生息数が激減しているコアラ

かつては広大なユーカリの森に約1000万頭が生息していたが、20世紀初頭の乱獲で頭数が激減。都市化のあおりで生息地を失い、犬に襲われたり、自動車にはねられたりして、次々に命を落としている。

出典 http://natgeo.nikkeibp.co.jp

毎年4千頭以上ものコアラが飼い犬の襲撃や自動車事故により命を落としています。

オーストラリアのシンボルともいえる「コアラ」は、宅地造成や鉱山開発、感染症、温暖化などの影響で激減しています。
かつて1,000万頭以上存在したとされていましたが、5~10万頭までに減ったとの推定もあります

出典 http://totsuzen.net

2008年に行われたコアラの生態調査では、1999年に比べてコアラの生息数が64%も減少していることがわかっています。

やがて地球上から消えてしまうかもしれない

オーストラリアの貴重な観光資源ともなっている有袋類のコアラが、クラミジアやエイズによって命を落としており、対策を講じなければ今後30年以内に絶滅する可能性があると、専門家が懸念している。

出典 http://ameblo.jp

コアラが直面している深刻な脅威には、干ばつ、森林伐採、都市開発、山火事、病気などがあります。

その中でもコアラにとって脅威なのは、生息域の減少で「感染症」にかかりやすくなってしまう事だ。

その感染症とは?

コアラを脅かす「クラミジア」

1900年から1903年の間には病気の蔓延によって100万単位でコアラが死んだという記録も残されている。コアラの病気の中で目立つのは長らくピンク・アイと呼ばれていたものである。

目や膀胱の感染症などを引き起こし、やがては死に至るこの病気は、1970年代になって初めてクラミジアによるものであることが判明した。

出典 http://www.let.osaka-u.ac.jp

1970年代にクラミジアに感染しているコアラが確認され、1982年までにブリスベン森林公園やフィリップ島などで、クラミジアへの感染率が80-90%になっているのが確認された。

出典 http://blog.livedoor.jp

地域差もあるが、コアラのクラミジア感染率はここ30年ほどで大変な増加をしているという

その症状は?

クラミジアによって引き起こる主な4つの病気とは、結膜炎、盲目、肺炎、尿路感染です。

また、クラミジアの症状は、目のただれ、胸部器官への感染、お尻の部分が常に湿っていたり、しっぽが汚れているのが顕著に見られます。

出典 http://10hp.jp

特にメスのコアラは再生器官の感染により不妊症を引き起こす可能性があります。

ストレスが病気を引き起こす

クラミジア自体はもともとコアラの体内にあり、これらが直接コアラの個体数に影響を及ぼすと言う事はないのですが、コアラの生息地が減少し、そのことが原因でコアラはストレスを受けてこれらの病気を引き起こすことが明らかになっています。

出典 https://www.savethekoala.com

コアラはストレスに非常に弱い動物です。オーストラリアの州によっては抱っこする事を法律で禁止している所もあるくらいです。

「コアラ・エイズ」にも感染する

コアラのクラミジアとは人間と同じで性交渉により感染する性感染症で、症状は性器からオリモノのような透明な膿が流れ出るなどする。

放っておくと肝炎や肺炎を起こし、死に至る場合もある。また、クラミジアに罹患すると、HIVに代表されるレトロ・ウイルスへの感染率が高くなり、AIDSならぬKIDS、いわゆる「コアラ・エイズ」を発症するコアラが増えているのだという。

出典 http://nichigopress.jp

クラミジアによって命を落とすコアラは年々増加し、最近ではコアラエイズ(KIDS)に感染したコアラも発見され、この病気がコアラの死因の50%を占めるとも言われています。

出典 http://satoyamabasket.net

KIDSの症状は人間のエイズに似て、免疫力が後退して感染症やがんなどで死に至る。
接触感染で広がるため、コアラの大量死に結びつく恐れがある。

感染を広めたのには人間に原因がある

コアラが直面している深刻な脅威には、干ばつ、森林伐採、都市開発、山火事、病気などがある。野犬に襲われる、自動車にひかれるなどの危険もある。

中でも最大の脅威は生息地の減少で、クラミジアやコアラレトロウィルスといった感染症にかかりやすくなる上、繁殖可能な個体群も分断されてしまっている

出典 http://www.iza.ne.jp

近年地球温暖化や森林伐採などで生息数が減少し、道路の建設などで生息地のユーカリの林が分断されるなどしたため、コアラの行動範囲が狭まり、性感染症が蔓延したと考えられている。

出典 http://nichigopress.jp

コアラはクラミジアやエイズだけではなく、皮膚ガンや白血病のような病気により苦しめられています。

現在ワクチンの開発も進められているそうですが、その効果も今のところ期待は薄いようです。

人間社会の拡大によって、コアラだけでなく森に住むすべての生物が生死に関わる影響を受け、多くが絶滅の危機に瀕しています。

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