記事提供:カラパイア

キリスト教原理主義者たちは、同性愛の存在を認めていない。アメリカの性科学者・動物学者の第一人者であるアルフレッド・キンゼイが大人の性行動を研究し始めた20世紀より以前には、同性愛などなかったとも言っている。

もちろん、事実は正反対である。太古の昔から人類の歴史を通して同性愛者や両性愛者たちの存在は記録に残っている。

日本では既に9世紀の平安時代にその存在は確認されており、僧侶や公家の間で流行した男色が、室町時代に武士の間で盛んになり、江戸時代には武士の男色は「衆道(しゅどう)」として定着していった。

以下は海外サイトにまとめられていた、同性の恋人と情熱的な恋愛関係にあったとはっきり知られている著名人である。

自分の恋愛指向について口をつぐんだままの人もいれば、公言してはばからず、騒がれた人もいた。

彼ら全員のもっとも驚くべき点は、それぞれ生涯を通じて、自分の名声と成功を享受し、今日もなお人気や影響力があるということだ。

自分の正直な感情を卑下することなく、おおらかなプライドをもってゲイやバイセクシュアルであることを表現した人もいる。

11. ウィリアム・シェークスピア

文学界の巨匠で、史上比類なき偉大な劇作家は、男性を愛した男だった。

彼の作品では男が女を演じたからというわけではないだろうが、シェークスピアの私生活の詳細については諸説ある。

シェークスピアは妻帯していて、生涯カトリックとプロテスタントを両方信仰していた。しかし、彼の作品の中には、作者の性生活についての興味深いヒントを垣間見ることができる。

彼は自分のあらゆる作品の中で、少なくともひとりはゲイらしき人物を登場させている。『ハムレット』では、親友のホレイショー、『ロミオとジュリエット』ではマーキューシオだ。

さらに興味を引くのは、自分の個人的好みに基づいて書かれた126のソネットはすべて、ある男性の恋人──サザンプトン伯爵ではないかと考えられている──に向けられている。

セクシーなこれらの詩は議論を呼び、シェークスピアの死後数年で、出版業者がすべて代名詞を女性に変えてしまった。100年たって、やっと男性を対象とした正しい形で出版された。

10. サー・アレック・ギネス

長年に渡り、舞台や映画で俳優としての不動の地位を築いた名優。

アカデミー賞も受賞、『スター・ウォーズ』の出演でも伝説となったが、私生活についてはあまり明かさなかった。1946年に、公園のトイレで男性と行為を行ったなどで逮捕された過去があったが、死後しばらくはこの事実は秘密にされた。

友人や家族は、ギネスの同性愛指向を知っていたが、本人が生きている間は彼のプライバシーを尊重した。

『スター・ウォーズ』のオビ=ワン役で名声を得たとき、レイア役の共演者、キャリー・フィッシャーによると、ギネスはルーク・スカイウォーカー役のマーク・ハミルに10ドル払って、一日中話しかけないよう頼んだという。

9. エロール・フリン

『ロビンフッドの冒険』や『海賊ブラッド』の元祖アクションスターのひとり。女性たちとも華やかな私生活を謳歌したが、男性との関係のほうが多かった。

ハリウッドのプロデューサー、ロバート・エヴァンスは、フリンと一緒にメキシコのみだらなパーティに参加したことを回想している。

伝記作家たちは、フリンの家はマジックミラーや、のぞき穴や秘密の通路のある、紛れもないみだらな場だったと断言している。

フリンには、タイロン・パワー、トルーマン・カポーティ、ハワード・ヒューズ、ロック・ハドソン、さらに2010年に暴露された衝撃の事実、未来の大統領ロナルド・レーガンなどの、男性の恋人がたくさんいたという。

