「どうお考えになりますか」

というタイトルで、日本最大級の無料Q&Aコミュニティサイト「教えてgoo!」に投稿された、ある男性からの質問がかつて話題になったことがありました。

大まかに言いますと、投稿者さまは定年退職を目前に控えた62歳になる男性。内容は昨今ではとくに珍しくもなくなってしまった「熟年離婚」に関するものです。

とても生々しく、考えさせられる内容です。よろしければお付き合いください。

「私は定年退職を控えた62歳の男です。妻と2人で暮らしています」

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お仕事を定年退職するタイミングで、奥さまが一方的な離婚請求を企てていることを偶然知ってしまった投稿者さま。

彼の苦悩と葛藤がそこには綴られていました…。

「妻とは助け合って生きてきた、と思っていましたが…」

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※引用文は、実際に投稿されていた内容を一部改編(省略)して紹介しております。

私は定年退職を控えた62歳の男性です。50歳の妻と2人で暮らしていますが、会話も多く、いつも家族で助け合ってきたと思っていましたが、2年ほど前から妻がよそよそしくなり、夫婦の関係も拒否されてきました。

私は技術者で特にきれいな水を作るための技術を開発し、それなりに世間でも認められていますし、娘やお婿さんも人間にとって大切なことをしていてうれしいし誇りに思うと言ってくれます。

が、妻はそれに関心もなく、“口の達者でスマートな銀行マン”のような男の生活に関心を寄せていました。それは仕方ないと思いますが…

出典 http://oshiete.goo.ne.jp

娘さん夫婦からも尊敬される立派なお仕事、技術者として誇りを持って長年勤めて来ました。それなのに、一番身近にいる奥さまに関心がないのは寂しいかぎり。

ただ仕事や職業への価値観は人それぞれ、理解されない場合があるのも仕方ない、投稿者さまもそう考えていたのですが…

ある晩、開かれたままのパソコンの画面に目をやると…

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私は家ではパソコンはしませんが家内はします。家内は私がパソコンに弱いと思いこみ、ときどき開いたままにしたり、パスワードもかけていません。

ある晩、家内がパソコンを開いたまま風呂に入ったので、見るともなく画面に目をやるとメールの途中でした。何気なく見たところ、男名の相手に激しい愛の告白があり、私への軽蔑と罵倒の数々もありました。

驚き、受信ボックスを開いたところ、同じような内容が男からも来ています。私の定年の日に家内は離婚を申し出て、退職金を持って出ていくことまで書いてありました。

ただメールの内容から、心の浮気段階で、離婚したらすぐ一緒になると言う心の不貞のように思いました。しかし…

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「夫はパソコンをまともに使えない」そう思い込んでいる辺りにも、奥様の投稿者さまへの関心の希薄さを感じます。

でもこのワキの甘さがあってこそ、投稿者さまは気づくことが出来たのですから、なんとも皮肉な話です。

退職金をアテに、不倫相手と住む“愛の巣”を契約していた妻

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退職金をアテにして、既に家内名義のマンションを短期ローン契約していたことも分かりました。

驚きに震える手で、思わずメールの内容をCD-ROMにコピーして、パソコンを元の状態に戻した後は、考え込んでしまいました。

その後、探偵事務所の調査で2人は既に体の関係にある証拠も入り、相手も特定出来ました。相手は既婚者です。

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夫の定年退職を機に新しい人生を踏み出す、その考え方を否定するわけではないですが、奥さまがとった行動は「心の浮気」として済まされる範疇ではありません。離婚が正式に成立していない夫婦間においては、あきらかな「不貞行為」です。

投稿者さまは、奥さまのこの仕打ちを「精一杯、家庭サービスも仕事もしてきた人間に対してとる行為ではなく、心を他の人間に移すことは、体の不貞にも増して耐えられない」とある作戦を考えつきます。

そして、その作戦に対する意見をSNS上に求めたのです。

それは…“会社から退職金を受け取らない”作戦!

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まさか…の退職金ノーサンキュー!?

もちろん投稿者さまがヤケになったわけではありません。当然意図があってのことです。

2人の老後資金としての退職金のはずでしたが、受け取らずに、私は「嘱託社員」として長く会社に残り、働ける間は給与として受け取ることにしました。

会社も法律、財務専門家と相談してそうしてくれることになりました。その結果、家内は離婚しても退職金の分与は無く、現有の僅かの貯金と家の分与しかありません。お金が欲しければ家にいるしかありません。

銀行通帳の管理など一切は家内に預けていますので、月末の給与と退職金は一緒に振り込まれるので、それを持って家を出ようと家内は思っているようですが、家内からの離婚申し出と同時に、このことを伝えます。

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あの…“嘱託社員”って何!?

