記事提供:CIRCL

イギリスからショッキングなニュースが飛び込んできた。あの「クマのプーさん」は甘いものを食べ過ぎて虫歯になり、ほとんど歯がなかったというのだ。

プーさんは蜂蜜食べ過ぎ!モデルのクマ、ほとんど歯がなかった

といっても、人気キャラクターのプーさんではなく、モデルとなったロンドン動物園で飼育されていたクマの話

入園者からプレゼントされた甘い物を食べ過ぎたのが原因とか。歯医者さんが苦手な子どもたちに「プーさんみたいに歯がなくなっちゃうわよ」が、口説き文句の切り札になるかもしれない。

プーさんのモデルは雌のクマ「ウィニー」

このクマは、ロンドン動物園で1934年まで生きていた雌の「ウィニー」。カナダで獣医師に飼われていたが、1910年代にこの動物園に寄贈されて人気者になった。

「クマのプーさん」の原作者A・A・ミルンの息子がウィニーのファンで、自分のクマの縫いぐるみに「ウィニー」と名付けたことが作品のヒントになった。

「クマのプーさん」の原題は「ウィニー・ザ・プー」。後にディズニーがアニメーション化して広く知られるようになったのはご存じの通りだ(※1)。

プーさんモデル「ウィニー」の頭蓋骨には歯がほとんどなし

恥ずかしながら、筆者はプーさんにモデルがいたことを知らなかった。そのモデルのクマの頭蓋骨を、イギリスの王立外科医師会が保管していたと聞いて2度びっくり。

医師会が所蔵物を点検していて見つけ、ロンドンの博物館で公開されることになった。公開に先立って歯科医師が「診断」した結果、晩年のウィニーには歯がほとんどなかったことが分かったのだ。

博物館の関係者は、子どもたちがウィニーに蜂蜜や甘いロールパンを食べさせたためだと指摘した(※2)。

プーさん、小さな子から、蜂蜜をスプーンで

ウィニーはそれほど甘い物の差し入れがあったのだろうか?そんな疑問が湧いてインターネットで探してみた。写真が見つかった。

写真に写っていたのは、おりの中で小さな子から蜂蜜をスプーンで食べさせてもらっているウィニーの姿だ(※2)。

プーさんのような淡い茶色ではなく真っ黒だが、ポーズのかわいさがプーさんをほうふつとさせる。ここまで懐いていれば、アイドルとして人気を集めたのもうなずける。

「月曜病」は動物園にもある

月曜病」という症状をご存じの人は多いはずだ。サラリーマンや学生たちが「月曜の朝を迎えるのがつらい」という状態で、「サザエさん症候群」「ブルーマンデー」とも呼ばれる。この月曜病は動物園でも起こるのだ。

日曜日に詰め掛けた大勢の子どもたちに愛想を振りまき過ぎて動物たちが疲れた、というわけではない。週末に入園者から菓子などを投げ入れられて食べ、月曜日に食欲がなくなるなど体調を崩してしまうのだ(※3)。

虫歯になり、消化不良を起こし…

入園者は愛情をこめてプレゼントしたはずだが、食べ過ぎた動物たちはたまったものではない。歯磨きの習慣がないので甘い物を食べると虫歯になり、消化の悪いものを口にすれば下痢をする。さらに進めば歯のかみ合わせが悪くなり、体の衰弱も進む。

最近は動物園がマナーの徹底を呼び掛けているので、少なくなったようだが、今でもゴリラや猿が“被害”に遭うことが多いようだ。

プーさんの悲しみの教訓「歯を大切に」

月曜病の被害者の代表がウィニーだろう。死後80年を経て明かされた真実。

プーさんのあの愛くるしい表情には、歯の痛みに耐えた悲しみが隠されていた。「虎は死して皮を残す」と言われる。歯も残せなかったプーさんは、歯の大切さを訴える教訓を残してくれた。

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