記事提供:CIRCL

2月は受験シーズン。昭和世代の受験生は「四当五落(よんとうごらく)」といって、4時間睡眠で猛勉強すれば合格し、5時間睡眠で油断していると不合格になるとされていた。睡眠時間を削って猛勉強するのがもてはやされていたのである。

平成時代にさすがにこんな無茶な事を言う人はいない。しかし、「受験に合格するには何時間睡眠がいいのか?」は、関心の高いテーマだ。そこで志望校合格に向けて、試験当日に100%実力発揮するための計画的な睡眠対策を取り上げてみよう。

受験生の平均睡眠時間のデータは?

受験生にとって志望校合格のための勉強をしながら、必要な睡眠時間も確保するのは大変だ。勉強時間と睡眠時間、どちらを優先すべきか悩ましい。それでは、難関大学に見事合格した先輩受験生たちの睡眠時間はどのくらいだったのだろうか?

ベネッセが難関大学に合格した受験生を対象に行った、高校3年の9月頃の1日の平均勉強時間と平均睡眠時間の調査がある。調査によると、1日の平均勉強時間は平日5~6時間、休日9~10時間が最多回答だった。

ところが、睡眠時間は勉強時間にかかわらず8割以上の人がコンスタントに6時間以上を確保していた(※1)。

長く寝ればいいわけではない。6時間がベスト!

平日に、夜更かしせず6時間の勉強時間と6時間の睡眠時間を確保するのは難しい。多くの先輩受験生は、朝早く起きて1時間程度の勉強をする「朝型勉強」を実践していた。

朝型勉強法をすることで、夜更かししないで6時間の勉強時間を確保できる。すると質の高い睡眠が取れ、勉強する時の集中力が上げられる。

大事なのは「勉強しながらも早く・十分に眠る」ということだ。

それは、平日6時間、休日9時間の勉強時間と、毎日6時間の睡眠時間をセットにした「6・9&6(ロックンロール)の法則」が目安だ。6時間の睡眠時間を中心に、集中できる勉強時間を確保するようにしよう(※1)。

睡眠の質向上にはルーティンが効果的

試験当日に実力を発揮するためには、質の良い睡眠を得ることが欠かせない。睡眠の質は、起きた時に脳や体の疲労が十分に回復しているかどうかで決まる。それは、ノンレム睡眠とレム睡眠が本来の形で実現できている睡眠である(※2)。

望む結果を得るために、ある特定の行動を一定の動作で行うのが「ルーティン行動」だ。例えば、幼い子どもに毎晩寝る前に行う「絵本の読み聞かせ」なども、睡眠に関するルーティン行動の一種だ。

「人間の声は、親が子どもの精神状態を落ち着かせるための最も強力な道具」とされているので、質の良い睡眠のために一役買っている(※3)。

自分がどういう手順で寝ると穏やかに眠れるか整理してプロセス化してみよう

京都大学合格者数日本一で全国有数の進学校になった奈良県の西大和学園では、規則正しい生活をしている寮生の方が通学生よりも学力が伸びている。

寮生の行う良質な睡眠習慣は以下のようなものだ(※2)。

・起床後朝日を浴びる
・朝食をきちんと食べて体を目覚めさせる
・日中は短時間でも屋外での運動をする
・食事は寝る3時間前までに済ませる
・寮へのスマホの持ち込み禁止
・12時消灯後は朝7時まで睡眠

良質な睡眠習慣を身に付けた生徒たちはめきめき学力をつけて合格を勝ち取っている。

受験勉強は大学生活や社会人生活の準備にも

受験勉強では勉強や日常生活の様々なタスクと、睡眠時間の確保というタイムマネジメントを日々行うことになる。それは決して楽なことではない。

けれども、受験勉強していく中で得られた経験は、卒業後の大学生活や社会人になってからのセルフマネジメントにも大いに役立つ。

ここで得られた良い習慣は一生モノとなるだろう。あなたも睡眠手順をプロセス化して、試験当日に実力を発揮してほしい。

※1:データでわかる難関大合格者の9月の勉強時間と睡眠時間
※2:松岡修造が快眠を得るために実践している「睡眠ルーティン」とは
※3:読み聞かせの影響

出典:データでわかる難関大合格者の9月の勉強時間と睡眠時間
出典:松岡修造が快眠を得るために実践している「睡眠ルーティン」とは
出典:Perfecting Your Child's Bedtime Routine
出典:「またあの本読んで!」寝かしつけは同じ本で、言語の発達に効果

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