アメリカ・ワシントン州のオリンピアで1月31日、暴行と器物損壊等の容疑で1人の男性が逮捕されました。彼には2012年にはウィスコンシン州で、また2013年にはアイオワ州での逮捕歴があり、まるでスター・ウォーズに出てくるR2-D2の効果音みたいと、その時も名前の珍しさから全国ネットのニュースやワイドショーをお騒がせしました。

彼の名はBeezow Doo-doo Zopittybop-bop-bop

出典 http://www.thenewstribune.com

ビーゾウ・ドゥー=ドゥーまでが名前でッピティーボップ=ボップ=ボップが苗字だそうですが、検察側ではこれが法律上の正式名であるという確認が取れていないので、元々のジェフリー・ドリュー・ウイルシュキーの名前で検挙されています。

以前、本名がサンタ・クロースという人の記事で説明させていただいたことがありますが、アメリカでは小法廷で正当と認められる理由があれば、正式に変名することができます。

ビーゾウ・ドゥー=ドゥー・ゾッピティーボップ=ボップ=ボップの場合、正当な理由があったとは考えにくいのですが、変名しなければ多大な精神的苦痛があるとでも申し立てて認められたのかもしれません。

現場はエヴァーグリーン州立大学の図書館でした

Licensed by gettyimages ®

図書館の掲示板のビラやポスターをむしり取っている人がいると通報を受けて向かった大学詰めの警官の姿を見たゾッピティーボップ=ボップ=ボップ容疑者が逃亡したため追跡し、一旦は取り押さえたものの、容疑者が銃を奪おうと暴れながら何度も手に噛み付き、持っていたペンで刺し、ついで手錠をケースごと奪って振り回し、警官の頭に裂傷を負わせ、2度のスタンガン使用にも関わらず走って逃亡。

幹線道路を走っているところを郡の保安官代理に発見され木立に逃げ込みながら、そのあたりに落ちていた石を投げ、ついでレンガを投げて応戦。警棒で叩いても全くひるまなかったそうで、応援に駆けつけた別の保安官代理にタックルされて、ようやく取り押さえられたそうです。

罪状は大したことではないものの…

出典 http://host.madison.com

2012年の逮捕時、キリストにも似ていると言われた1枚

2012年のウィスコンシン州での罪状は大麻および銃器所持。釈放されてからの保護観察期間に再び大麻と刃渡り3インチ以上のナイフを持っていたことで刑務所に逆戻り。2013年のアイオワ州の逮捕も麻薬絡みでしたが、ごく普通の名前だったら地元のニュースにもならないようなことです。

変名が受理されたのは2011年、まわりからは変わり過ぎているというだけで、でもそうしたいならすれば、という感じだったそうですが、名前の珍しさから2012年の逮捕の際にはCNNにまで取り上げられ、バラエティ番組などでジョークになり、パロディソングまで作られたそうです。そして今またその名前でニュースに上っています。

ゾッピティーボップ=ボップ=ボップ容疑者は、育てられないからと幼児期に妹とともに実の親から別々の家に養子に出され、もらわれた先であまりよく扱われなかったり、まだ未成年のうちに養母が亡くなったりと幸薄い育ち方をしたことが変名の理由なのかもしれません。

変わった名前のせいでニュースになるのが本人にとってどんな気持ちがするかはわかりません。ひょっとしたら内心では取り沙汰されるのが嬉しいのかもしれません。ただ、理由はどうあれ働きながら大学に通って頑張っている唯一の肉親である妹さんには、とても辛いことに違いありません。

今回、スタンガンも警棒も全く効き目がなかったところから、ゾッピティーボップ=ボップ=ボップ容疑者は麻薬検査とともに精神鑑定も受けることになっているのだそうです。

適切な処置が受けられることになり、行いが少しはおさまって、少なくとも変な名前を元に戻す気持ちになるといいと思います。本人のためだけではなく、家族のために。

この記事を書いたユーザー

Eko このユーザーの他の記事を見る

米シアトル在住、「地球の歩き方」特派員です。
http://tokuhain.arukikata.co.jp/seattle/
新記事をアップするとツイッターでつぶやきます。
https://twitter.com/EkoNay7789
たくさんのステキを共有できたらと思っています。気に入った記事がありましたらぜひ教えて下さい。

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス