多くの方が住んでいる、マンションなどの“集合住宅”。一つの場所に多数の方が住みますので、隣や上下階の人とのトラブルが無いように……と、誰もが気をもみますよね。

実際、隣人等とのトラブルでの相談も一定数あるところです。

特に、小さな子どもがいる方にとっては、自分の子どもが迷惑をかけていないか、逆に子どもに悪影響を与える隣人等に対してどうにかできないか……と考えられるお母さん方も多いと思います。

本日は、具体的な事例ごとのポイントについてお伝えいたします。



■隣人がベランダで「タバコ」を吸う

「隣の人がベランダでタバコを吸うことで、子どもへの悪影響が心配……。」

「でも、隣の居住範囲内で吸っているタバコについて文句を言ってもいいのもかどうか……。」

「ホタル族」という言葉が生まれて久しいですが、現在ではこの「ホタル族」ですら世間からは厳しい目で見られております。

平成24年には、地裁レベルの裁判例ですが、マンションの下の階のベランダで喫煙していた人が、上の階の住民に訴えられた裁判で、原告の請求を認容した例もあります。

もちろん、この裁判では事例に即した具体的な理由付けがなされておりますので、どういった場合でも「ホタル族」=「違法」というわけではありません。

ただ、マンションの管理規約などでベランダ(バルコニー)での喫煙を禁止するところも増えてきているようです。そういった場合は管理組合などを通じて注意をしてもらうことも効果的でしょう。

その前提として、「隣人や階下のタバコの煙が自室まで届いている」という事実を裏付ける証拠を押さえておくとよりGOODです。



■子どものはしゃぐ音や声がうるさい

「うちの子が部屋ではしゃいで走り回っていること、下の階の方に迷惑になってないかしら……」

「上の階で子どもが騒ぐ声がうるさくて眠れない……」

こういったお悩み、あると思います。

ただ実は、一般的な解釈として、足音やドアを開け閉めするレベルの音は「生活音」と評価され、違法ということにはなかなかなりません。

ただし、生活音のレベルを超え、他の住人の受忍限度を超える音を出す行為は、違法となり、損害賠償の対象となり得ます。「受忍限度」がどの程度か、という問題は一概にいえるものではありませんが、各自治体が定める環境条例などの数値が一定の基準になり得ます。

裁判例では、マンションの管理組合の理事長が、悪質な騒音などを繰り返し改善傾向がみられない住人に対して、「建物の区分所有等に関する法律」に基づいて、その住人の住む部屋を強制的に競売にかけることを認めた、というものがあります。ただ、この例はよほどひどいケースです。

騒音問題というものは、程度問題こそあれ、「感情公害」とも呼ばれ、受ける側の心の持ちようにより変化があります。

例えば、隣人の赤ちゃんが夜泣きする声が聞こえたとして、普段から挨拶を交わす間柄であれば「お隣さんも子育て大変だな。大丈夫かな。」と心配するかもしれませんが、普段から顔を合わせない関係や挨拶しても無視されるような関係の場合、「うるさいな。」と苛立つかもしれません。

こういう感情は、一度起きるとますます音が気になり、神経が過敏になってしまいます。



全く法律論は関係なくなりますが、すべての住人が気持ちよく生活できるよう、お互い小さな気遣いと少しの我慢をするというのが理想です。

どうしても耐え難い場合は、管理会社等を通じて注意を促してもらう、注意を受けた方は周囲の目を意識して気を付ける、それである程度収まればできるだけ許容する、という形で、お互いが歩み寄るほかないのではないでしょうか。



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