元消防隊長のマイク・ヒューズさん(61歳)には、自身の消防士人生で忘れられない火災があるといいます。それは1998年アメリカ・ワシントンで起きたある家族の自宅火災…

通報を受け、ヒューズさん達消防隊が現地に到着した時にはすでに家の半分が炎に包まれていたといいます。次々に救助される家族でしたが、赤ちゃんだけがまだ中にいると言うのです!これは大変!それを聞いたヒューズさんは考える間も無く、炎の中へと走り出していました。

急いで寝室に向かうとそこにはまだ恐ろしい事態を理解する由もない赤ちゃんがひとり、ベビーベッドの隅で無邪気に寝転がっていたそうです。ヒューズさんは、赤ちゃんをびっくりさせないようにそっと腕に抱き、外へと急ぎました。

無事赤ちゃんは救い出され、翌日の新聞では一面でヒューズさんの勇敢な救助活動が讃えられました。ヒューズさんはじめ、消防隊員の決死の救助の甲斐あり、誰ひとり負傷することなく済んだそうです。

ヒューズさんは、17年たった今でもこの時の火災が忘れられないのだといいます。駆けつけた時の炎の凄まじさ、赤ちゃんを助けにその中に飛び込み、赤ちゃんを見つけた時の光景…赤ちゃんの姿が目に焼き付いて離れないのだと言います。

そんなヒューズさんは時折その時の赤ちゃんは今どうしてるのかと気になっていました。そして消防士を退いた今、その時の赤ちゃんを探してみようと思い立ったのです。

Facebookで当時まだ9ヶ月だったダニエルちゃんを検索してみると、同姓同名で年齢も一致する女の子が見つかったのです。ヒューズさんは早速メッセージを送ってみました。
“あなたが赤ちゃんの時、火事から救った元消防士です”と。

するとダニエルさんから返信があり“その時母は何をしてたかしら?”と相手を試す質問を返してきたそうです。当然ヒューズさんはニセモノでも怪しい者でもないので“あなたのお母さんは勤務中でした”と正確に返しました。

ヒューズさんがホンモノの恩人だと確信したダニエルさんは心を開いてくれ、それから2人は頻繁に連絡を取り合うようになったそうです。

あれから17年。ダニエルさんは立派な17歳の高校生に育っていました。ダニエルさんは命の恩人であるヒューズさんをとても大切にし、学校の行事があるごとにヒューズさんを招待したそうです。ヒューズさんはダニエルさんの第2の父親のようになっていました。

そんなある日、ヒューズさんはいつものようにダニエルさんから学校行事の招待を受けました。それは高校の卒業式だったのです。

もちろん喜んで出席しました。そしてそこでダニエルさんは卒業生のスピーチを披露し、ヒューズさんは涙無しではいられなくなったそうです。

“マイク・ヒューズさんが今日、ここに出席してもらってることは私にとってとても重要なことです。あの日で人生が終わっていたかもしれないと思うと、幸せを感じる度に涙が出そうになります。あなたがいたから、今私はここに存在します。”

そのように述べたダニエルさんに、ヒューズさんもまた幸せを噛みしめました。

あの時命を落としていたかもしれない自分が救った女の子が、こんなに立派に成長し、そしてこの場に自分がいることが信じられないと涙を流したそうです。
ダニエルさんは、これからもヒューズさんとは親しくしていきたいと言い、ただの命の恩人というだけでなく、友人としても大好きだと言います。

とっても素敵なお話だと思いませんか。ヒューズさんの勇敢な救助活動が素晴らしいこともさることながら、17歳になったダニエルさんの心の美しさ…感心しました。

過去に命の危険があるないに関わらず、今自分が存在し続けていられるのは、親をはじめ沢山の人の支え協力があったからこそ。自分に関わる(関わった)全ての人々に感謝しなければいけないと改めて感じさせられたニュースでした。皆さんはどのように感じられましたか。

この記事を書いたユーザー

A.Jism このユーザーの他の記事を見る

海外かぶれ✈︎のコテコテ大阪人ライターです。まだ日本では伝えられていないような海外ニュースを中心に、育児ネタ、雑学ネタを記事にしたいと思います。多くの人に感動を、そして様々な問題を考えるキッカケを与えていきたいと考えています。やんちゃな2児の育児に奮闘する傍ら、執筆活動を頑張っています★よろしくお願いします!

得意ジャンル
  • 話題
  • 社会問題
  • 動物
  • ライフハック
  • 育児
  • 感動
  • おもしろ

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス