脳裏に焼き付くほどの強烈な印象を覚える、ドラマ『ナオミとカナコ』。主婦カナコを演じるのは、ご存知、女優の内田有紀さん。広末涼子さん演じる大学時代からの親友、ナオミと共に、自身にDVをはたらく夫に立ち向かうというヘビーな内容を含むも、核となる劇中での二人の友情に賞賛が集まっています。

内田有紀さんはつい先日まで、NHK BSプレミアムドラマ『はぶらし/女友だち』で主演をつとめられており、現在メディアに引っ張りだこといっても過言ではない存在。中学校在籍時よりモデル活動やCM出演をされていたこともあり、相当たるキャリアを重ねられていますが、今でも第一線かつ飛躍が止まらない姿が眩しくてたまりません…。

実は昨年秋に40歳のお誕生日を迎えられていた内田有紀さん。アイドル時代と変わらぬどころか増す一方の美貌をお持ちのゆえ、信じられないのが本音ですよね。世間からも「若すぎる」といった声が多いですが、当のご本人は“若さ”に全く関心がないことを明らかにされています。

「若く見られたい」とかは、本当にどうでもいい

「ただ寝るだけでは疲れは取れなくなりました。本当に(笑)。かつて先輩たちが言っていた通りで、最近は私も健康の話ばかり。だから肉体的な意味において、若くいられる秘訣があるのなら私が知りたい。今はパワーをつけるために馬刺しなんかを食べてます(笑)。若く見られたいとか、そういうことは本当にどうでもよくて、精神的に豊かになっていきたい。ただ健康だけはどうにかしたいです」

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若く見られたいとの願望がなく、“精神的に豊かになりたい”と断言する潔さに、さすが内田有紀さんといった想いを抱きます。思えば、アイドル時代から、可愛らしさだけでなく芯の強さを併せ持っていたのが、内田さんの魅力のひとつだったのではないでしょうか。

元祖、ボーイッシュ系アイドル!

当時の内田は茶髪のショートカットで肌は小麦色。いわゆる“ボーイッシュ”なタイプのアイドルであり、なぜか口調も「ワタシ」ではなく「ボク」「オレ」が多く、役どころとしては、ちょっと生意気なギャルだけど微妙に暗い過去がある…といったパターンがほとんど。

95年に広末涼子がデビューすると、同じショートカットながら黒髪、天然系美少女の“広末”と好対照のキャラとして、ともに90年代のアイドル界を支える存在となり、数々のドラマや映画に出演するアイドル女優として活躍していくことになる。

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完璧な可愛らしさの中に、凛とした強さや、時に寂しさを彷彿させる表情を閉じ込めていたことが思い出されます。口調もサバけて飾らないところもあって、男性はもちろん同性ファンも多く存在していました。

好対照のキャラともいわれた広末涼子さんこそ、現在ドラマでタッグを組んでいるお相手。同じ時代を駆け抜けたこともあって、共通点が多そうな印象ですが、意外にも今回のドラマが初共演だったそう!世の男性は当時、このお二人を代表するヘアスタイルで“ショートカット絶対説”にとらわれていったものでした…。

広末「自分が女優を夢見た時から、ブラウン管の中で輝いていた人。ご一緒出来て嬉しい。憧れの存在でした。思った以上に引っ張っていってくれるサバサバしたお姉さん。心強いです」

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一方の内田さんは「デビューした時に、凄く可愛い子だと思った」と振り返り「お互い色々な経験をして来て、きちんと歳を重ねて今日まで生きてきた。一緒に芝居が出来て凄く幸せです」とニッコリ。その言葉に広末さんも「一生懸命生きていきます」と嬉しそうに返していた。

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とっても素敵なエピソードですね…。「色々な経験をして来て、きちんと歳を重ねて今日まで生きてきた」という言葉に内田さんの想いが集約されている気がしてなりません。そして、内田さんの生き方こそが、意識せずとも滲み出る美しさに結びついていることが明らかになりました。改めて、内田さんの歩みをおさらいすると…。

先述の中学生時代からのモデルやCM出演活動などを経て、17歳で女優デビューした内田さん。1993年に放送された、あのテレビドラマ『ひとつ屋根の下』では、福山雅治さん演じる“チィ兄ちゃん”と淡い関係になる舞台女優を演じ、すぐさま一世風靡!

94年にはCDデビューを果たし、デビューシングル『TENCAを取ろう! -内田の野望-』ではオリコン初登場1位を獲得されます。小室哲哉さんがプロデュースされた『Only You』、早口パートを真似するのに苦戦したなぁ…。

“花男”では、牧野つくしを好演

1995年に公開された映画『花より男子』では、ヒロインの牧野つくしを演じられました。このときの道明寺司役は谷原章介さん、花沢類役は藤木直人さんと素晴らしいの一言に尽きます…。

女優と歌手業を軸に華々しい活躍をされていく内田さんですが、その胸には計り知れない想いを抱えていたといいます。

「“こんな世の中終わってしまえ”と思うこともありましたよ」と、笑いながら振り返る。テレビ、CM、音楽番組に引っ張りだこ。大人の中に一人交ざり、深夜まで仕事をする毎日。「嫌われたくないから笑顔を作って、気を使って生きていたんでしょうね。“やらなきゃいけない”という気持ちに支えられてましたが、すっごい後ろ向きでしたよ」とこぼした。

