記事提供:CIRCL

昔から食べ合わせが悪いとして有名な「うなぎと梅干し」。ほかにも「天ぷらとスイカ」「鮎とゴボウ」などの組み合わせも避けるべきとされているが、実のところこれらは迷信のようだ。

悪い食べ合わせを避けることで、体への害を防ぐことができるというのは言い伝えで、栄養学的な根拠はないという。

「食べ合わせ」迷信の理由は“贅沢”への戒め?

食べ合わせが悪い…という組み合わせは広く一般に浸透している。そもそも、なぜこのような迷信が知られるようになったのだろうか?

迷信が広がった理由には諸説ある。例えば「うなぎと梅干し」では、食欲を増加させる梅干しを一緒に食べることで、高価なうなぎを食べ過ぎないようにするため、つまり贅沢を戒めるためのものだったと考えられている。

また、うなぎが腐っていた場合、梅干しの酸っぱさで悪くなっているうなぎの酸味に気付けなければ食中毒になる可能性もあるため、これを防ぐためだったとも言われている(※1)。

ほかにもあるさまざまな「悪い食べ合わせ」

「うなぎと梅干し」に比べて認知度は低いが、冷えを予防するための「かにと柿」、消化不良を防ぐための「天ぷらとスイカ」「卵とところてん」は消化不良を防ぐためなどと言われ、食べ合わせが悪いと信じられてきた。

しかし、栄養学的な観点から考えると実際にはどれも根拠はない。

理論上正しくても健康には影響なし!

今まで紹介した「悪い食べ合わせ」を見てみると、ただの言い伝えのようにも思えるが、逆に、よくある組み合わせなのに、理論上は相性が悪いとされている食べ合わせもある。

その一つ、「ほうれん草とベーコン」は、少し検索しただけでもかなりのレシピが出てくる組み合わせだ。

しかし、ほうれん草に含まれるシュウ酸とベーコンに含まれる亜硫酸ナトリウムは、一緒に摂取されると体の中で化学反応が起こり、発ガン性物質が生成されてしまうという。

食べ合わせが悪いとされるもう1つの理由としては、ベーコンの中のリン酸が、ほうれん草に含まれる鉄分やカルシウムの吸収を妨げてしまうことが挙げられる。

とはいえ、主食レベルの量を食べ続けない限り、健康に害を与えることはない(※1)。

薬との飲み合わせにだけは、ぜひとも注意を!

食べ物同士の相性は、極端に食べ続けない限り特に体に影響を与えることはないとされているが、薬を服用している場合は違ってくる。特定の薬と相性の悪い食べ物というものが実際にあるので要注意だ。

これには、「胃薬と炭酸飲料」「避妊用ピルとグレープフルーツ」などが例として挙げられるだろう。これらの食べ物は、薬の効果を変化させてしまうのだ。

例えば、胃酸を中和させるはたらきを持つ胃薬を炭酸飲料と一緒に飲むと、胃ではなく炭酸を中和させてしまうため、胃薬の効き目が弱くなるという。

また、「胃薬と牛乳」も飲み合わせが悪く、吐き気や頭痛などの症状が現れることがある(※2)。

こうしてみると、基本的には薬を常用している人以外は、食べ合わせについて特に気にする必要はないということだ。しかし、食べ合わせの迷信を信じている人は多い。人前で料理を振る舞うときには、“マナー”として気を付けるようにしたい。

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