数々の手紙の信憑性については議論があるが、それらには熱い情事の様子が事細かに書かれている。

8. ジョーン・クロフォード

晩年になっても、男殺しという評判がついてまわり、少なくとも3度離婚しているせいか、愛人という名前をつけられた。

後のディレクターのひとりは、映写室でクロフォードに誘惑されたという。しかし、クロフォードは男性と戯れる一方で、女性とも楽しんだ。

クロフォードの子どもたちは、彼女がマリリン・モンローを含めたたくさんの女性たちと恋愛関係にあったことを認めている。

モンローの精神科医による2010年の記録には、クロフォードとの関係が記されていて、モンローがクロフォードをふったという。

その後、クロフォードはモンローのことを悪く言っていたが、モンローが薬物の過剰摂取によって亡くなってから、急に悲しみをあらわにしたという。

ベティ・デイヴィスとの長年の不和は、実はデイヴィスがクロフォードをふったせいだという噂もある。クロフォードは拒絶されるのがことのほか嫌だったのだ。

7. ロバート・リード

アメリカのドラマ『ゆかいなブレイディー家』のお父さん役の俳優。彼には共演者にも秘密にしていた密かな私生活があった。

ファンに対しても常に低姿勢で接したが、それは彼が同性愛者だったため、キャリアに傷がつくのをいまわの際まで常に怖れていたためだった。

ノースウェスタン大学とロイヤル・アカデミーで演劇芸術を学び、映画界で真面目にキャリアを築こうとしていた。

自分の性的指向をカモフラージュするために、女性と結婚したが、その結婚は5年しか続かなかった。

『ブレイディー』の仕事は嫌いだったが、そのギャラは魅力で、特にフィレンツェ・ヘンダーソンら、共演者との友情もうまくいっていた。

ヘンダーソンはリードがゲイであることを知っていたが、彼とそのことについて話したことはなかったという。

1992年にリードが結腸ガンで死去してから、HIVにかかっていたのを本人はわかっていたことを家族が認めた。

6. ダビデ王

伝説によると、巨人ゴリアテを殺し、イスラエルの子どもたちを繁栄の国に導いた、旧約聖書の王の性的指向は、学者の間で長い間論争が続く人気のテーマだった。

特に、長年に渡るヨナタンとの友情は、聖書の中で情熱的にセクシーに語られていて、友情の域を越えている。

ダビデは、ヨナタンの瞳の中に優雅さを見つけ、女性とよりも、彼の愛を愛でたという。

聖書はまた、ふたりが一緒に裸になって、互いを知ろうとしたとあり、カップルとしてオープンに暮らしていたようだ。

サムエル記では、サウル王は息子であるヨナタンがダビデと異様に親密なことを非難したが、結局、ダビデはイスラエルの王としてサウルの後を継ぐことになる。

5. マレーネ・ディートリッヒ

映画史上、偉大な女優のひとり。ディートリッヒは性的欲望が抑えきれないほど旺盛だった。

高齢になってもなお、多くの男や女との恋愛を隠そうとしなかった。女性への愛を恥じることもなかったし、秘密にすることもなく、ヨーロッパでは、誰とでも自分が好きな相手と愛を交わすことができると公言していた。

ディートリッヒは、同性愛の象徴となり、『モロッコ』では男性のタキシードを着て、女性から花を受け取って、彼女の唇にキスをして、観客を驚かせた。

当時の検閲関係者は激怒したが、ディートリッヒも監督のジョセフ・フォン・スタンバーグもキスシーンをカットするのを拒んだ。

ディートリッヒのお相手には、エディット・ピアフやグレタ・ガルボもいた。

特にガルボとは、大西洋をはさんだ遠距離恋愛で20年以上もの関係を築いた。ディートリッヒは友人たちに、ガルボは汚い下着をはいているとぼやいていたという。

4. エレノア・ルーズベルト

20世紀でもっとも偉大なアメリカのファーストレディには、バイセクシュアルの傾向があったようだ。

フランクリン・ルーズベルト大統領と政治への専心以外に、女性記者のロレーナ・ヒコックと長い間、恋愛関係にあった。

ふたりが出会ったのは、ルーズベルトの最初の選挙運動のときで、それ以降、より情熱的に親密になった。

大統領の就任演説のときも、ヒコックから贈られたサファイアの指輪をしていた。当時のホワイトハウスのゴシップは、ヒコックがレズビアンであることをオープンにしていて、ルーズベルト家に雇用されて親密につきあっていたひとりだったことを知っていた。