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名前は聞いたことあっても、どんな就業形態を指すのかピンとこない方も多いと思います。

嘱託(しょくたく)というのは「仕事を依頼する
」という意味ですが、嘱託社員と正社員や契約社員との違いを簡単に説明します。

・「嘱託社員」という契約の区分は、実は法律で規定されているものではありません。

・嘱託社員という呼び名は、医師や弁護士など、特殊なスキルを持った人に仕事を依頼する場合・定年退職した社員をもう一度雇い入れる場合の大きく2つに使われます。ただしこのうち「労働契約」にあたるのは定年退職の方だけ。

・会社に雇われて嘱託社員となるということは、実態としては「契約社員」として会社と契約すること。給与、賞与、勤務時間などの労働条件は、会社が提示してくる内容によりけりです。

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投稿者さまの場合は、退職金を受け取らない(一部)代わりに、自分が働ける限りは契約社員の位置づけで会社に留まり、これまで同様に就労分の給料は確保していけるということです。

「ひとりになりたい」という理由なら応援するつもりだった…

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昨今の風潮から、もしかして、定年離婚の申し出があるかもしれないとは思ってはいましたが、それが「ひとりになりたい」という理由であったなら、それに応分の応援をして離婚するつもりでいましたが、残念です。

またこれを知って、「お金のために家にいたい」と言っても証拠付きで離婚します。

これで心が晴れたわけではありませんが、最近の定年を契機とする妻側からの身勝手で人間性のない離婚の突きつけの風潮に対して、頑張ってきた男たちに何かヒントになれば思います。

出典 http://oshiete.goo.ne.jp

コメントの最後には「熟年離婚」が増え続ける昨今の夫婦事情を挙げて、この強行的ともとれる手段が、ご自身と同じような境遇に陥っている男性方のヒントになればとも付け加えていました。

斬新な発想というか、恐しい作戦を考えついた投稿者さま。この相談内容に対しユーザーたちの反応は?

■「他人の退職金を当てにするような相手男性も、ろくでもない男と感じます。この方法でいいと思います」

■「娘さんの気持ち(心)も大切にしてあげてください。母親が、自分の父親を裏切り、そんな行為をしていたことを知れば、深く傷ついてしまうでしょうから…」

■「証拠があるのだから、奥さまと相手に慰謝料請求して、そちらから離婚を突きつけたらどうです?」

■「私だったら不倫を盾に離婚を言い渡します」

■「一生懸命働いてきた旦那さんに対して奥さんのしたことはひどいことですが、離婚を切り出される前に真実を知れたのは幸運なことだと思います」

■「もしかしたら、奥さんは路頭に迷うかもしれません。長年連れ添ってきた奥さんがそういう状態になっても、貴方の心は変わらない自信はありますか」

■「悲しい結婚生活だこと。不貞はその場で成敗してこそ、です。黙って見逃して、離婚の有利な条件にする。もう何の情愛もないご夫婦ですね」

■「夫にだまされるバカな奥さまの方に、人間的には同情できます」

寄せられた回答者のご意見を見る限りでは、おそらく男性ユーザーと思われる方のご意見が多く、投稿者さまへの同情や考えを支持する意見が多く見られました。

一方で、奥さまの今後や娘さんへの配慮を不暗視する声、夫婦としてのあり方自体を厳しく非難する意見なども見られました。

そして質問の投稿から2日後…

「予想通りの展開ですが、」

というタイトルで、質問者さまから進展についての内容が投稿されました。

No.4421243で質問しましたtn1946です。皆様には励ましの言葉、アドバイスを頂き、ありがとうございました。

本日で会社の定年を迎えました。本日24日は私の会社の給料日で、これまでの慣習では定年退職の最後の給料と退職金がまとめて振り込まれる予定でした会社の担当者の話では妻は大分前にそれを会社に確かめて、確信していたようです。

帰宅しましたところ、家内は家におり、「長いお勤めご苦労様」と労ってくれました。と言うか、心苦しさをまぎらわすためでしょうか。

お茶をしている時、妻から一通の封書を渡されました。

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妻は勝ち誇ったような、冷たい眼をして笑っていました

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封書の内容は予想通りで、「自分も主婦を定年退職し、会社からの退職金を自分の退職金として貰う」と書いた手紙と署名・捺印済みの離婚届が入っていました。

そこには、最近目にする馬鹿としか言いようのない熟年離婚推奨本や、低劣なマスコミが囃し立てる「離婚の理由」を並べ立てた書面もありました。

妻は結婚指輪をはずし、何か勝ち誇ったような今まで見たこともない冷たい眼で笑っていました。

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退職金は夫婦の共有財産、妻がもらえる権利は揺るがないと確信していたのでしょう。

投稿者さまが今までに見たこともないような冷たい眼、勝利を疑わない妻のドヤ顔を夫はどんな気持ちで見ていたのでしょうか…

私も静かに話してやりました。

離婚の意思はわかったので合意するが、いくつか伝えたいことと、確認することがある旨を言い、書斎から不倫の証拠などを持ってきました。

私ははじめに、離婚届に署名・捺印しました。あまり簡単に進むのに、いぶかしがる妻に対して、「本日退職したけれど、今後も嘱託として働くことにしたので、二人の生活は自分が働く間は安定して保たれることになった。その代り、一時的な退職金はごくわずかだと伝えました。

