドレスと違ったこのクラシカルなデザインは、親類の女性達の憧れとなって代々受け継がれてゆき、花嫁の美しい一瞬を、まるで絵画の世界の住人の様に切り取り続けてきました。

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4人目の花嫁:サラ・ザイラーさん

花嫁達は、身長も体格もそれぞれ異なっていた為、ドレスはリメイクされながらも受け継がれてゆきます。

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5人目の花嫁:レアード・マックコーネルさん

アビゲイルさんの母親もこのドレスで挙式を

アビゲイルさんの母親であるレスリー・キングストンさんも、1977年にこのドレスを着て結婚式を挙げました。母と娘、同じドレスで結婚式をあげる事が出来るとは、なんと幸せなことでしょう!

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6人目の花嫁:レスリー・キングストンさん

だんだんと古くなってゆくドレスは、ほつれてきた袖の部分にレースが足されたり、リボンがついたりとリメイクを繰り返しながら、更に受け継がれてゆきます。

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7人目の花嫁:ジャネット・カーンズさん

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8人目の花嫁:ジェーン・オグデンさん

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9人目の花嫁:バージニア・カーンズさん

叔母アン・オグデンさんの結婚式の写真に感動!

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10人目の花嫁:アン・オグデンさん

アビゲイルさんは、5歳の頃に叔母のアン・オグデンさんの写真を見て、このドレスの存在を初めて知ったのだそうです。「今まで見た事ないとても美しいドレスだわって思ったの」それからずっと「いつか私もこのドレスを着たい」と思い続けてきたのだとか。

今回、アビゲイルさんは、24年ぶりにこのウェディングドレスを着る花嫁となります。けれど母親のレスリーさんは、最初「このドレスを着る事は不可能だわ」と思ったそうです。24年も眠っていたこのドレスは、布は茶色くなり、あちこちに穴が開いてしまってボロボロだったのだそう。そして小柄なアビゲイルさんには、ドレスのサイズが大きすぎたのです。

けれどどうしてもこのドレスが着たいと願うアボゲイルさんは、ボロボロのドレスをリメイクする事に決めました。上の写真がリメイク前の状態のドレス。

修復師の女性にお願いして、ドレスを修復してもらいます。歴代の花嫁の写真を見ながら、丁寧に時間をかけて、元の姿を取り戻してゆくドレス。

茶色に変色してしまった布は、時間をかけて美しいシャンパンゴールドに。裾や袖口など、ボロボロになってしまった部分はレースを足され、実に200時間以上かけて、ドレスにまた新たな命を吹き込まれました。

アビゲイルさんには長すぎるドレス丈でしたが、元のドレスの形を残したくて、キラキラのハイヒールを履いて調整する事にしました。

「あんなにボロボロだったドレスが、こんな美しくなって、信じられませんでした。そう、ボロボロの洋服が魔法でドレスに生まれ変わったシンデレラみたいな気持ち!」

時間もお金もかかりましたが、アビゲイルさんは、とても満ち足りた気持ちだといいます。

『このドレスは、ただの代々受け継がれているドレスではないの。これは「愛」そのものなのよ』

アビゲイルさんは、2015年10月17日に、このドレスを着た11番目の花嫁となりました。結婚式では、曽祖母のリングと祖母のロケットを身につけ、今までこのドレスを着た花嫁達の写真を会場に飾ったといいます。「12番目の花嫁が誰になるか、今から楽しみ」と語るアビゲイルさん。

自分の好きなドレスを選ぶ喜びもありますが、こんな風にドレスと共に受け継がれてた幸せを繋いでゆくというのも、とてもロマンティックで憧れてしまいますね。

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