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そんな中、25歳にして一大決心

25歳で「北区つかこうへい劇団」に入り、劇作家の故つかこうへいさんに「芝居は心で感じ、演じるもの」と教えを受けた。27歳でフジ「北の国から―2002遺言」に出演し、脚本家倉本聰氏(80)と出会った。同じ頃、「北の…」で共演した俳優吉岡秀隆(45)と結婚し一時引退。30歳で離婚し、「自分の居場所を見つけたい」と芸能界に戻ってきた。

「つかさんとも、倉本さんとも、その時その時に会うべくして会わせてもらっていると思う。全部プラスに捉えているし、私生活のこともマイナスだとか思わない

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25歳で一から演劇を学び直すという大きな決断。常に自分を律し続ける姿勢や、一層熟した演技力が実を結び、『北の国から』シリーズにも出演されます。離婚を経験されたことも、堂々と「全部プラスに捉えている」「マイナスだと思わない」と断言し、すべてがあってこその今の自分と考えられているところにハッとさせられます。

2005年に離婚すると、女優として復帰。主演こそ減ったものの、3、4番手の役どころで映画『踊る大捜査線THE MOVIE 3』(2010年)、『踊る大捜査線THE FINAL』(2012年)、ドラマ『ドクターXシリーズ』(テレビ朝日系/2012~2014年)、『軍師官兵衛』(NHK総合/2014年)、『偽装の夫婦』等々、数々の話題作に手堅く出演し、女優としての活躍の場を広げてきた。今ではかつてのアイドル時代の印象をガラリと変え、押しも押されもせぬ“演技派女優”の存在感を放っている

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こうして、現在は主演作に立て続けに出演される、不動の役者へと変貌されていきました。アイドル時代より順風満帆に歳を重ねられていた印象が強かったですが、人知れず葛藤をされ、自分自身を鼓舞し続けられていた内田さん。こうした信念こそが、その時々に“出会うべくして出会った”といえる存在へと結び繋がっていたのかもしれません。

人生経験を経た今、若いアイドル世代特有の苦悩を振り返られ、すべてがよき方向に繋がっていくための心持ちを語られました。それは、後輩たちへのメッセージでありながら、世代を問わず誰もに当てはまる“生き方”といえるものでした。今回、年齢を重ねて迷いが生じたときに心したい“生き方”を、厳選して3つご紹介します。

1. まずは誰かに必要とされる人間になることを目指す

「舞台などで訓練することで、自分の感情をコントロールすることに磨きがかけられ、体が感じることを素直に表現することが感性なんだと知りました。お芝居が楽しくて仕方なくなりました」

「役者は役をもらえなければ意味がない。だから毎回、次につながる結果を残す。それ一心。若い時は、きれいでかわいくいるのが仕事で、いざ実力を出してごらんと言われたら出せなかった

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芸能界で活躍中のアイドルたちを見て思うこともある。「昔も今も悩みは一緒だと思います。自信がなくて頑張る姿、成長する姿が私は好きだし、そのままでいいと思う。

アイドルは『かわいいお人形さんだけど中身ないんでしょ』なんて言われる。だから何かを見つけなきゃと必死になり、それが痛々しく見える時期もある。
悩みが顔に出る時期もありました。やがて応援の声が聞こえなくなってくる。

アイドルが年を重ねるということは難しいことだけど、必要とされることで、また輝ける。まずは誰かに必要とされる人間になることを目指すようになれば、全てはつながると思います」。加賀まりこ、天海祐希、小泉今日子らに教えられたことだという。

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“誰かに必要とされる人間になること”。これこそが、充実した日々に繋がっていくために意識すべきことだったのかもしれません。誰かに必要とされるには、その人でなければいけない存在になるべきであり、誰かの模倣をしたりありのままでない姿はふさわしくない…。

「そのままでいいと思う」と内田さんが語られたように、“そのまま”の自分に忠実に、真摯に今の自分に向き合っていくことで、やがて誰かに必要とされる人間になるのだと考えさせられます。

2. 毎日飽きることなく楽しむ。シミやしわなんて気にしない

スーパーや電車、居酒屋などで人間観察する。「毎日飽きることなく楽しい。若いころはあれもこれもダメで、悩む自分に酔ってもいた。芸能界では年を重ねることは、自由になり、100%楽しいことなんです。シミやしわなんて気にしても仕方ない。ネガティブ思考はむだ。それが一番の心の元気の源

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日常的な人間観察を演技に結びつけていると明かした内田さん。それは演技のためでもありながら、毎日飽きることない充実した日々に結びつくものでもありました。また、特に女性であれば、身体の変化に悩みを持つことは無理もありません。ですが、ネガティブ思考を捨てることで心から元気になれるとも言及されています。“美しさは内面から”といったものですが、結果として内田さんが誇る美貌にも繋がっているのだと今なら納得してしまいますね。

3. それでもあえて、美貌の秘訣をあげていただくとすれば…

ひたすら一生懸命生きること。

毎日必死に生きてますよ。一生懸命生きているのが、一番気持ち良い生き方

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いかがでしたでしょうか。「若く見られたいとか、そういうことは本当にどうでもよくて、精神的に豊かになっていきたい」という内田有紀さんの信条が、改めて身に沁みていくのを感じます。“ありのままの自分で、ひたすら一生懸命生きる”ということは、どこか当たり前のようでとてつもなく難しいもの。ですがある意味では、その生き方を心がけさえすれば、人生は豊かな方に繋がっていき、内外問わずした美しさを得ることができるのだと心が軽くなりました。内田有紀さんの魅力を深堀していたら、思いがけぬ生きるヒントに触れられ、有り難い限りです…。

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有名人の意外な素顔・夫婦愛を中心に書いています。まだ世の中で隠れている素敵な出来事に、スポットライトを当てることが出来たら嬉しいです。

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