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母体血清マーカーテスト”という検査をご存知ですか? これは、妊娠中にお腹のなかの赤ちゃんに、染色体異常などのリスクが高いかどうかをみることができる検査です。

今回は、まだあまり日本では知られていないこの母体血清マーカーテストについて医師に解説してもらいましょう。

母体血清マーカーテストとは?

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母体血清マーカーテストとは、妊娠中の女性の血液のなかのAFPというタンパク質やhCGなどの値を測定し、お腹のなかの赤ちゃんに染色体の異常などがある確率を調べるためのスクリーニング検査です。

この検査によってダウン症候群(21トリソミー)エドワード症候群(18トリソミー)や、麻痺などがでることもある二部脊椎や、神経管開存症などがある確率を調べることができます。

検査はどうやって行われるの?

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検査は妊娠15~21週をめどに採血によって行われます。また結果によっては羊水検査を行うため、16週までに行うのが望ましいとされています。

検査にはAFP(アルファフェトプロテイン)、非抱合型E3(エストリオール)、hCG(ヒト絨毛ゴナドトロピン)の3項目を測定するトリプルマーカーテスト、そしてAFP、非抱合型 E3、hCG、インヒビンAを測定するクアトロテストがあります。

これらの検査で測定されるホルモンやタンパク成分は妊娠中、正常でも赤ちゃんや胎盤から作られるものであり、赤ちゃんが大きくなるにつれて増えたり減ったりします。赤ちゃんに染色体異常や神経管開存などがある場合でも、同様です。その増減具合を平均と比べ、リスクがどれくらい高いかを算出します。

高齢であるほど陽性がでやすい

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妊婦さんが高齢であると、染色体異常の赤ちゃんが生まれるリスクは高くなります。母体血清マーカーテストは、母体年齢から判断する疾患への確率をもとに計算しているため、検査項目じたいは同様の値であっても、年齢の高い妊婦さんほど、疾患への確率の結果は高くなる傾向があります。よって、高齢であるほど陽性(異常あり)になりやすい検査です。

確定するためには、エコーや羊水検査が必要になります。羊水検査は羊膜に穴をあけて注射器で羊水をとる検査のため、出血や羊水の流出、胎児に触れてしまうなどの危険があります。そのため、羊水検査を行う前のスクリーニング検査としても母体血清マーカーテストは有用であるといえます。

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【医師からのアドバイス】

母体血清マーカーテストで分かるのはあくまで確率であり、確定的ではありません。また、異常がでても必ず染色体異常があるというわけではありませんし、この検査で調べられる対象疾患以外の先天異常をもって生まれてくることも往々としてあるということを頭に入れておくとよいでしょう。

(監修:Doctors Me 医師)

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