妻は驚いて、自分に相談しないでおかしいと食ってかかりましたので、金が必要なら離婚しないで居ればよいとも伝えました。妻は、怒りに震えていました。

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勝利を疑わぬ“ドヤ顔“で夫をあざ笑っていた妻の数秒後…

出典 http://bokete.jp

続けて妻の不倫の証拠の数々を示し、「こちらからお前を不貞のために、離婚する」と伝え、手続きに入ることと、本日すでに不倫相手には内容証明を送ったことを伝え、両者に慰謝料を請求することを伝えました。

両者の署名と捺印済みの離婚届を確保し、これから正当な評価で財産は分与することも伝えました。慰謝料と差し引くといくらにもなりません。妻は半狂乱になり、室内の物を投げ、打ち壊して、先ほど家を飛び出して行きました。

予想どおりの展開になりましたが、長い一日でした。これからどう出てくるのか知りませんが、私の決意は変わりません。明日、弁護士と進め方を確認します。

出典 http://oshiete.goo.ne.jp

「それで良かった」と娘さんは父の行動に同意

出典 http://www.tgn.co.jp

昨日、帰宅途中に娘のところに寄って事情を話しましたところ、娘もすでに感づいていて、「それで良かった」と同意してくれました。妻が家事をさぼり、若いころから隠れて男友達と遊んでいたこと感づいており、私が家の面倒をみていたことへの深い感謝を示したことが救いでした。

この進め方で、人間として不適切なことがあるでしょうが、今は不信の間柄になった妻とは言え一時は信じていたので、若干気になるところです。

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投稿の締め括りでは、ご自身がとった行動が必ずしも適切ではないとも言及。奥さまの今後についての不安を隠しきれなかった投稿者さま。

離婚問題でハッピーエンドというのは難しいのでしょうが、投稿者さまも救いだったと仰るよう、娘さんの理解を得られたのは幸いなこと。結婚し親元を離れた子どもに、親が離婚する事実と理由を話さなくてはいけない、その複雑な心中もお察しします。

作戦は成功したとは言え、なんとも言えない後味の悪さが残る印象。ユーザーたちの反応は?

■「離婚の件、全て本当ならば全く恥じるべき点のない当然の要求だと思います。奥様を愛してらっしゃったのですね」

■「一番の悪は、不倫相手もあなたのお金も両方とも得ようとした奥さま」

■「質問者さんは「お金」を守った。奥様は「お金」を取り損ねた。一体、結婚生活はなんだったのでしょうね」

■「全てが解決した後、これまでの疲れが押し寄せ、かなり落ち込む期間が来ます。自分の心のケアも心がけて頑張ってください!」

■「他の回答では、復讐劇だとか奥さんの逃げ道を完全に塞いだなどありましたが、品性を欠いているなんて言葉は、他人事だから言えること。夫婦関係が納得いかずの離婚と不倫とは、全く別の問題」

■「復讐したかっただけなのに、善人ぶっているかんじがします」

■「奥様のされたことは本当にひどいと思いますが、良い気持ちにはなれません…」

■「あなたのような真面目な方がこんな目に遭ったことは、復讐がうまくいくとはいえ、残念です」

回答ひとつひとつに対して丁寧なお礼コメントを返されていた投稿者さま。

ただ、事の顛末に対して寄せられた意見を見る限りでは、賛否両論といったところでしょうか…

結婚するのに「けじめ」が必要なら、離婚も同じでは?

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筆者は数年前にこのエピソードを見たとき、「勧善懲悪」「因果応報」という言葉がぴったりだと思いましたが、「やりすぎ」「情がなさすぎる」といえば、それもわからなくはありません。

実際、夫婦間がどうだったかもわかりませんし、奥さまにも言い分はあるでしょう。「夫婦両成敗」というならば、投稿者さまも、金と愛人の両方を手に入れ損ねた奥さまも、痛み分けといったところ。

しかし、互いに愛情を抱き、強い決意を持って始めたはずの結婚生活。それを終わらせるときが来たのなら、始めたときと同じく「けじめ」はつけるのは当然だと考えます。

それを怠り、私利私欲だけに走ったのは他ならぬ奥さま。その行いが招いた代償は「然るべき形」で課されるべきかと、筆者は若輩者ながらにそんな風に感じた次第です。

その復讐は憎しみか、愛ゆえか…

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先日、筆者が熟年夫婦に取材をさせてもらう機会があり、こちらのエピソードを思い返しました。当時と比べて自分の見解が多少変化していたこともあり、今回記事化させていただきました。

「愛情」の裏返しは「憎悪」と言われたり、かのマザーテレサは「無関心」なんて表現をしています。事実上、投稿者さまは裏切られた側であり、彼がとった手段に「報復的な要素」が含まれていないとは言い切れないでしょう。

彼を突き動かしていた根底にあるものが、裏切り者は許さないという「憎しみ」なのか、それとも「愛していた」ゆえに実行できた裁きなのかは、ご本人のみ知るところ。

こんな終焉を迎えてしまった夫婦でも、後者であればまだ救いがあるようにも思えますが、本当の所はご本人にもよくわからないのかもしれませんね…


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