だが、大統領研究者たちの間では、ヒコックとエレノアが本当にベッドを共にしていたかどうかについては、意見が分かれたままになっている。

現存しているふたりの書簡には、互いの激しい愛が示されていて、エレノアは、実物にはキスできないので、寝る前に毎晩ヒックスの写真にキスしていることを認めている。

3. ジェームズ・ディーン

永遠のアイドルのひとりで、1950年代の傷つきやすい悩める男を代表するようになった。

スクリーンでは、女好きな男というイメージだったが、実際のディーンは少し違ったようだ。女性とは長続きせず、長くつきあったのは男性の恋人たちだった。

大学のルームメイトで、ライターのウィリアム・バストは、卒業後もディーンと長く一緒に暮らし、ディーンと恋愛関係にあったことを認めている。

撮影所の記録では、宣伝のために若手女優とペアを組ませなくてはならない主演男優として、ゲイであるロック・ハドソンやタブ・ハンターなどと同じくくりにされていた。

ディーンの死後しばらくして、マーロン・ブランド、モンゴメリー・クリフト、ロック・ハドソンなどとの関係が一気に浮上した。

親友であるエリザベス・テーラーも、自分の知る限り、ディーンは生涯ゲイだったと言っている。

2. ローレンス・オリヴィエ

歴史上もっとも偉大なシェークスピア俳優としてたびたび話題になり、輝かしい劇作家で女たらしというイメージが公には定着している。

しかし、妻たちを含め、彼を良く知る人たちは、違うイメージをもっているようだ。オリヴィエは男性を愛した。

存命のもとオリヴィエの妻ジョーン・プロウライトは、結婚しているときもオリヴィエは複数の男性たちと恋愛関係にあったと認めている。

ノエル・カワード、マーロン・ブランド、ダニー・ケイ、ジョン・ギールグッドなど、たくさんの男性たちが彼の恋人だったという。

友人たちによると、オリヴィエは気まぐれなことがあり、ジョン・ギールグッドの歌い方をオペラのような歌い方だとしてばかにしたり、マリリン・モンローを毛嫌いし、ピーター・オトィウールの『ハムレット』を見て、恥ずかしいと感じたと語ったという。

1. マーロン・ブランド

根っからの遊び人で、結婚と離婚を3度繰り返したと言われているが、晩年ブランドは自分の本当の恋人、俳優のウォリー・コックスについてオープンにした。

コックスだけでなく、ジェームズ・ディーン、ポール・ニューマン、ジョン・ギールグッド、ロック・ハドソン、マーヴ・グリフィンらとつきあったことがあることも認めた。

アクターズ・スタジオの同僚だったモンゴメリー・クリフトとの恋愛は数年続いた。

デヴィッド・ニーブンは、ヴィヴィアン・リーとローレンス・オリヴィエの家のパーティに行ったとき、ブランドとオリヴィエがプールで熱く抱き合っているのを見てしまったので、邪魔しないように踵を返し、酒を煽ったと回想している。

晩年、ブランドはずっとウォリー・コックスと結婚したかったことを認め、彼のことを生涯の恋人と呼んだ。今、ふたりは一緒に埋葬されている。

種の保存の法則から言えば、一定数の割合でマイノリティ(少数派)が存在する。マイノリティは一般的に虐げられる道をたどってきているが、マイノリティには存在意義があるのだ。

もしマイノリティーがエラーコードを持っているとするのなら、それを存続させる意義は、変化に適応するための可能性なのかもしれないし、淘汰を逃れる術なのかもしれない。

その他大勢とは違う何かを所有しているのかもしれない。人間のみならず動物たちにも同性愛は存在するし、両性具有も存在する。

例えば人類の人口増加問題。これを解決するため、遺伝子が自発的になんらかの変化を起こすかもしれない。

遠い未来、同性愛者と異性愛者の比率が逆転する世の中が来ないとは言い切れないし、性別自体に変化が起こり、男女という性差すらなくなる可能性も否定できないのかも。

いずれにせよ「神が世界を創造した」と信じるものにとっては受け入れがたい事実なのかもしれないが、価値観ですら普遍なのだ。

出典:11 Historical Figures You Didn't Know Were Gay

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