2016年2月4日、環境省が東京電力福島第1原発事故で発生した指定廃棄物を「一般ごみと同様の処分を認める」という新ルールを発表し物議をかもしています。

東京電力福島第1原発事故の廃棄物

環境省が東京電力福島第1原発事故の廃棄物を「一般ゴミ扱い」し、ルールの基準を下げているという報道がなされた。この報道に対して、環境省への反発などが巻き起こっているようです。

ネットでは反発の声

ネット上では反発が高まり「環境を放射能で自ら汚染する環境省!」「安全基準を高めてしまえばなんでも一般ゴミ」「これまでと同じ流れ」という発言がなされているようです。

そもそも何が指定廃棄物なのか?

環境省は「濃度が基準値を下回った場合の指定廃棄物のみ」としていますが、そもそも「指定廃棄物」とは何を示すのでしょうか。原子物理学者・早野 龍五(はやの りゅうご)によると、福島の除染で出た土壌や廃棄物は「一般ゴミ」には含まれないと指摘しています。

指定廃棄物とは…?

指定廃棄物の発生経緯

出典 http://shiteihaiki.env.go.jp

東京電力福島第一原子力発電所の事故によって大気中に放出された放射性物質は、風にのって広い地域に移動・拡散し、雨などにより地表や建物、樹木などに降下しました。これが、私たちの日常生活の中で排出されるごみの焼却灰、浄水発生土、下水汚泥、稲わらやたい肥などに付着し、放射性物質により汚染された廃棄物が発生しました。
これらの汚染された廃棄物のほとんどのものは放射能濃度が低く、一般の廃棄物と同様の方法で安全に処理できます。一定濃度(1キログラム当たり8,000ベクレル)を超え、環境大臣が指定したものは、指定廃棄物として、国の責任のもと、適切な方法で処理することとなりました。

出典 http://shiteihaiki.env.go.jp

指定廃棄物とは、放射性物質により汚染された廃棄物の中でも、放射能濃度が低くいっぱいんの廃棄物と同様の方法で安全に処理できるとされているもの。一定濃度を超えて環境大臣が指定した廃棄物は指定廃棄物として、国の責任のもと処理されるようです。

指定廃棄物の処理方法

安全に処理を実施するため、放射性物質汚染対処特措法において、安全確保のため濃度によって廃棄物の処理基準が決められています。

出典 http://shiteihaiki.env.go.jp

放射能濃度を測定し、数値によって廃棄物を分類。基準以下のものは「一般ゴミ」として処理されることになりました。ここで問題なのが「安全基準」と言われており、その安全基準が間違っていた場合、人へ害が及ぶ可能性が出てきます。

「8000Bq/kg」という数値の意味…

8,000Bq/kgの焼却灰を処理する場合に、周辺住民よりも被ばくしやすい作業者であっても、その被ばく線量は原子力安全委員会の目安である1mSv/年を下回ることが計算により確認されている基準です。(0.78mSv/年)

出典 http://shiteihaiki.env.go.jp

作業者の安全は1年に1000時間(1日8時間、年間250日のうち半分)を、周辺住民については1mSv/年を下回る場合は安全という基準で作られています。つまり基準を引き上げれば「一般ゴミ」となされてしまい、一般のゴミと共に焼却炉などで処分されてしまうのです。

いかがでしたか。指定廃棄物を「一般ゴミ扱い」で処分することを発表したことで、その廃棄物処理方法に関心が寄せられています。本当に「安全」と言えるのか、その「基準」は間違っていないのか、慎重に進めていく必要があるのかもしれません。

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