記事提供:カラパイア

全長2‐3cmと、小さいながら古代生物的ルックスをもつカブトエビは3億年前からその姿を殆ど変えていない数少ない生物だ。

ティラノサウルスが地球を歩き回っていたのがおよそ6500万年前だと聞くと、その凄さが伝わりやすいかも知れない。

そんな生物についてあなたはどこまで知っているだろうか?ここでカブトエビに関する面白い10の豆知識を紹介しよう。

1. カブトエビは「生きた化石」と言われるが、厳密には間違いである

カブトエビは3億年前の化石と同じ姿であるため、生きた化石と言われがちだ。

しかし近年の研究でカブトエビの外見は確かに太古の状態から殆ど変わっていないが、彼らのDNAと生殖能力は常に進化し続けている事が分かった。

2. 生殖の方法は一つじゃない

生物というものは通常、生殖によって子孫を繁栄していくが、カブトエビの卵子は受精を必要としない場合もある。

雌雄同体である彼らはこうやって3億年という長い年月を生きながらえて来たのである。

3. カブトエビ科には多くの種類が存在する

カブトエビは世界中の湖、プール、池に生息している。これは彼らが最後の超大陸形成の時代に生息していた事によるものであり、南極以外で全ての地球上に生息している。

アメリカカブトエビは特に尾の長い種類であり、北アメリカやカリフォルニア州などの涼しい地域を好むのに対して、アフリカ、中東やアジアには、暖かい気候を好む「Triops granarius(グラウナリウス種)」が生息している。

オーストラリアカブトエビは名前の通り主にオーストラリアに生息している。「Triops cancriformis(カンクリフォルミス種)」はヨーロッパ、中東、インドなどに生息しているが、アメリカ合衆国では絶滅の危機に瀕している。

4. カブトエビ(Triops)はギリシャ語で「三つ目」を意味する

カブトエビにはノープリウス眼がある。これは生きた化石の特徴であり、大きな目が二つついているように思われるが、真ん中に小さな目があり、全部で三つ目である。

これはノープリウス眼が成体にも残っているものであり、原始的特徴と見なされている。

5. 足が最大140本生えている事も

カブトエビの足は最大で140本にも上る。140本の内の数本は餌を見つける為のアンテナとしての役割を持ち、他の足には水流を感知する役割を担うなど、個々に特徴のある足を持っているのだ。

個体がメスの場合、足は卵をくっつけておく役割も果たす。カブトエビの種類によってはエラ呼吸と同じように、呼吸の為の器官が足についている場合もあるのだ。

6. 食欲旺盛で時に共食いをする

カブトエビは、雑食性で蚊の幼虫から藻や微生物までなんでも食べるが、食欲旺盛で時には同種を共食いする事もある。

彼らは自らの凄まじい成長速度を維持するため、膨大なエネルギーを必要とし、食料が足りない場合、大きなカブトエビは小さなカブトエビを食べてしまうのだ。

7. 凄まじい速度で成長し、それは時に恐ろしい結果になる

彼らは誕生から約1~2週間で成体となるが、甲殻はそれ以上に早く成長する。彼らが脱皮する速度は凄まじいもので、時には1日1回のペースで新たな甲殻を身に着ける事もある。

これはとても危険な事で、古い甲殻を脱げない場合死に至るケースも存在するのだ。

8. カブトエビの卵は10年近く睡眠状態を保つ事ができる

カブトエビは卵の周りに包嚢を形成する事で、睡眠状態の卵を作る事が出来る。包嚢は卵を極度の気候、渇き、挙句の果てには放射能からも守る。

これは種の生息地域を広げさせるための物で、鳥の体内や動物のフンの中等でも身を守るための術として身についたものだ。

9. 宇宙空間で18ヶ月生き延びる事が出来る

ISS(国際宇宙ステーション)のでの研究結果によって発見された事だが、カブトエビは宇宙空間で一年半も生き延びることができる。

その後のNASAの研究により、カブトエビは宇宙外での長期間の活動の為の重要な食糧(タンパク源)としての導入が期待されている。

10. 1匹欲しくなった?ならば簡単だ!

世界中にはカブトエビキットと呼べる商品が数多く存在し、Amazonなどで通販可能だ。お値段も1000円前後とお手頃でお財布にも優しいのだ。

カブトエビは1~3ヶ月でその一生を終えるが、なにもいなくなった水槽の砂をかき集め、新しい水槽に移してみると良いだろう。

砂の中に少しでも卵が存在していれば、それが一斉に孵化して、新たなカブトエビが誕生するのだ。

出典:mentalfloss

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