「キミに救えるいのち」

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記事提供:Doctors Me

医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
献血への協力を促す、ポスターや駅前での呼び込みなど、誰もが一度は見たことがあるのではないでしょうか。

今や献血ルームでは、各種無料サービスなども充実させ、献血への協力者拡大に励んでいます。では、なぜそれほどまでに献血が必要なのか、医師に聞いてみました!

1日あたり約3,000人も輸血を必要としている

輸血に使用する血液は、人工的に造ることができず、かつ長期保存することもできません。
輸血に必要な血液を確保するためには、一時期に偏ることなく、1日あたり約15,000人の協力が必要です。

日本国内では、少子高齢化の影響により、主に輸血を必要とする高齢者層が増加しているのに対し、10代と20代の献血協力者数はこの10年間で32%(約60万人)も減少。
今後、少子高齢化がますます進んでいくと、血液の安定供給に支障をきたす恐れがあります。輸血を必要としている方に血液を安定的に届けるためには、今まで以上に若い世代の献血への協力が大切になってくるのです。

献血の種類は2種類

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1:全血献血
全血献血とは、血液中のすべての成分を献血する方法。
400ml献血と200 ml献血があります。献血に要する時間は、10〜15分程度。
輸血の際は、少ない人数からの献血を使ったほうが、副作用(発疹、発熱など)が少なくなることから、400mlの献血への協力を求められることが多いです。

2:成分献血
血小板成分献血と血漿成分献血といって、成分採血装置を使って、血小板や血漿といった特定の成分だけを採血し、体内での回復に時間がかかる赤血球は再び体内に戻す方法。
体への負担は軽減しつつも、多くの血漿や血小板を献血できるといった、特長があります。ただ、近年は、血漿成分献血の在庫が過剰、ということもあり、断られる場合も。成分献血の所要時間は40〜90分程度。

献血できない場合も……

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献血当日は、医師による問診の他、血液検査なども行われます。
その際、献血に不向きと判断されるのが次のケース。

体調不良、発熱などがある場合
・出血を伴う歯科治療を過去3日以内にした場合
・一定期間内にワクチン接種を受けた場合
・過去6ヶ月以内に、ピアスの穴を開けたり、刺青を入れたりした場合
・過去6ヶ月以内に、不特定の異性との性的交渉があった、男性間での性的交渉があった場合
・過去6ヶ月以内に、麻薬、覚醒剤を使用した場合
・渡航の経験→海外から帰国して4週間以内の場合
(1980年以降、ヨーロッパに滞在していた場合には、細かい規定があるので、問診の際、かならず報告・相談してください)
・輸血や臓器移植を受けたことがある場合
※ヒト胎盤(プラセンタ)由来製剤を含む

・B型やC型肝炎ウイルス、エイズウイルス保有者の場合
・梅毒、C型肝炎、またはマラリアにかかったことがある場合

…など。

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医師から最後に一言

献血を、エイズ検査の場として活用することは絶対にしないでください。
どんなに精度の高い検査であっても、稀に見落としてしまうことも考えられます。エイズの検査は、かならず保健所で行いましょう。匿名で検査することもできます。

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